サービス

海外子会社に対する簡易診断サービス

海外子会社の業績改善余地・マネジメント課題についてクイックな簡易診断を実施します。

ステークホルダー対応による再生の後押し

多くの日本企業が成長を加速させるため、海外企業の買収や合弁会社の設立を行っていますが、業績が芳しくない、または当初の計画より大幅に業績が下振れしているケースが少なくありません。そうした中、海外子会社に対し「意思決定できない」「実行できない」まま問題が先送りされ、損失が広がるケースも散見されます。もしくは、「何が起きているのかわからない」「何かが潜んでいそうな不安がある」といった漠然とした不安を抱えたまま時間だけが経過し、気付いた時には業績悪化が進行していた、というケースも見受けられます。

海外拠点は国内の拠点と比して、距離や言語、管理手法や企業文化、法律や会計制度等、様々な違いがあるため、日本の本社では現状把握や問題対応が難しくどうしても出遅れがちです。問題を特定し、対処するには、現地固有の事情を踏まえたうえで、本社の目線で現状を評価し、打ち手を講じ、実行を牽引することが必要となります。

当社の簡易診断サービスでは、現地特有の状況等も加味しながら、業績改善余地はもちろん、マネジメント力/組織実行力等の課題について短期間で取りまとめてご報告します。

 

サービスの内容

海外子会社の状況について、財務、マネジメント力/組織実行力、業績改善余地の観点からクイックに診断を実施し、深堀すべき課題を明示します。

財務評価

対象企業の業態に合わせ、グループ・セグメント・地域単位で財務観点での評価を実施し、現在問題がある、若しくは将来問題発生の可能性のある勘定科目、指標を特定。インタビューと合わせて実施することで、財務上の問題点・課題を抽出します。

マネジメント力/組織実行力評価

子会社への出向者や現地採用管理者のマネジメント力(ソフト面)や、管理の仕組みによる組織実行力(ハード面)を評価し、継続的な事業収益の獲得に向けた経営上の問題点・課題を特定します。

業績改善余地評価

現行の改善施策、および財務評価やマネジメント力/組織実行力評価で明らかになった財務・管理課題を基に、業績改善余地を客観的に整理します。

※拠点統廃合、営業戦略(製品ポートフォリオ、プライシング、営業効率、マーケティング)、コスト最適化(製造、R&D、販管費、購買、在庫)、資本効率(運転資本最適化、CAPEX最適化)等

 

簡易診断サービスのスコープおよび期間

簡易診断サービスは、貴社の海外子会社に対して上記3つの観点から分析を行い、海外子会社の業績に悪影響を及ぼしている主要な課題を明らかにするサービスとなります。

標準的な分析手法としては、貴社および海外子会社よりご提供いただく資料の分析と、貴社および海外子会社のマネジメントに対するアンケートや数回のインタビューを実施させて頂きます(拠点数や製品・サービス数が多岐にわたる場合は主要なものに限定して分析します)。なお、貴社のご要望に応じて、診断の範囲や深度、手法をカスタマイズすることが可能です。簡易診断サービスの標準的な期間としては約2~4週間を想定しています。分析範囲等によって期間は増減いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

 

海外子会社に対する簡易診断サービス(PDF, 581KB)

専門家が再生を計画策定から実行支援まで一貫して支援

サービスの特長

1.多彩な専門家の連携による一貫した支援

再生施策・構造改革策の立案や事業計画策定から金融支援の枠組みの決定、さらには計画実行、PDCAサイクルの定着化を含めたモニタリング体制の整備までの再生プロセス全般を、デロイト トーマツ グループが擁する金融機関出身者、公認会計士・税理士からなるファイナンスのプロフェッショナルや戦略コンサルタントなど多彩な専門家が支援を行います。

2.実行まで見据えた支援

プランニングのみのご提案だけではなく、実行まで見据えたご支援が可能です。実行可能性、負担、組織実行力についても正しく評価を行い、計画策定後に計画が完遂されるべく支援します。実際に、実行フェーズまで支援するケースが多くみられ、クライアントの皆様と共に伴走しながらサポートします。

3.グローバルネットワーク

近年の再生案件では海外子会社・海外事業が再編の対象となるケースも多く、全世界のデロイト ネットワークと連携を図りながら、各種情報およびアドバイスを提供します。