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SECの画期的な気候開示規則の概要
2024年3月6日、SECは最終規則を発表し、気候関連の開示を義務化
2024年3月6日、SECは最終規則を発表し、暦年末の大規模早期提出会社に対し、2025年12月31日に終了する年度の年次報告書から、IPOの年次報告書を含め、登録企業が年次報告書および登録届出書に気候関連の開示を行うことを義務付けました。
SECの画期的な気候開示規則の概要
2024年3月6日、SECは最終規則を発表し、暦年末の大規模早期提出会社に対し、2025年12月31日に終了する年度の年次報告書から、IPOの年次報告書を含め、登録企業が年次報告書および登録届出書に気候関連の開示を行うことを義務付けました。最終規則は、いくつかの重要な点で、規則案の要求を縮小しました。例えば、企業はスコープ3のGHG排出量開示を行う必要がなくなり、財務諸表注記における開示要求事項が緩和され、開示および関連する保証要求事項を実施するための時間的余裕が生まれます。
財務諸表以外で要求される開示には、次のものが含まれます。
- 大規模早期提出会社および早期提出会社は、段階的に導入される保証要求事項に従うことを条件とした、重要なスコープ1およびスコープ2のGHG排出量
- 重要な気候関連リスクのガバナンスと監視
- 企業の戦略、ビジネスモデル、および見通しに対する気候リスクの重要な影響
- 重要な気候関連リスクのリスク管理プロセス
- 重要な気候ターゲットおよびゴール
財務諸表の注記において、登録企業は、財務諸表への影響並びに異常気象現象およびその他の自然条件による財務上の見積りおよび仮定への重要な影響を開示しなければなりません。企業はまた、カーボンオフセットとRECsが気候関連のターゲットおよびゴールを達成するための重要な要素である場合、カーボンオフセットと再生可能エネルギークレジットまたは証書 (RECs)のロールフォワードを財務諸表の注記で開示する必要があります。
SECのGary Gensler委員長は、最終規則に関する声明の中で、最終規則は「投資家に一貫性があり、比較可能で、意思決定に有用な情報を提供し、発行体に明確な報告要求事項を提供する」と述べています。
全文はPDF(日本語仮訳)を参照ください。また、原文(英語)は“
Heads Up — Executive Summary of the SEC’s Landmark
Climate Disclosure Rule”をご覧ください。