調査レポート

戦略とリスクアペタイトの結びつきを強める

Directors’ Alert 2018: 成功に結びつけよ – 第三章

組織の評価を守り、向上させることは取締役会の重要な責務のひとつです。デロイトのグローバルビジネスリーダーとグローバル規模の一流企業の取締役へのインタビューを交え、取締役会が組織の評価を守り、向上させるための戦略について考察します。

< Directors’ Alert 2018の紹介記事 >

第一章 - CEOの後継者計画でのミッシングリンク
第二章 - デジタルイノベーションを監督する

第三章 - 戦略とリスクアペタイトの結びつきを強める

第三章「戦略とリスクアペタイトの結びつきを強める」概要

戦略とリスクアペタイトを監督することは、取締役会の中核的責務です。自社の価値を既存するリスクを回避しながら、新たな価値を創造するためにリスクをテイクすることが必須である現代の経営環境では特に重要です。

戦略とリスクアペタイトの結びつきを強化する 

取締役はリスクアペタイトと戦略を監督することが自らの役割だと分かっているにも関わらず、ほとんど議論をせず、また仮に議論をしたとしてもリスクアペタイトと戦略についてまだ十分には向き合っていません。取締役会はリスクの内容、特に非財務リスクについて十分に理解をしておらず、むしろ直感的であることの方が多いです。

取締役会は、企業とそのステークホルダーのために自社の評価を守り、高めるため、リスクアペタイトと戦略の監督を次のレベルに引き上げるべきです。このような取組みにより、取締役会は戦略とリスクの結びつきの理解を深めることができます。

  • 経営陣にリスクキャパシティ、アペタイト、許容値、プロファイルを定義してもらう
  • 経営陣に戦略の実現に向けて付随するリスクについて議論を投げかける
  • 重要な事項は、報告の仕方を適宜変えていく
  • 重要なステークホルダーに集まってもらい、戦略的計画やリスクマネジメントについてのレビューを依頼する
     

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Directors’ Alert 2018について

「Directors’ Alert 2018: 成功に結びつけよ」では、取締役会の責務として最も重要でありながら、同時に実現が難しい「自社の評価を守り、高める」ための実行可能な効果的施策を紹介します。第一章では“CEOの承継と企業文化”、第二章では“デジタルイノベーションについての取締役会による監督”、第三章では“戦略とリスクアペタイトの監督”を紹介します。過去のDirectors’ Alert同様、今回も各トピックについて、デロイトのグローバルビジネスリーダーや一流企業の取締役にインタビューを実施し、今日、取締役会が直面している課題や機会について論じています。

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