「ワーケーション」で広がる視界と思考|Our Well-being Blog|Deloitte Japan ブックマークが追加されました
2022年11月30日~12月2日にデロイト トーマツ グループ初の取り組みとして「ワーケーションモニターツアー」が実施されました。この体験ツアーに参加した、滝澤昇吾さん(有限責任監査法人トーマツ リスクアドバイザリ所属)中村 小百合さん(デロイト トーマツ 税理士法人 所属)、宮内麻記さん(デロイト トーマツ コーポレートソリューション合同会社所属)の3名に、ワーケーション体験を通じて学んだことや感じたこと、 それぞれのWell-beingについてお話を伺います。
※本文中敬称略
― 何故みなさんはワーケーションに参加されたのでしょう。
宮内:私は現在、採用マーケティングの部門に在籍してまして、入社を検討頂いている方たちに対して、どういう風にデロイト トーマツの魅力を伝えるかを考えています。最近の外部採用サイトによる調査では、入社先を決めた理由の第1位が「希望の勤務地」だったんですね。おそらくコロナ禍ということもありますが、3年連続なんです。最近では「リモートワークができるか」ということも、ランクインされていました。それだけ今の転職者はどこで働けるかということに関心があるということを知りました。そんな時にこのワーケーションモニターツアーの話を聞いて、自身で体験し発信が出来たらと思い参加しました。もちろん、制度化されるのはまだ先のことかもしれませんが、こういった新しい取り組みをグループ全体として本気でやっているところですよ、ということを、入社を検討頂いている方たちに伝えられたらと考えています。
中村:私はワーキングマザーとして、普段からワークライフバランスというのは意識しながら業務にも取り組んでいるのですが、ワーケーションというのもワークライフバランスの観点から興味を持ちました。私のように働きながら子育てをしている立場だと参加できないと思われがちだと思いますが、私が参加することで、同じ立場の方やワーキングマザーの配偶者の方が「行けるんだね」と思ってもらえたらいいなという思いもありました。
Tax & Legalのウォーキングイベント、”D.steps”にも参加(中村さん)
滝澤:ビジネスを跨いでの募集だったので、そこで色んなつながりが出来たら面白いなというのが理由の一つです。コミュニケーションを通じて、クリエイティブな発想や、普段思いつかないアイデアも生まれてくるのではないかなと思いました。もう一つはこのワーケーションの目的について興味があったことです。今回デロイト トーマツがオフィシャルにワーケーションを取り入れるモニターツアーを開催すると聞いて、何を目指していくのかというところにも興味があって参加しました。
― みなさん様々な目的があって参加されたのですね。個人ワークは捗りましたか。
滝澤:そこは正直、色々なご意見がありました。僕はちょうど担当案件の切れ目だったのですが、人によっては、業務のタイミングによって大変そうでした。一方で、調整が出来ていて個人ワークの時間で充分捗った方もいらっしゃいました。
旧友や他業界で働く気心知れた友人たちと、お酒を交えて語り合うのも大切な時間(滝澤さん)
中村:ディスカッションの時にも話題になりましたが、クリエイティブな発想を要することや、普段着手できていなかったことに取り組むのは捗るという話になりましたね。ワーケーション中にこれをやろうと決めて臨むというのも有意義かなと感じました。
宮内:設備的な課題もあったかと思います。家できちんとした椅子が用意されて、大きなデスクトップがあってなど、環境が整っている場所で慣れている方にとってはやりにくかったところもあったかもしれませんね。
中村:そういった点もワーケーションのモニター対象だったと思います。どういった環境であれば仕事が捗るのかといったところも、ファシリティ担当の方が見ておられましたね。
宮内:ただ、ワーケーションだからこの業務はできないよね、とか線引きをしたり、ワーケーションなんて遊びでしょ?というイメージを持たれたりするのは残念に思っています。決してそういうことではないと考えているので。
― 印象に残っている出来事などはありますか。
中村:同行されていたデロイト トーマツ グループ Chief Talent Officerの大久保理絵さんが「ワーケーションは『福利厚生』ではないのです」と語っておられて、、今後デロイト トーマツがあるべき姿へ向かう一環として実施されている施策なのだと改めて認識しました。デロイト トーマツ グループがあるべき姿へと向かう中では、新しい働き方も積極的に導入してゆく、その中の一つとしてワーケーションがあるという話がとても印象的で、戻ってきてチームのメンバーにも熱く伝えましたね(笑)。
滝澤:三原市の方とディスカッションを行ったのですが、かなり白熱したんですよね。「ワーケーションモニターツアーの目的って何なの?」というところから、「三原市のためなの?」「デロイト トーマツのためなの?」といったクリティカルな話ができました。すごく楽しかったし、自分にない発想も刺激的でした。また、横のつながりができたのも大きな収穫でした。コロナ禍で入社してなかなか横のつながりもできなかったので、貴重な経験でしたね。また機会があれば参加したいなと思っています。
― もちろんワーケーション中もみなさん交流はされていたのですよね。
中村:結構濃く交流していたと思います(笑)。午前中はもちろん業務があるのですが、個人ワークをする場所が4カ所くらいあって、1日ずつみんな違うところに行くので、毎回同じ場所に同じ人と行くのではなく、今日はこの人とこの場所へ行く、といったように入れ替わって行くため色んな方と交流できました。あの仕組みはよかったなと思いましたね。ちゃんと公共の交通機関に乗って移動していたんですよ。一つの箇所でみんな集まってというわけではなかったので。
宮内:そうですよね。私は単純な感想としては、広島も行ったことがなく、三原市のことも全く知らなかったのですが、とにかく自然の溢れるいいところで、今後も旅行とかで個人的に行くだろうなと思いました。三原市に向かう道中で、リモートワークとワーケーションの違いって何だろうと考えていたのですが、1日目に行ったお部屋からは海が見えて、ふと仕事をしながら顔を上げたときに海が視界に入ってきたときに気づきました。リモートワークは自宅やワーキングスペースになると思うのですが、ワーケーションという、バケーション要素のある地でワークするということは全然意味が違うなと実感しました。視野が広がると、思考も広がってくるんですよね。物事を狭く考えてしまっていたんだなと自覚しました。もっと色々なものを取っ払ってやってみてもいいのではないか、こういうやり方に固執しなくていいんじゃないか等、思考の広がりを感じられたことが大きな収穫でした。
ふと見上げた先に海(宮内さん)
― それは大きな収穫ですね!
中村:私はチームのメンバーが快く送り出してくれたこと、不在が多いところ、チームのみなさんにフォローいただいたことにまず本当に感謝しました。やはりワークライフバランスのためには、チームでお互いをフォローしあえるサスティナブルなチーム作りや、お互いを気遣い合える環境が大事だなと改めて感じました。2月にパパになる同僚がいるのですが、是非彼に育児休暇取得を進めたいなと思っています。
― 普段からチーム内でフォローしあえる環境作りができていらっしゃるんですね。
中村:私のチームでは毎朝「モーニングコーヒー」という時間が設けられていて、予定の共有や困っていることの情報交換をしているので、それぞれの状況を把握しあっていますね。ちなみに毎週水曜はお互いの感謝を伝える「Appreciation Wednesday」になっていて、最近は「助けてって言える環境にしてくれてありがとう」と伝えました。
ワーケーション中に参加したチームミーティング。背景に広がる瀬戸内海(中村さん)
― みなさん楽しみながらも、思考の広がりや考え方に変化を感じられたのですね。
みなさんの考えるWell-beingはどういったものなのでしょうか。
滝澤:個人的には、仕事の時は難しいクライアントに関わった時ですかね。難しいほど燃えますね(笑)。最初はうまくいかなかったクライアント先でも、徐々に話を進めていくだけで良好な関係が構築されていくと嬉しいし、達成感を味わえるんですよね。そこから更においしいお酒が飲めて旅行に行けたら尚良しですね。
組織としては、ワークライフバランスが保たれていたり、先ほど中村さんがお話しされていたような、何でも話し合える環境づくりは大事なのかなと感じています。それは組織からの働きかけや指標があればより進んで行くと感じていますし、今回のワーケーションもその一つかなと思っています。
中村:私はよく働き、よく遊ぶ(休む)という感じですかね(笑)。せっかくだから仕事も楽しく一生懸命やりたいし、仕事以外も楽しくしたいし、両方欠かせないですね。仕事も大好きなので、月曜日の朝に張りきった気持ちで仕事を開始出来る時はWell-beingを感じられますね。
宮内:Well-beingは、健やかな人生であることと思っていて、それは自分自身の人生を自分でリード出来ている状態、自分で決められている状態かなと思うんです。ワークがメインなライフステージもあれば、子育てがメインなライフステージもある。そういった環境が誰かに言われているからではなく、自分で選んでバランスがとれているのであれば、自分にとってはWell-beingじゃないかなと思っています。そこに対して、デロイト トーマツは本気でサポートしますということを強く言ってくれていると感じていて、その取り組みの一つが今回のワーケーションモニターツアーだと感じました!
インタビュアー:デロイト トーマツ グループ C&I/BM インターナルコミュニケーション 段林実果