サービス

グローバルトレジャリーマネジメント

デロイト トーマツ グループは専門チームを設置して、クライアントの資金効率の最適化と財務リスクの最小化を実現するための活動を支援します。グローバル経済の環境下においては、資金・為替/金利などを適切に管理することは、競争優位の源泉にもなりえます。我々は本社財務機能のあり方やグループ資金ストラクチャー策定といった構想策定から為替ヘッジポリシー/プロセスの策定などの個別施策まで幅広いサービスを提供します。

トレジャリーマネジメントとは

トレジャリーマネジメントにおいては、「資金管理」、「為替管理」、「決済管理」の3つのファンクションから構成されます。そして、グローバルベースで最適なトレジャリーマネジメントを実現するためには、その中核的なファンクションである資金管理を確立し、そこに為替管理・決済管理を有機的に連動させながらグループ全体で最適なスキームを構築しなければなりません。

トレジャリーマネジメントの高度化における検討ポイント

トレジャリーマネジメントを構成する資金管理・為替管理・決済管理各ファンクションを有効に機能させるためには、「ルール・プロセス」、「システム・情報」、「組織」、「人財・タレント」という「イネーブラー」の各要素について、継続的に整備・強化を進めていくことが不可欠です。

これらの要素は包括的に検討する必要がありますが、日本企業の場合、特に「組織」の検討から着手することがポイントになります。なぜならば、多くの日本企業ではトレジャリーマネジメントにおける本社・子会社・金融拠点などの各組織のミッションや役割が明確に定義されておらず、個社の最適な状況を引きずったまま全体最適化を実現できていないことが散見されるからです。これでは、海外企業の買収によりグローバル展開を加速していく際にも不都合・不経済が生じる可能性もあります。

したがって、最適なトレジャリーマネジメントを実現するために、欧米系企業などに見られる「ファイナンスヘッドクォーター」などの設立を含め、全体最適の視点から組織体制の再配置をすることが重要になります。その後、各社に割り当てられたミッションや役割を遂行するために必要となる人財・タレントやシステム・情報要件、グループ内で適用する標準ルールやプロセスを定義していきます。

デロイト トーマツ グループの提供価値

カスタマーズ・アイ

先進的といわれるグローバル企業や金融機関で豊富な実務経験を積んだメンバーを参画させることにより、抽象的なアイディアに留まらないより踏み込んだソリューションの検討が可能

ワンストップサービス

世界各地のデロイトネットワークの財務/税務/ビジネス/監査/IT分野のプロフェッショナルが連携しており、クライアントに対して世界各地の最新の状況を踏まえた最適なソリューションをワンストップで提供することが可能

ネットワーキング

国内金融機関に留まらず、外資系金融機関やシステムベンダーとのネットワークが豊富であり、豊富な選択肢の中からクライアントのニーズに合った協業相手を紹介することが可能

プロフェッショナル

伊藤 薫/Kaoru Ito

伊藤 薫/Kaoru Ito

デロイト トーマツ コンサルティング 執行役員

邦銀・日系証券会社において、永年に渡る資金為替業務を経験後、外資系グローバル企業にて、日本にアジア・トレジャリー・センター立上げを主導・統括。アジア地区へグローバル・キャッシュマネジメントプロセス導入に貢献。企業買収・売却案件のトレジャリー分野に深く関与。 関連サービス ・ CFOサービス(ナレッジ・サービス一覧はこちら) >> オンラインフォームよりお問い合わせ... さらに見る

松井 詩帆/Shiho Matsui

松井 詩帆/Shiho Matsui

デロイト トーマツ コンサルティング 執行役員

キャリアを通じ、一貫してファイナンス領域でのコンサルティングに従事。 近年は、財務領域に特化したGTS(グローバルトレジャリーサービス)を立ち上げ、リーダーを務める。 財務領域の機能配置の検討、グローバル財務ポリシーの策定、財務マネジメント機能強化及び業務設計、トレジャリー・マネジメント・システムの導入など、財務領域のプロジェクトを数多く経験し、日本企業のトレジャリー・マネジメント強化をご支援して... さらに見る