最新動向/市場予測

Global Tech Trends 2014 - Inspiring Disruption 

今後のビジネスに大きな影響を与える10のITトレンド

テクノロジーは驚くべきスピードで進化し続けており、その影響力はビジネスのあり方を劇的に変えるほどになっています。アナリティクス、モバイル、ソーシャル、クラウドといったDisruptive Technologies(破壊的な技術革新)の波が押し寄せ、ビジネスモデルや業界図を塗り替えています。Tech Trends 2014では今後1-2年間に企業ビジネスに大きなインパクトを与えると考えられる10のトレンドをDisruptorsとEnablersに分けて紹介します。

デロイトがテクノロジートレンドを発表

テクノロジーは驚くべきスピードで日々進化し続けており、ビジネスのあり方を劇的に変えるほどの飛躍的な影響力を持っています。アナリティクス、モバイル、ソーシャル、クラウド、サイバーセキュリティといったDisruptive Technologies(破壊的な技術革新)の波が次々と押し寄せており、企業やビジネスモデルをつくりかえ、業界図を塗り替えてしまうこれらの波の威力は、今や無視できないものとなっています。企業が成長と発展を遂げるためには、Disruptive Technologiesの脅威に飲みこまれてしまうのではなく、新たなテクノロジーを組織内に取り込み、自らイノベーションを起こしていかなくてはなりません。

デロイトでは、こうしたテクノロジートレンドの変遷をグローバルの視点から捉え、今後1年半から2年間においてあらゆる業界や地域に大きく影響すると考えられる10のトレンドやテーマについてまとめました。

これらの10項目は、1) 企業の情報技術力や経営、そしてビジネスモデルに持続的かつ建設的な変革を求めるDisruptors(破壊的な技術革新をもたらすもの)と、2) 市場に出ているテクノロジーの中で、新たな動きを加速すると考えられるEnablers(技術変化を促すもの)の2つに分類されます。

Disruptors

破壊的な技術革新をもたらすものをDisruptorsと称しています。
企業の情報技術力や経営、そしてビジネスモデルに持続的かつ建設的な変革を求めるものと捉えられます。
01. ベンチャーキャピタリスト志向のCIO (CIO as venture capitalist)
02. コグニティブ・アナリティクス (Cognitive analytics)
03. 産業化するクラウドソーシング (Industrialized crowdsourcing)
04. デジタル・エンゲージメント (Digital engagement)
05. ウェアラブル (Wearables)

Enablers

市場に出ているテクノロジーの中で、新たな動きを加速するものをEnablersと称しています。 Disruptorsと比較すると、緩やかな変化を促すものです。
06. 技術的負債からの脱却 (Technical debt reversal)
07. ソーシャル・アクティベーション (Social activation)
08. クラウド間連携 (Cloud orchestration)
09. インメモリー革命 (In-memory revolution)
10. リアルタイムDevOps (Real-time DevOps) 

Disruptors01.ベンチャーキャピタリスト志向CIO

CIO As Venture Capitalist

CIOが企業の成長とイノベーションを支えるためには、企業価値の向上を狙い、投資銘柄の個々のリスクと、ポートフォリオ全体が一定の条件下で出せる収益を想定して投資戦略を立案・実行するベンチャーキャピタリストの考え方を取り入れるべきです。テクノロジーがもたらす急激な環境変化に対応するためには、CIOが単なるIT資産の運用責任者ではなく、ITストラテジスト(戦略家)、さらにはイノベーションのカタリスト(触媒役)として戦略性の高い役割を担っていく必要があります。
 

Disruptors02.コグニティブ・アナリティクス

Cognitive Analytics

人工知能(AI: Artificial Intelligence)・機会学習・自然言語処理といった技術要素は、実験的な概念であった段階から、リアルタイムに意思決定をサポートするものとして実用段階にさしかかっています。複数の情報チャネルから大量のデータを収集し、補正・統計・分析を行い、相関関係やパターンを導き出すまでの一連の労働集約的な作業を自動化するコグニティブ・アナリティクスは、環境の変化をいち早く捉えて対応策をとる『Sense & Respond(感知して反応する)』能力を磨くための画期的な手段になるでしょう。
 

Disruptors03.産業化するクラウドソーシング

Industrialized Crowdsourcing

社内で不足するスキルをクラウド(群集・大衆)に求めるクラウドソーシングが、『いつでも・どこでも・必要な分だけ』動的な条件で利用でき、コスト効率も良い調達方法として採用されはじめました。データ入力等の単純作業・開発プログラミング・分析エンジニアリング・デザインのみならず、商品開発・問題解決のために社外の労力や知見を取り込む先駆的な事例も出ています。大手グローバルメーカーの商品開発に他社と連携するオープン・イノベーションが取り入れられたように、クラウドソーシング経由の社外リソースやアイディアを活用する次世代イノベーションの姿を先進事例が示唆しています。 

Disruptors04.デジタル・エンゲージメント

Digital Engagement

さまざまなコンテンツや資産のデジタル化が進み、多様なオンラインチャネル(モバイル・ソーシャル・Web)およびオフラインチャネル(店舗・街中)が企業の販売・マーケティング活動を活発化させる場になっています。どのチャネルでも分かり易く一貫性のあるメッセージ、直感的なデザイン、『個』の属性・ニーズを捉えてパーソナライズされた体験を提供できるかどうかが勝敗を分けるでしょう。デジタルコンテンツの流通が顧客・従業員・パートナーが関与する広範囲な業務に及ぶと、デジタル化の成功条件を満たすことがさらに重要になるでしょう。 

Disruptors05.ウェアラブル

Wearables

メガネ・腕時計・アクセサリーに姿を変えた装着型のコンピューティング端末は、消費者向け製品・サービスの実用化が進んでいます。ビジネスの世界でも、ハンズフリー技術やヘッドアップ技術(頭を上げたまま視界に映像が見える)を取り入れることで、従来の業務の進め方や意思決定の下し方、さらには従業員・顧客・パートナーとのやり取りを画期的に変えていくような使われ方が出てくることが期待されます。 

Enablers06.技術的負債からの脱却

Technical debt reversal

精度の低い設計や、バグを潰しきれていない開発コードのリリースは、将来的に技術的負債(Technical Debt)を負うのと同義です。既存のシステム資産だけでなく、新規開発には常に技術的負債リスクが存在します。CIOはこのリスクを正しく理解し、許容範囲を設定した上で、将来的にかかるコストを考慮しておかなければなりません。 

Enablers07.ソーシャル・アクティベーション 

Social activation

ソーシャル・ビジネスは、単にボリュームを測るものから、感情・心情をモニターする段階を経て、今や企業に対して個人が持つイメージを意図的に誘導していくものへシフトしてきています。友達・知人の紹介や口コミによる『レコメンド』方式によって成り立つソーシャルの世界では、企業は自社ブランドがどう認知されているか、どう他人と共有しているか、どうコミュニティに波及しているかを知った上で、どのように認識変革・啓発していくかの戦略策定・実施・モニタリングをしていく必要があります。 

Enablers08.クラウド間連携

Cloud orchestration

クラウドの企業ユーザーは拡大し続けていますが、その多くはオンプレミスの既存システムをリプレイスするのではなく、追加・補完機能を担っています。今後もクラウドとオンプレミスや、複数のクラウド連携といった形での拡大が見込まれます。企業は単独サービスの寄せ集めに終始するのではなく、一気通貫で業務プロセスを管理するために、上記のようなハイブリッド環境を効率よく管理していかなければなりません。 

Enablers09.インメモリー革命

In-memory revolution

インメモリー技術による飛躍的な大量データの処理能力とスピードは、リアルタイムでデータドリブンな意思決定をする等の分析力を向上させるだけでなく、TCOの改善を通じて従来は制約の多かったビジネス課題を解決する可能性も秘めています。アナリティクスやERPをインメモリーベースのプラットフォームに移行するとパフォーマンス・容量等のボトルネックが軽減され、業務効率の継続的な向上や複数部門にまたがった業務プロセスの再構築にも取り組むことができます。 

Enablers10.リアルタイムDevOps

Real-time DevOps

システム開発・テスト・運用までの各フェーズの作業の標準化・自動化と、開発チーム(Development)と運用チーム(Operation)の連携・一体化を促すDevOpsは、ビジネスニーズを素早く、柔軟に反映させるのに有効な手立てです。リアルタイムで進捗状況を可視化し、開発から運用までの一連のプロセスを小刻みに繰り返し実行するリアルタイムDevOpsは、アジャイル開発だけでなく、従来のウォータフォール開発にも適用でき、ITデリバリーの迅速化、開発品質の改善、ビジネス環境への対応力を向上させるのに有用な手法となるでしょう。 

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Tech Trends 2014(オリジナルレポートPDF:英語)

Tech Trends 2014 Inspiring Disruption

 

Global Tech Trends 2015 - ビジネスとITの融合

Global Tech Trends 2015 は、8つのテクノロジートレンドに焦点を当てた、デロイトが発行しているレポートです。先進企業がどの様にしてITを経営に活かしているのか、CIOの役割はどのように変化しているのか、等企業とITの関わりについて解説しています。

日本語版レポートを以下からダウンロードいただけます。

8つのテクノロジートレンド - Global Tech Trends 2015

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