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2019年度 日本テクノロジー Fast 50 授賞式

開催レポート

デロイト トーマツ グループでは、日本国内のTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界の企業を対象にした成長率のランキング、「デロイト トウシュ トーマツ リミテッド 2019年 日本テクノロジー Fast 50」の発表に合わせて、2019年10月18日、コンラッド東京にて授賞式を開催しました。第17回となる今回は、基調講演に国際フェンシング連盟 副会長、公益社団法人 日本フェンシング協会 会長 太田 雄貴氏をお迎えし、受賞企業へのメッセージもいただきました。授賞式の模様を開催レポートとしてご紹介いたします。

授賞式開催レポート

開会挨拶
 Deloitte Private Japan Leader 沼田 敦士

主催者を代表してDeloitte Private Japan Leader 沼田から、本プログラムのコンセプトや社会に果たす役割等が説明されたのち、TMT(テクノロジー・メディア・通信)業界の成長著しい企業への期待が語られました。


ランキング発表とトロフィー授与
 テクノロジーFast 50日本代表
 有限責任監査法人トーマツ パートナー 朽木 利宏

過去3決算期の収益(売上高)に基づく成長率を元に、応募企業の中からランクインした50社へのトロフィー授与を行いました。
今回1位に輝いたのは、ブランドプリペイドカード「バンドルカード」の開発・運営を行う株式会社カンムで、3,592%を記録。2位は企業のAI導入を加速する、独自開発のAIを開発・提供を行うAI inside 株式会社が成長率972%を、3位にはスマートフォンアプリ開発及びIoTプラットフォーム開発・提供を行うand factory株式会社が成長率682%をそれぞれ記録し、ランクインしました。

基調講演 「継続は力なり」
 国際フェンシング連盟 副会長
 公益社団法人 日本フェンシング協会 会長 太田 雄貴氏

国際フェンシング連盟 副会長や公益社団法人 日本フェンシング協会 会長として、ベンチャースピリット溢れる革新的な取り組みを次々と実行されている太田氏に「継続は力なり」とのテーマでご講演いただきました。

日本フェンシング協会就任後、「フェンシングを取り巻くすべての人々に感動体験を提供する」ことをミッションとし、協会運営の改革や外部人材の獲得、それまで空席が目立った試合会場を満員にするために採った経営戦略、スピード感あふれる競技であるが故の視覚的な問題を解消するために導入したテクノロジーや観戦の体験価値を向上させるための様々な施策についてお話いただき、受賞企業の皆様からも「チャレンジャー精神あふれる取り組みに刺激を受けた」「まさに経営であり、ベンチャー企業経営に通じるものがある」と大変ご好評でした。

2019年度 日本テクノロジー Fast 50 Winners Report

概要

今回の受賞企業においては、3決算期売上高成長率150%以上の企業の割合が54%となっており、昨年の48%と比して、1社単位の成長率という点では昨年を上回る結果となった。

受賞企業50社の3決算期売上高成長率の値の平均は290%で、新興企業の成長がTMT業界の活性化に寄与している。

本年度の結果では、上位3社の3決算期売上高成長率が600%超の成長を遂げている。

第1位の株式会社カンムは3,592%であり、唯一1,000%超の成長率を達成した受賞企業であるが、続く第2位のAI inside 株式会社が972%、第3位のand factory株式会社も682%で、いずれも飛躍的な成長を遂げている。

 

受賞企業業種

今回の受賞企業を業種別にみると、最も多かったのがソフトウエアの23社で全体の46%を占めた。2位がメディアの12社で24%、3位が通信の9社で18%だった。

ソフトウエア領域では、昨年に引続き、AI、大規模データ分析、クラウドなどの分野に関連したサービスを提供する企業が受賞している。

メディア領域には、幅広い企業が含まれているが、旅行関連、ギフト、住宅流通に関するプラットフォームを始め、事業マンガアプリ事業など、生活に身近なサービスを展開する企業の受賞が多くなっている。

 

受賞企業の売上高規模

全体の分布としては前年と大きな変化は見られず、売上高50億円未満の企業が過半数を占める傾向は続いている。

Fast 50受賞企業には、成長過程にある企業が多く含まれ、継続的な規模拡大が見込まれる企業が複数含まれていると考えられる。

さらに、売上規模50億円未満の企業を細かく見ていくと、売上規模10億円未満の受賞企業が2018年の42%から2019年は26%に下落する一方で、10-50億円未満の受賞企業の割合が同率上昇しており、昨年に比べて受賞企業の平均規模は大きくなっている。

 

受賞企業の上場の有無/上場市場

2019年の受賞企業のうち6割超の31社が既上場であり、内訳は東証一部7社、東証マザーズ22社、 福岡証券取引所Q-Board、JASDAQスタンダード、名証セントレックス及び札幌証券取引所各1社だった。(うち、2社は複数市場に上場)

受賞企業の多くは、将来の成長を期待する市場参加者から調達した資金を有効活用し、東証一部へのステップアップを目指すべく順調に成長を続ける企業といえる。

さらに、東証一部上場企業も受賞企業全体の1割強含まれており、既に一定以上の規模でありながら、著しい成長を続ける企業がランクインしている。

 

脚注:2019年9月末時点

デロイト トウシュ トーマツ リミテッド 日本テクノロジー Fast 50とは

2019年で17回目を迎えた「デロイト トウシュ トーマツ リミテッド 日本テクノロジー Fast 50」は、日本国内のTMT(テクノロジー・メディア・通信)インダストリーの、過去3決算期の収益(売上高)に基づく成長率の上昇が著しい日本企業(上場・未上場問わず)の応募からなるランキングプログラムです。指標を収益(売上高)成長率としていることにより、企業規模によらない成長性を表わすランキングとなります。ソフトウエア、音楽・エンターテインメント、通信インフラなど、情報・メディア・通信が幅広い分野で融合する中、デロイトは、これらをTMTインダストリーと捉え、インダストリーの活性を目指し、全世界でテクノロジー Fast 50 / Fast 500プログラムを展開しています。 Fast 50は国レベルの、 Fast 500は地域レベルの収益成長率を基準としたランキングです。 Fast 500は、アジア太平洋地域、北米地域、EMEA地域で実施しています。なお、第18回「デロイト アジア太平洋地域 テクノロジー Fast 500」のランキングの発表は2019 年12月を予定しています。

ランキング対象となる事業領域は、①半導体や部品・コンピュータ、周辺機器等を含むハードウエア、②アプリや各種管理運用システムを含むソフトウエア、③インターネットやクラウドサービスを含む通信、④広告やマーケティング、Eコマースを含むメディア、⑤バイオや製薬を含むライフサイエンス、⑥再生技術やエネルギー貯蔵、機器を含むクリーンテック、以上の6領域です。

Fast 50はDeloitte Private Japanの「ベンチャー・成長企業」向け支援プログラムの一環です。Deloitte Private Japanは、日本を支えるプライベートカンパニーや上場企業を含むオーナーの方々にフォーカスし、固有のニーズや企業ライフサイクルに応じたプライベートマーケット向けのサービスを、包括的に提供する統合プラットフォームです。50年に渡り日本を代表する企業や、その時代の最先端を行く企業を支援してきて蓄積された知見と実績、きめ細やかな国内拠点網、強固なグローバルネットワークで、他にはない高い次元でクライアントの成長をご支援します。

 

Fast 50およびFast 500プログラムの詳細については、https://www.deloitte.com/jp/fast50をご覧ください。

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