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ダイバーシティウィーク 開催報告

デロイト トーマツ グループでは、2016年9月5日から9月13日までの期間、全5日間の日程でグループ初となるダイバーシティウィークを開催しました。ダイバーシティウィークとは、ダイバーシティ&インクルージョンを「自分事」として捉え、行動していくきっかけとなる場を提供するため、企画されたイベントです。

ダイバーシティウィーク

2016年9月5日から9月13日までの期間、全5日間の日程でデロイト トーマツ グループ初のダイバーシティウィークを開催しました。

ダイバーシティウィークとは、ダイバーシティ&インクルージョンを「自分ごと」として捉え、気付き、行動していくことがダイバーシティ&インクルージョン推進の第1歩であるという定義の下、まずはそのきっかけとなる場を提供したいと企画したイベントです。

それぞれの個性を持つ全てのメンバーが、自身が最高のパフォーマンスを発揮するために、また周囲のメンバーのパフォーマンスを最大限に引き出し、組織力を高めるために、どのような行動をし、どのような環境をつくっていくのか、有識者の講演やワークショップを通して、新たな気付きを得ると共に、自身の意識や行動を振り返る機会となりました。

開催期間中は、ダイバーシティ&インクルージョンに関する様々なテーマのイベントを開催しました。

Day1:これからの上司像

人材多様化時代に必要な次世代マネジメント(イクボス)を理解すると共に自分と組織がともに成長し、チーム力を高めるための次世代マネジメントの活かし方を考えました。イクボスとは、育児中のボスではなく、「職場で共に働く部下・スタッフのワークライフバランス(仕事と生活の両立)を考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績も結果を出しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司(経営者・管理職)のことであり、もちろん対象は男性管理職に限らず、女性管理職も含まれます。

行動分析学を活かしたマネジメントの学びからイクボスのあるべき行動を考え、後半の“あなたはイクボス!ワーク”では、習得した知識を実践に繋げるための具体的な行動について、参加者同士のディスカッションを通じて導き出しました。

Day1

Day2:障がいを持つ職員と共に働く

2日目はトーマツチャレンジドの取り組みと障がいの種別や特性について学びました。同じ職場で働くトーマツチャレンジドのスタッフの仕事や、チャレンジドスタッフを支える指導スタッフの役割、環境調整など参加者がこれまで知ることのなかった様々な知識を得た上で、後半は「あなたの部署に明日から障がいを持つスタッフが配属されることになったら」「あなたの周りで発達障がいを持つスタッフが活躍できそうな業務はあるか」など具体的な事例を想定してディスカッションを行いました。

チャレンジドスタッフが持つ、組織に貢献したい、という気持ちを活かし、戦力化する為に、いかに働いてもらうのか。周囲の理解と関わり方、そして組織がどのように受容する環境へと変化すべきか、ということに多くの気付きを得る機会となりました。

Day2

Day3:介護の備えと両立生活を考える

世界最速で超高齢社会に向かう日本。介護は家族を持つ誰もが直面する可能性を持つ課題です。介護への心構えと対応すべきことを早期に認識し、十分な備えを持つことは、いざ自分が当事者になった後の両立実現に繋がります。

今回の研修では、介護サービスや制度の概要・利用に関してなど基礎知識を得ると共に、自身だけでなく職場のメンバーが直面した際に、同僚として、あるいは上司としてどのように対応すべきなのか、ケーススタディなどを通して、仕事と介護を両立するための職場づくりについて考える契機としました。

Day3

Day4:What's LGBT?

LGBTとはLesbian(レズビアン)、Gay(ゲイ)、Bisexual(バイセクシュアル)、Transgender(トランスジェンダー)の頭文字を取った総称。2015年に電通が70,000人へ実施した調査では、7.6%がLGBTに該当するという結果でした。30人の職場に2人存在するということになります。

差別や偏見を恐れてカミングアウトしない当事者が多い中、LGBTの問題は顕在化しない傾向にあります。職場でのコミュニケーションが希薄になり、パフォーマンスを十分に出し切れず、離職に繋がるケースもあると言われています。

LGBTを身近な存在として、理解を広げることが重要です。今回はその為に、ワークショップや当事者セッションから、LGBTの人々の本音を十分に知る機会としました。自身が持つ偏見に気付いた参加者もおり、今後の言動にも気を配ることに繋がりました。

Day4

Day5:無意識バイアスへの気付き~ダイバーシティマネジメントの効用~

最終日は、改めてダイバーシティマネジメントの効用を学ぶと共に、誰もが持つ無意識のバイアス(先入観、偏見)に気付き、適切な対処への意識を高める為に参加者たちは何をすべきなのか、アパショナータ, Inc.代表のパク・スックチャ氏よりご講演いただきました。

無意識に自分や他人にバイアスをかけてしまうことは、自身や相手の言動に影響を及ぼすだけでなく、個人のパフォーマンス発揮を阻害し、引いては、企業全体のパフォーマンス低下に繋がることになります。参加者一人ひとりが自己のバイアスへの認識を高め、意識してビジネスに適した行動を取ることで、多様性を受容する組織醸成に繋がることを学びました。

 

デロイト トーマツ グループに勤める一人ひとりのプロフェッショナルがダイバーシティ&インクルージョンに関する理解を持ち、多様性を受容する組織へと成長していくために、今後も様々な活動を展開していきます。

Day5
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