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2014年度 日本テクノロジー Fast50 受賞企業

ランキング傾向と受賞企業のご紹介

2014年のFast50受賞企業50社の3年間の平均売上高成長率は281%を記録しました。また、平均売上高成長率100~500%未満の企業が50%と前年比9%増加し、成長率100%未満の企業が38%と前年比9%減少していることから、全体として成長率の高い企業が増えていることがうかがえ、TMT業界における日本の成長企業の底力・たくましさが実感できる結果となりました。

2014年度 日本テクノロジー Fast50 授賞式の模様

2014年度 日本テクノロジー Fast50 Winners Report

概要
2014年Fast50受賞企業50社の3年間の平均売上高成長率は今回281%となった。これは前回(2013年)の429%と比べて減少している。また第1位のHEROZ株式会社の成長率が1,969%で、2013年の1位(6,643%)2012年の1位(3,950%)と比較すると低い数値となっていることが要因と考えられる。しかしながら平均売上高成長率の分布では、成長率100~500%の企業が50%と前年比9%増加し、100%未満の企業が38%と前年比9%減少していることから、全体として成長率の高い企業が増えていることがうかがえ、日本のTMT業界における成長企業の底力・たくましさが実感できる結果となった。

受賞企業TOP3
1位は人工知能(AI)技術を活用したストラテジーゲーム、およびスマートフォンアプリ等、モバイルサービスの企画・開発・運営を行っている HEROZ株式会社で、3年間の売上高成長率1,969%を記録した。 2位は1,621%を記録した太陽光発電システム等スマートライフを普及させる各種サービスを手がける株式会社アイアンドシー・クルーズ、 3 位にはスマートフォン向けサービス、ソーシャルアプリのケーションの企画開発を行っている株式会社アカツキがランクインし、成長率1,070%を記録した。

受賞企業業種
今年も例年同様、引き続きインターネットおよびソフトウェア/コンテンツ関連企業といったインターネット事業領域の企業が多数受賞している。スマートフォンやタブレットに代表される携帯デバイスの普及やインターネットメディア、ソーシャルテクノロジーの発展を背景に、モバイルアプリケーションの提供や、O2O、ビッグデータをキーワードとするWebサービスが新興企業にとって、魅力的な領域であるということが明らかなった。インターネット事業領域の企業平均成長率は338%と高く、受賞企業全体の平均成長率(281%)を上回る成長を記録した。
それに加えて今年は、TMT分野にとどまらず、医療、不動産、小売、エネルギーなど多様な産業においてテクノロジーを活用したイノベーションを創出している企業の受賞が増加していることも特徴的であった。

受賞企業の上場の有無/上場市場
受賞企業の5割以上(26社)が上場しており、これらの企業は上場企業に求められる事業の継続性や財務面の信用性を一定水準以上有しているといえる。
上場市場の内訳は東証一部12 社、東証マザーズ10社、JASDAQスタンダード3社、JASDAQグロース1社であり、規模と事業実績があり比較的安定した企業から、ユニークな技術や特定の事業分野に対する強みを武器とし成長性に富んだ新興企業まで、幅広い層が受賞する結果となった。
なお、新興市場に上場している企業が約6割を占めることから、株式市場から調達した資金を有効的に事業へ投資し、成長を実現している受賞企業も多いと想定される。
脚注 : 2014年9月末日現在 

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