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最新動向/市場予測
スマートフォン:使い過ぎを心配する人々
TMT Predictions 2018
グローバル版
デロイトは、2018年、世界の成人スマートフォンユーザーの45%が特定のアクティビティでのスマートフォンの使い過ぎを心配し、同じく45%が(使用時間の測定や制限ができるハイテクアプリの活用から端末を引き出しに仕舞い込む手段まで)さまざまな方法でスマートフォンの使用を制限しようと試みると予測している。
通信業界にとっても個人ユーザーにとっても、1日に何度スマートフォンを見るかということについて、何らかの恣意的な数値を定めることがゴールではない。2018年における目標は、消費者がスマートフォンの使用を状況に応じてコントロールできるよう、スマートフォンメーカーやソフトウエア・アプリ開発会社、ネットワーク事業者が協力して支援する体制を整えることだろう。
日本の視点
デロイトの「世界モバイル利用動向調査」の結果によると、日本ではスマートフォンの所有率が他国より低く、スマートフォンの用途別の利用率、生活密着度も他国より低い。本章で取り上げられている「使い過ぎ」の懸念も他国と比較して低く、特にスマートフォンの生活密着度の低さから、他国と比べて「使い過ぎ」の自覚も相対的に低くなっている可能性がある。
スマートフォンの利用が促進されるにつれ、行動する際に画面を見ての操作を必要とするスマートフォンが、インターフェースとして万能ではないことにユーザーは気付き始めている。
既に成長の鈍化を見越して、国内外のテクノジー企業は数年前からスマートフォンの“次”を担う、新たにインターフェースとなるデバイスや技術を模索している。
スマートフォンの「次」のプラットフォームとしては、(1)スマートスピーカーなどの音声をUIとしたパーソナル・アシスタント、(2)イマーシブテクノロジー(AR/VR/MR)を利用した端末の2つが挙げられる。
今後ボトルネックや技術的な課題をクリアして現実空間と仮想空間が融合し、ユーザー間でのインタラクティブな体験も可能になれば、本格的なユビキタス社会に向けて、スマートフォンも含め目的別のプラットフォームの役割が再定義されていくと考えられる。
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