「わたし」が「わたし」でいられること ブックマークが追加されました
キャリアを積んでいくということを考える際に、個々人がのびのびとそれぞれの才能を発揮することができる環境、という点を抜きにしては語れないものです。
人は、心理的安全性を得て初めて、個人の能力を発揮することができると考えられています。それぞれが唯一無二の存在としてキャリアを積んでいく時、キャリアはその人自身に紐づくものであり、また、そのままその人自身をあらわすものにもなっていきます。
そうしたキャリアが紐づく「わたし」自身が、もし、自分が認識している自分自身と乖離する形でなければならないとしたら。それは、言うまでもなく大変苦しいことです。本来の自分ではない「わたし」でありながら、その「わたし」としてキャリアを積んでいくこと。本来の自分ではない「わたし」に日々積み重ねられていくキャリアは、本当に「わたし」のキャリアととらえることができるでしょうか?いつか、本来の「わたし」を取り戻せたとしても、それまでのキャリアはリセットされてしまったり、分断されてしまったりしないでしょうか?また、そのような日々の中で、本当にのびのびと自分自身の才能を発揮することができるでしょうか?
そのような状況への選択肢のひとつとして、デロイト トーマツはグループで使用する性別として「常用の性別」の運用を2024年7月よりスタートさせました。デロイト トーマツでは誰もが活躍できる環境づくりの一環として、LGBT+インクルージョンを推進しています。「性別」は多様性があるものであり、職場で使用する性別を選択することができるよう、社内のHRシステムが改修されました。「戸籍上の性別」とは別に、新たに「常用の性別」という項目が追加され、デロイト トーマツでは、7月から「常用の性別」が統一して利用されます。これにより、今後グループ内の「性別」とは、「戸籍上の性別」ではなく、「常用の性別」で統一され、「戸籍上の性別」は基本的に本人以外は参照できません。
これは、全員に「自認する性別」を届け出ることをお願いするものではありません。あくまでもご本人が希望する場合に申請いただくものとなるため、「自認する性別」とは異なる名称の「常用の性別」と呼んでいます。
「わたし」が「ありのままのわたし」としてキャリアを積んでいくことができること。誰もが「ありのままのわたし」としてのびのびと才能を開花させ、キャリアを発展させることができる世界になることを、我々は心から望んでいます。あなたが今日も、あなたらしくキャリアを積みかさねて過ごせていますように。