Posted: 16 Mar. 2023 6 min. read

開催レポート:スタートアップCxO人材交流ナイト(開催日 2023/1/20)

スタートアップ4社によるピッチ、懇親会での人材交流とキャリア相談会を実施

2023年1月20日(金)、CxOキャリアを目指す人、起業を目指す人、スタートアップでのキャリアについて考えたい人に向けてデロイト トーマツ イノベーションパーク(Deloitte Tohmatsu Innovation Park)にてオフラインイベントを開催いたしました。

2022年 岸田首相は「戦後の創業期に次ぐ日本の第2創業期を実現するため、本年をスタートアップ創出元年として、スタートアップ5か年計画を設定し、スタートアップ創出に強力に取り組む」との決意を示しました。それに応じ、日本経済団体連合会が「スタートアップ躍進ビジョン」(2022 年3月)、また、経済同友会が「創業期を超えたスタートアップの飛躍的成長に向けて」(2022 年4月)を公表するなど、官民双方でスタートアップ創出の促進に向けた機運が高まっています。10年前と比較すると起業数もスタートアップへの総投資額も大幅に増大(2022年のスタートアップによる調達額は8774億円と、前年(8508億円)を上回り過去最高を更新し、1兆円も間近)。制度面の整備も進み、この数年でユニコーン企業が続々と誕生していく兆しです。未来の経済をけん引するであろうスタートアップと優秀な人材が交流を介し、双方幅広く輝いていく一助になることを願って本イベントを開催しました。

本イベントはビジネスの専門家を交えて共創するイノベーション拠点「デロイト トーマツ イノベーションパーク(Deloitte Tohmatsu Innovation Park)」の会場で仕事終わりの金曜18:00過ぎに開始しました。

冒頭ではデロイト トーマツ ベンチャーサポート 代表取締役社長 斎藤 祐馬から「今後5年間で日本におけるユニコーンを100社にすべく、政府・自治体からもスタートアップへ発注を行い国家的にユニコーン企業を創ろうとしている。市場環境は波があるがスタートアップについては追い風が吹いている。本日はユニークなスタートアップ4社を深く知れる機会なので、楽しんで交流を。」と挨拶。会場の空気がスタートアップ企業に注目する中、登壇スタートアップ4社によるピッチがスタートしました。

 

1社目に登壇したのはアスエネ株式会社CFAO衛藤氏。

CO2排出量見える化~削減~報告~持続的なサプライチェーン調達のためのESG評価クラウドサービスの概要についてご説明いただきました。また参加者からの関心が高い脱炭素のマーケット市場についても触れ、今後の事業展開の計画、人員組織の体制など5分という短い時間ながら、多岐に渡る情報をピッチにて発信いただきました。その後の質疑応答にも参加者の目線を重視し丁寧にお答えいただきました。


 

2社目に登壇したのは株式会社ビーブリッジ CEO 野崎氏。

ご自身のキャリアから自己紹介してピッチがスタート。エンジニアでありながらグローバルでの活躍を目指す起業家という野崎氏自身の魅力に会場も興味津々。その後企業XRのプラットフォーム事業概要やARナビゲーションについて、2022年に福岡で開催された世界的水泳大会で先進のAR・VR技術でサポートしたことなどを織り交ぜご紹介いただきました。ピッチ後には、XRの活用出来る事業領域などについて質問が挙がりました。改めてメタバースの仮想世界における体験やサービス・技術に市場の関心が高まっていることを、参加者を通じて明らかにできました。


 

3社目に登壇したのは、AironWorks株式会社 Co-Founder and CEO 寺田氏。

イスラエル国防軍Unit 8200 出身のハッカーが開発したAIを用いた次世代型サイバーセキュリティ訓練プラットフォームをサービス展開する会社、という日本では馴染みのない特徴から会社を紹介。リアルなサイバーセキュリティ訓練の必要性と、そのリアルな攻撃について事例を用いて参加者にわかりやすく説明いただきました。その上で技術力の高さとグローバルで戦う姿勢やビジョンをご説明いただきました。

 


4社目に登壇したのは、LIFEHUB株式会社 代表取締役CEO中野氏。

ロボティクスをはじめとした最先端のテクノロジーを駆使することで、全ての人が自由で豊かな生活を送ることをためらわない世界を創る「人類の身体的な制約からの解放」という経営理念、ミッションを掲げていることを中野氏が力強くご説明。スタイリッシュなモビリティで乗りたくなるものを開発し、モビリティインフラを構築し海外展開を目指し成長していく、といったビジョンの他、会社のメンバー構成などをお伝えいただきました。また、あらゆる分野の人材に興味をもって参画をしてほしいと語られました。

 

 

第二幕となる懇親会は会社説明後の19時よりスタートしました。会社説明会では深く聞けなかった詳細なサービス内容や会社の戦略などがカジュアルに聞ける機会とあって、総参加者50名ほどが和やかに名刺交換などを行いながら乾杯。

Deloitte Tohmatsu Innovation Parkの併設カフェにて各自好みのクラフトビールなどを注文しピンチョスなどをつまみながら複数のグループに分かれたり、登壇企業のCEOとマンツーマンであったり、参加者の皆さんは楽しそうに会話をされていました。

並行して、懇親会会場ではDTHR(デロイト トーマツ人材機構株式会社)のコンサルタントにキャリア相談が出来る相談会を実施しました。通常の転職市場ではスタートアップの理解が十分でなく、満足に転職希望者へ情報提供できないケースもあると考えられますが、DTHRのコンサルタントからはスタートアップ転職ならではのノウハウなどをお伝えでき、参加者、DTHRのコンサルタント双方にとって有意義な場とすることができました。第一部でスタートアップのエネルギッシュなピッチを見たこともあり、参加者のお一人は、「良い刺激を受け、積極的に自身のこともコンサルタントとオープンに語れた」と感想を語ってくださいました。今回の参加者は第一線で活躍されるビジネスパーソンが多く、大企業で培ったご自身のキャリアやスキルがスタートアップでどのように活かせるか、実際のスタートアップ経営者やコンサルタントと話すことで真剣に考えるきっかけとなったようです。

デロイト トーマツ人材機構株式会社 代表取締役 萩谷 和睦よりお礼の挨拶をもって、懇親会もクローズ。参加者と参加企業の新しい1ページが展開されることを願って、イベント終了となりました。

コロナ禍でオフラインイベントが実施できない時期から事業をスタートしたDTHRは、DTVS(デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社)と連携し、ベンチャー企業に対し、専門領域に特化したCxO人材や経験豊かな顧問の紹介サービスの取り組みをまだまだ開始したばかり。

公認会計士やコンサルタントなどの高い専門性を持つ人も、これから成長する企業で働く楽しさを感じたい人も、誰もがやりがいを感じそして正当な報酬を得て心豊かな暮らしがおくれるよう安心してキャリア選択できる社会の実現を目指し私たちデロイト トーマツも共に努力を重ねて参ります。

ビジネスが双方向に展開されていくこと、参加者のキャリア/仕事という人生の重要な選択肢が広がりますよう、今後も今回のようなイベントを通じ、多くのプロフェッショナル人材とスタートアップをおつなぎ出来れば幸いです。

 

執筆者

デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社
Next Core事業部 山岡 真委
 

デロイト トーマツ人材機構株式会社(DTHR)

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