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英国財務報告評議会(FRC)が戦略報告書ガイドラインを公表

財務報告のクオリティの向上にむけて

英国財務報告評議会(FRC)は2014年6月に戦略報告書ガイダンスを発行。開示情報を決定する際にマテリアリティの適用を重視することや、アニュアルレポートの明瞭性と利便性を高めるために情報構成を革新的な方法にすることを推奨しています(統合報告関連ニュース2014.06.12)

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英国FRCが戦略報告書ガイドラインを公表

英国財務報告評議会(FRC)は2014年6月に戦略報告書ガイダンス(以下、「当ガイダンス」)、およびフィードバック・ステートメント(公開草案に対するコメントの要約)を発行しました。
当ガイダンスは、2006年会社法(戦略報告書、取締役報告書)規則2013(Companies Act(Strategic Report and Directors’ report)Regulations 2013:以下「新規則」)が要求する開示項目の概要を示すとともに、コミュニケーション原則(Communication principles)について記載されており、その中では財務報告のクオリティの向上が強調されています。

当ガイダンスでは企業に以下のことを推奨しています。
 ■ 開示情報を決定する際にマテリアリティの適用を重視する
 ■ アニュアルレポートの明瞭性と利便性を高める為に情報構成を革新的な方法にする

戦略報告書は、株主に企業のビジネスモデル、戦略、実績、及び将来の見通しについての全体像を提供することを目的とするもので、全ての英国法人企業)小規模会社の免除規定が適用される企業を除く)に作成が義務化付けられています。戦略報告書は既存のビジネスレビューを置き換えるもので、アニュアルレポートとは別個に作成されます。新規則は2013 年 10 月 1 日に発効し、戦略報告書の作成は2013年9月30日以降終了年度から求められています。

FRCは英国のビジネス・イノベーション・職業技能省(BIS)からの依頼を受け、戦略報告書の作成のための任意的な手引きとして当ガイダンスの開発を行いました。意見聴取プロセス期間中に新規則にかかる法的事項に関する多数の質問をFRCが受けましたが、BISがこれら質問に対する解説をFRCに文書で提供するなど両者は密接に連携して活動しました。

新規則による改正点は比較的小幅に留まっているものの、主要な改正点である戦略報告書の導入は企業がより簡潔かつ適切な記述的報告書(narrative report)を作成するように促すきっかけになるとFRCが考えていることから、当ガイダンスは戦略報告書がアニュアルレポートとどのように調和させるかを作成者が検討し、記述的報告のクオリティが全般的に改善することを促進させるものとなっています。

詳しくは以下を参照ください
FRC Webサイト
FRC publishes Guidance on the Strategic Report(英語)

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