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ビジネスリーダーに求められる危機対応力(レジリエンス)とは
COVID-19の危機の中で自身の企業を上手く導くことができるリーダーの5つの基本的要素
COVID-19の感染拡大に対する企業の対応段階はそれぞれ異なるため、地域やセクターによって影響が様々であることを我々は認識しています。しかし、このウイルスが組織に与える影響の度合いに関係なく、COVID-19の危機の中で自身の企業を上手く導くことができるCEOを特徴づけるレジリエントな(危機対応力が高い)リーダーには、5つの基本的要素があると考えています。
危機の試練に立たされるビジネスリーダー
世界中におけるCOVID-19の急激な拡大は、規模と範囲のいずれの面においても、近年発生した他の感染症をすぐに上回りました。死者も出ており、何百万人もの人々の生活に混乱を与えている状況に加え、経済的損失は既に甚大で広範囲に及んでいます。ビジネスリーダーは、確実な課題および依然として不確実な一連のリスクに直面し、自社がどのような影響を受け、次に何をしなければならないかについて当然のことながら懸念しています。このような状況の中、過去から学び、現在に適用することができる多くの教訓があります。デロイトでは、影響を受けている世界中の地域に存在するデロイトリーダーの示唆を集め、最高経営責任者とそのリーダーシップチームが適切な行動を行うための実用的な示唆・気付きを提供しています。
COVID-19の感染拡大に対する企業の対応段階はそれぞれ異なるため、地域やセクターによって影響が様々であることを我々は認識しています。しかし、このウイルスが組織に与える影響の度合いに関係なく、COVID-19の危機の中で自身の企業を上手く導くことができるCEOを特徴づけるレジリエントな(危機対応力が高い)リーダーには、以下の5つの基本的要素があると我々は考えています。
レジリエントな(危機対応力が高い)リーダーの5つの基本的要素
1. 思いやりをもって、そして論理的に計画する
危機的状況の中では、ソフト面の対応が最も困難になります。レジリエントなリーダーは、従業員、顧客、そしてより幅広いエコシステムの立場に立ち、思いやりをもって対応し、誠実に、そして心から親身になることが必要です。同時に、レジリエントなリーダーは、そのような混乱に伴う変えられないソフト面から財務パフォーマンスを保護するために、信頼できる、合理的な方針をとる必要があります
2. ミッションを最優先する
レジリエントなリーダーは、緊急時において優先すべき事項を見分ける能力に長けており、難しい制約の中で機会を見つけながら、組織を安定させて当面の危機に対応することができます。
3. 完璧さよりもスピードを優先する
レジリエントなリーダーは、急場をしのぐことが不可欠であることを知っているため、必要とする情報が十分には得られていない状況においても、勇気をもって決定的な行動をとります。
4. 自分自身の言葉で語る
レジリエントなリーダーは、最初から自分自身の言葉で伝えることを理解し、自身が知らないことも含めて起こっている現実を把握し、他の人の共感を生むような説得力のある未来像を描きます。
5. 長期的なビジョンを持つ
レジリエントなリーダーは、近い将来にフォーカスし、今後出現する可能性のある新しいビジネスモデルを予測し、未来を定義するイノベーションを刺激します。
それぞれの要素は、PDF版で詳しく解説しています。是非ダウンロードください。
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デロイト トーマツ グループでは、現在、国内における更なる感染拡大防止の瀬戸際にあることに鑑み、社内外への感染被害抑止と当グループ法人各拠点に勤務する社職員並びにステークホルダーの皆様の安全確保の観点から、対応を講じています。詳細は以下のページをご覧ください。
新型コロナウイルスに対する当社の対応について(4月7日更新)
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