お知らせ

第68回宇宙科学技術連合講演会で2件の研究発表を行いました

デロイト トーマツ サイバーセキュリティ先端研究所(DT-ARLCS)

2024年11月5日から11月8日にかけて第68回宇宙科学技術連合講演会が兵庫で開催されました。学会において、当研究所の研究員である中川 雄太が “超小型人工衛星における衛星ソフトウェアの侵害検知手法の提案” と題した研究論文について、齋藤 宏太郎が“超小型人工衛星向け電波干渉観測モジュールの開発”と題した研究論文について発表しました。

研究成果の発表

2024年11月

超小型人工衛星における衛星ソフトウェアの侵害検知手法の提案

学会・研究会:第68回宇宙科学技術連合講演会
著者:中川 雄太, 森 啓華, 古川 凌也, 齋藤 宏太郎, 山本 悠介, ファハルド・タピア・イサイ, ロドリゲスレオン ラファエル, 鈴木 将吾, 熊谷 裕志, 神薗 雅紀 (DTCY)
https://smartconf.jp/content/ukaren68/gaiyou(外部サイト)

論文概要

超小型人工衛星はそのコストと手軽さから教育、商業など多様な用途で普及が進む一方、衛星のサイバーセキュリティの確保が急務である。特に、衛星に搭載される様々なソフトウェアの適正な動作は、衛星が安定して運用されミッションを遂行する上で必要不可欠である。本稿では、悪意ある攻撃者により衛星ソフトウェアが改ざん、侵害される脅威を想定し、侵害を予防、検知、対応するためのアテステーションモデルを提案する。

 

超小型人工衛星向け電波干渉観測モジュールの開発

学会・研究会:第68回宇宙科学技術連合講演会
著者:   齋藤 宏太郎, 中川 雄太, 古川 凌也, 森 啓華, 山本 悠介, ファハルド・タピア・イサイ, ロドリゲスレオン ラファエル, 鈴木 将吾, 熊谷 裕志, 神薗 雅紀(DTCY)
https://smartconf.jp/content/ukaren68/gaiyou(外部サイト)

論文概要

近年、人工衛星の運用数が急激に増加しており、電波干渉の発生が懸念されている。国連機関を含めた各国の規制当局は、周波数スペクトルの可用性を維持するため、地上における電波監視を行っているが、人工衛星を用いた軌道上における観測を行っている例は少ない。そこで本稿では、軌道上での観測に使用可能な、ソフトウェア定義無線を用いて設計した超小型人工衛星向け電波干渉観測モジュールの提案を行い、地上実験による動作検証について報告する。

お役に立ちましたか?