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QI/WP契約の定期的宣誓期限の延長について

国際税務 QI/FATCA/CRS関連情報

本ニュースレターでは、2018年2月22日に米国内国歳入庁が発表した、QI/WP契約で規定される定期的宣誓の期限を2カ月延長することについて概要を記載する。(国際税務QI/FATCA/CRS関連情報/2018年3月1日)

2018年2月22日、米国内国歳入庁(Internal Revenue Service:以下「IRS」)はQI/WP契約で規定される定期的宣誓の期限を2カ月延長すると発表した。2017年に公表されたQI契約(Rev. Proc. 2017-15(IRSウェブサイト(英語、PDF))及びWP/WT契約(Rev. Proc. 2017-21(同))では、当該契約の規定に基づき定期的検証を実施し、有効な内部統制が整備されていることについて、定期的宣誓が求められている。

1. 定期的宣誓対象期間と定期的検証対象年度

宣誓対象期間とはQI契約またはWP契約が有効となる年から完全な3暦年目の末日までとなる。したがって、2014年7月以前よりQI資格を持つ場合、最初の宣誓対象期間は2014年7月1日から2017年12月31日となる。

上記の宣誓対象期間から、いずれか1暦年を定期的検証の対象年度として各QI/WPは選択可能である。したがって、上記の2017年12月31日までが宣誓対象期間となる場合、2015、2016、2017年のうちいずれか1暦年を検証対象年度とすることになる。

2. 定期的宣誓期限の延長

今回の公表で、宣誓期限が当初の期限から2カ月延長された。定期的検証対象年度に2015年または2016年を選択する場合は、宣誓期限が2018年7月1日から2018年9月1日に延長され、2017年を選択する場合には、2018年12月31日から2019年3月1日に延長となった。

なお、宣誓対象期間の各暦年について、報告対象金額が一定額を超えていない(QIは500万ドル(5,000,000 USD)、WPは100万ドル(1,000,000 USD))など、一定の要件を満たすQI/WPは検証の免除を申請することが可能である。ただし、定期的検証の免除がIRSに承認された場合でも定期的宣誓は必須である。今回の公表で免除申請の承認を得たQI/WPの定期的宣誓期限も延長され、当初の2018年7月1日から2018年9月1日となった。

3. 宣誓の方法

各QI/WPは、QI/WP契約更新時に使用したIRSのアカウントマネジメントシステム上で、宣誓を行うことが見込まれる。IRSは、当該アカウントマネジメントシステム内のメッセージボードで、宣誓に関する追加公表を4月上旬に行う予定である。各QI/WPは、当該アカウントマネジメントシステムについて、ログイン情報を事前に確認しておくことが推奨される。

QI/WP/WT Applocation and Account Management System(IRSウェブサイト(英語))

おわりに

定期的宣誓を行うアカウントマネジメントシステムの実装が4月以降になることを鑑み、定期的宣誓期限が延長されたことはIRSからの実務担当者への配慮と想定される。

ただし、QI/WPコンプライアンスプログラムの構築などが、定期的宣誓の宣誓項目に含まれるため、未対応のQI/WPは早急な対応が必要である。また定期的検証の免除申請を行うQIも、宣誓期限が延長されたとはいえ、免除申請の提出に向け速やかな準備が必要である。

デロイト トーマツ税理士法人では、QI/WPコンプライアンスプログラムの構築、QI定期的検証免除申請支援、QI/WP定期的検証およびQI/WPの定期的宣誓のサポートも行っている。各QI/WPで、上記対応についてサポートを検討される場合は、デロイト トーマツ税理士法人の各担当者まで問い合わせいただきたい。

なお、2017年に公表された、FFI契約Rev. Proc. 2017-16(IRSウェブサイト(英語、PDF))の規定に基づく定期的検証及び宣誓の方法については、今回の発表に含まれておらず、IRSからのガイダンスが待たれる。

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