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地域交通の課題解決と産業競争力強化を目指す久米島MaaSモデル

【経済産業省 地域新MaaS創出推進事業】地域交通の課題解決と産業競争力強化を目指す久米島MaaSモデル

有限責任監査法人トーマツは、経済産業省が実施する「令和6年度地域新MaaS創出推進事業」について、委託契約を2024年7月26日付で内閣府沖縄総合事務局と締結しました。久米島町における地域交通と社会課題の解決に向けて、実証実験を通して検証し、改善に取り組みます。

1. 事業の目的・概要

久米島町は沖縄県の離島でありながらも、自然豊かな地域特性から多くの観光客が訪れる島です。しかし、久米島町では公共交通機関の利便性に課題を抱えており、高齢者や観光客が自動車移動に頼らざるを得ない社会課題があります。
本事業は久米島町営バスと連携し、MaaSシステムとグリーンスローモビリティ(略称:グリスロ)を活用した、「ラストワンマイル事業」による地域住民や観光客の交通手段を拡充することで公共交通の課題の改善を目指します。同時にグリスロを活用した「異業種連携事業」を展開することでグリスロの観光業における活用を普及させ、観光業や小売業等も巻き込んだ島全体の産業力強化を目指します。

2. 本年度(2024年度)の実証実験

昨年度は住民が多い具志川地区で住民向け実証を実施しました。本年度は観光及び居住地区であるイーフ地区でのグリスロを活用した周遊実証、異業種連携観光ツアーの実証実験を9月から10月の2か月間に実施します。

異業種連携観光ツアーにおける真謝周遊ツアーではグリスロから見える真謝の風景を楽しみつつ、漁協で久米島の特産である車エビの素焼きを体験できます。また、ほろよいプランではグリスロ停留所である「キャンプ場・畳石」に隣接する奥武島(おうじま)キャンプ場で購入した久米島のクラフトビールを片手に畳石から美しい海を眺めることができます。

真謝周遊ツアーは久米島とりっぷ、ほろよいプランは奥武島(おうじま)キャンプ場が運営しております。以下サイトから予約ができます。

3. 実証実験体制

有限責任監査法人トーマツは、経済産業省の「令和6年度地域新MaaS創出推進事業」に採択されました。実証実験のプロジェクトマネジメントを有限責任監査法人トーマツとし、自治体である久米島町、一般社団法人くめじまDMO、及び地元企業である株式会社イメイド、株式会社TOVILAと共にグリーンスローモビリティ(略称:グリスロ)を活用した地域周遊運行、異業種連携による住民や観光客の新たな交通手段やサービス提供手段について、実証実験を通して検証し、社会実装に向けた課題・対策を整理していきます。

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