デジタルユーティリティ アセットマネジメント

カーボンニュートラルにむけた世界的な取組みの中、電力会社はクリーンエネルギーへの移行をリードし、再生可能エネルギーをその戦略の中心に据えてきています。

この変化により、より新しくより多岐にわたるアセットと増加する高経年化アセットを統合管理する必要が生じています。また、企業による自社事業の電化およびデジタル化の推進、在宅勤務の増加が進む中、クリーンで中断することがなく手頃な料金の電力供給に対するニーズが高まっています。そして、新型コロナウィルス感染症のパンデミックやサイバーリスクの急増などの他の要因も重なり、コスト、リスク、およびパフォーマンスのバランスをとりながらアセットを管理する重要性が高まっています。

しかし、信頼性、レジリエンス、およびセキュリティを強化しながら、よりクリーンな電力源に移行することは非常に難しい課題です。それを達成するため、企業は従来のアセットマネジメント戦略から脱却し、堅牢なデータガバナンスとサイバーセキュリティを核とした包括的なデジタル戦略の開発が必要になります。

本レポートでは、デロイトの「デジタルユーティリティ アセットマネジメントモデル」に関して説明しています。このモデルはデジタルアセットマネジメントの取組みを展開するフレームワークです。そして、発電、送配電事業者および再生可能エネルギー企業がその取組みのどの段階にいるのか、また、デジタルアセットマネジメント戦略を開発するために、どのような手順を検討するのかを述べています。

最後に日本の電力会社における課題、それに対する提言を追加致しました。

＜目次＞

• はじめに
• ５つのディスラプターおよびアセット種類の増大に伴う新たなアセットマネジメント戦略への移行
• 「デジタルユーティリティ アセットマネジメントモデル」によるデジタルトランスフォーメーションの取組み計画の支援
• 次のステップ：デジタルアセットマネジメント戦略の策定
• 日本のコンサルタントの見解
  

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