インデペンデント・ビジネス・レビュー(IBR) ブックマークが追加されました
サービス
インデペンデント・ビジネス・レビュー(IBR)
事業や財務等様々な課題を抱えた事業を対象に、事業・財務の両面から実態分析を行い、第三者としての視点で、クライアントの経営判断やステークホルダーとの意向調整に資する情報提供を行います。
クライアントの重要な意思決定やステークホルダーとの円滑な交渉に向けて
企業の成長・活動領域の拡大に伴い、企業の意思決定は益々複雑・困難なものとなり、意向調整が必要な事業上のステークホルダーも多様さを増し、経営者は、スピード感のある経営判断を求められる一方で、対外的な説明責任や外部ステークホルダーとの意向調整にも配慮する必要に迫られます。
対外的な説明責任に備え、多様なステークホルダーとの意向調整のためには、第三者の活用が有効です。Independent Business Review(IBR)サービスは、デロイト トーマツ グループが事業・財務の調査・分析を行い、クライアントの経営層やステークホルダーの検討に資するよう第三者の視点から判断材料を提供することで、円滑な意思決定・意向調整を支援します。
サービスの概要
IBRでは、業績不振な事業、財務的な課題を抱えた企業を対象に、デロイト トーマツが第三者としての視点から、事業・財務の両面から実態分析を行います。さらに、実態分析結果に基づき、事業再構築へ向けた課題の抽出や、関係するステークホルダーのポジション分析を行い、想定されるオプションの洗い出しとオプションごとのクライアント/ステークホルダーにとっての経済的効果の試算などを行います。こうしたオプション評価の結果に基づき、クライアントの経営層による意思決定やステークホルダー間の意向調整に資する情報提供を行います。昨今では、海外事業や海外子会社が業績不振となる事例が増えています。デロイト トーマツでは、全世界にわたるデロイト ネットワークを活用、日本のリストラクチャリングのプロフェッショナルが海外のデロイト ネットワークと連携して、IBRサービスを提供しています。
このサービスは、以下のような流れで進めることが一般的です。
Step1 ビジネスレビュー/事業実態分析
対象企業の損益・キャッシュフローの将来見通し(対象企業による事業計画)が重要となるため、実態分析においては、将来見通しの前提となる事業面・財務面の状況を多面的に分析します。実態分析結果に基づき、数値計画の合理性・整合性を吟味し、利益およびキャッシュフロー計画(短期・中長期)のハイレベルな修正案、事業上の課題抽出、シナリオ別収支・資金繰り計画の策定などを行います。
Step2 オプション分析
クライアントの経営層やステークホルダーの意思決定の判断材料として活用されるように、取り得るオプションに応じて分析を行います。オプションの洗い出しとオプションごとの経済的効果の試算や課題を抽出し、想定される対応施策の検討などを行うことで、クライアント等にとってよりいずれが最適なオプションであるかを評価します。メイン・オプションの決定に合わせて、メイン・オプションによる事業再構築の実行シナリオを策定します。
Step3 実行支援
IBRの結果に基づき、事業再構築計画の策定や対象事業の再生・撤退等の実行もご支援できます。抽出した課題解決に対して、打ち手を検討し実行に移していく段階までシームレスなご支援が行えることも、多様な専門家を多数抱えているデロイトならではの強みとなっています。
サービスの活用場面
(1) クライアントの一部事業(事業部門・子会社)が業績不振であり、事業再構築の必要に迫られているが、リストラクチャリングの方向性(再生/撤退)を決められずにいる場合
- 海外子会社等、対象事業の実態を的確に把握することができていない
- 金融危機や市場の大混乱、主要顧客、製品・市場の喪失など、事業環境が不透明である
- 対象部門・子会社が作成した再生計画の実効性の評価が難しい
(2) クライアント自身が財務上の課題を抱え、支援取り付けのために、金融機関や株主・出資企業等の外部ステークホルダーとの難しい協議が必要となる場合
- 業績不振に伴う資金支援・金融支援が必要である
- シンジケート・ローン等におけるコベナンツに抵触している / する可能性がある
- 多額のリファイナンス/代替資金調達がある
リストラクチャリングに関する最新情報、解説記事、ナレッジ、サービス紹介は以下からお進みください。
> リストラクチャリング:トップページ <
その他の記事
第2回 事業売却の意思決定
事業再編・カーブアウトシリーズ:上場企業における事業売却の方法論~ある食品会社のケース