Posted: 24 Dec. 2021 10 min. read

Cloud Division リーダー 根岸 弘光

DTC Technology 採用メッセージ

(記事中の所属、役職等はページ公開時の情報です。)
クライアントのデジタル変革を確実に成功へ導くために、構想策定から、導入・定着化に至るまで、包括的に支援するSystems & Cloud Engineeringyユニット。リードする執行役員パートナー根岸 弘光からのキャリアメッセージ。

 

ご自身のキャリアは描けていますか?

私が採用面接でよくする質問に、「5年後、10年後、どのような“人物”になっていたいですか?」という質問があります。これは、今回の転職が、単なる年収アップ、短期的な現在実施している仕事からの回避の手段ではなく、ご自身の将来像にデロイトが寄与することができるのかを確認したいという意図があります。残念なことに「マネージャーに昇格していたい」というような役職のことしかおっしゃられない方もいらっしゃいます。このような回答だと、ご自身のキャリアに対して、デロイトが何を提供すれば良いのかがわかりません。一方、明確な方もいらっしゃいます。「XXX業界のYYYテクノロジーの分野において、CXOに対して、あるべき姿に導けるようになりたい。」このように言われた場合には、デロイトとしては、XXX業界、かつYYYテクノロジー分野で、日本、及びグローバルでどのような案件があり、その知見アップに貢献できる、また、CXOに話ができるようになるための、コンサルスキルの向上を促せるような活動の場を提供ができるのかを考慮し、「その場が提供できるのがデロイトです。例えばね・・・」とお話をすることができます。そのようにして、自分がなりたい姿と、それを鍛える場のバランスをとることができるのか?というのが、転職活動だと思います。もし、最終ゴールが、コンサル会社に在籍し続けることではなかったとしても、その過程において、コンサル会社で鍛えることがご自身のゴールに近づくための一歩となるのであれば、それで良いと思います。ご自身のキャリアゴールを目指して、うまく会社を活用することが重要だと考えています。

Systems & Cloud Engineering リーダー
Systems & Cloud Engineering リーダー 根岸 弘光

 

振り返って私自身のキャリアはどうだったのか?

私は大学院卒業後、システムイングレーターに就職しました。就職活動時に目指していたのは、「工場の人たちに仕事を効率的に実施できるシステムを提供したい!」ということでした。(私は田舎の出身なので・・・)そこで習得したことは、インフラの知識(当時はクラウドとかなかったので、サーバーの購入から始めていました。)、生産管理を中心として、販売管理、購買管理、原価管理等、一連の業務プロセス全般、そして、プロジェクトリードの能力でした。そこで10年ほど勤めたのですが、その結果として、「システム改善だけでは、現場は変わらない!業務プロセスや組織を変革しないとだめだ!」という思いに至りました。そして、業務コンサルに転身し、サプライチェーン改革や営業改革のオペレーション変革のコンサルタントになりました。そこでは、業務改革において人や組織を動かすことの難しさを経験し、また、プロジェクトがクライアント企業から評価され、一緒にプロジェクトを推進していたクライアントの方々が、より重要なポジションについていくような体験をしました。そのような中で、時代が変化し、テクノロジーが身近になるクラウド化時代に突入しました。日本企業はクラウド等の活用において、欧米から2歩も3歩も遅れており、「このままだと日本企業は欧米企業に大きな遅れをとってしまう!」という危機感を感じました。そこで、「デジタル活用を日本企業に浸透させたい!」という思いから、現在のSystems & Cloud Engineeringのリーダーとなり、様々なデジタル化の取組を実施するに至っています。ここでは再度クラウドについてテクノロジーを学び直し、デロイトのグローバルの知見を漁りながら、日本企業に貢献すべきことを探索しています。
私のキャリアを振り返ったときに、先のことをきちんと描いて行動していたわけではなかったと思いますが、自身が目指すべき方向性はその都度その都度で「思い」をもって決めてきたと考えています。

 

良い仲間に恵まれるとはどのようなことなのでしょうか?

私のキャリアは、順風満帆だったわけではありません。システムインテグレーターから業務コンサルタントに転身した際には、あまりにも自分の能力の無さに愕然としました。資料が汚い、ロジカルでない、メッセージがあいまい・・・改善というより、自分自身の改革が必要なことだらけでした。それを自分だけの力だけで解決できたかというと、そんなわけではありません。そこには模範となる上司や、私が至らないところを指摘してくれる、そして意見を言い合える仲間がいたから変われたと思います。
私がよく悩んでいるメンバーに言うことがあります。「アウトプットを変革させたいならば、インプットを増やさなければいけない。インプットを増やさないで、一生懸命自分自身のみで考えていても、堂々巡りするだけで、良いものは生まれない。」と。ここで言うインプットは、上司や仲間からの指摘や議論することです。良い仲間との関係とは、そのような指摘や議論ができることだと思います。私の今までを振り返ると、よく議論し、そして時には助けてもらい、なんとかやってこられたと思っています。

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デロイトは何を提供できるのか?

私は何度かコンサル会社も転職していますが、デロイトの特徴は一言で言うと「コラボレーションが進んでいる。そしてそれを支える仕組みがある」ことです。部門間での協業だけでなく、グループ会社の監査法人、税理士法人等会社間での協業、そして、グローバルのメンバーファームでの協業が進んでいます。思った以上に皆サポーティブで、問い合わせのメールを投げるとすぐに、「詳しい話聞きたいから、会話しようよ!」とか、「それだったら、彼/彼女の方が詳しいから転送するね!」といった形で協力してもらえます。皆様の知見を補う様々な環境が揃っていると思います。
また、S&CEユニットでは、システムインテグレーターからの転職者が大半を占めます。皆、コンサルへの転身に向けて、一度は壁にぶつかることを経験します。ですので、皆が自身の経験でアドバイスを送ることができます。様々な人と会話することで、課題を解決し、自分自身を変革していけている人は多数見受けられます。
このように、デロイトは、ご自身の能力向上を図れる国内外のコラボレーションの環境を提供することができます。また、悩んだ時にアドバイスができる仲間を提供することができます。もし、このような環境に興味を感じるならば、お声をかけていただければと思います。

Systems & Cloud Engineering リーダー

テクノロジーキャリア採用について

デロイト トーマツ コンサルティング合同会社(DTC)では、特にテクノロジー領域のキャリアをお持ちの方のキャリア採用を積極的に募集しています。

プロフェッショナル

根岸 弘光/Hiromitsu Negishi

根岸 弘光/Hiromitsu Negishi

デロイト トーマツ コンサルティング 執行役員

大手システムインテグレーター、複数のコンサルティング会社を経て現職。デジタル時代のEnterprise Architecture設計に強みを持つ。また、グローバルサプライチェーン改革、グローバル営業改革、ERP導入等のオペレーション変革、システム構造改革の経験を多数持つ。 関連するサービス サブスクリプションビジネスモデルへの変革支援 代表的なプロジェクト ■ デジタル・プラットフォーム構築構想・企画・実行支援 自動車メーカーにおけるコネクティド基盤構築支援 家電メーカーにおけるIoTプラットフォーム構築支援 ■ レガシーモダナイゼーション構想・企画支援 自動車部品メーカーにおける基幹システム刷新の構想・企画支援 ■ サブスクリプションビジネス企画・設計・導入支援 通信メーカー、事務機器メーカーにおけるサブスクビジネス推進支援 ■ エンタープライズ・アーキテクチャーデザイン支援 複数事業におけるEA設計とアーキテクチャー改革の計画策定支援 ■ 欧州販社システム構造改革 事務機器メーカーの欧州15販社の全システム機能の標準化・統合。MDM, ERP,CRM, SFA, Service Management, e-Commerce, 各種OAツール等の販社全機能のプロセス標準化、導入計画策定支援 ■ グローバル営業改革/標準システム導入展開 事務機器メーカーのグローバル営業プロセス標準化・効率化の業務改革のグランドデザイン、業務設計、システム開発、グローバル展開、現場意識改革、現場定着化実施(スクラッチ開発)