ポートフォリオ見直しによる事業再構築支援 ブックマークが追加されました
サービス
ポートフォリオ見直しによる事業再構築支援
近年、経済のグローバル化に伴って急激に変化した競争環境に適応するため、多くの企業が事業ポートフォリオの見直しを迫られています。もはや総花的に経営資源を投入する「多角化」は困難となるなか、強化すべき事業に資源を集中投入する一方で、自社単独での維持が困難な事業は他社とJoint Venture(JV)を組む、あるいは撤退するなど、選択と集中による「事業再編」は、経営基盤の強化、企業価値向上の手段として重要な選択肢となっています。
さらに、企業価値や資本効率を意識した管理は、ここ数年より一層強く、そして広い範囲(単体だけでなく、企業グループ単位)で、求められるようになってきています。デロイト トーマツは、単純なM&A(合併・買収)だけではなく、事業の切り離しや結合などを用いて事業ポートフォリオの組み替えを行う「事業再編」に関しても、さまざまなケースで多くの支援経験を有し、事業再編を支援する専門的サービスを提供しています。
ポートフォリオサービスの特徴
各種事業再編を推進するには、求心方向の統合(Merger)、遠心方向の分離(Divestiture)といった、いわば外科的な手法を駆使し、グループ内外企業間で事業の移動・再構築を行います。こうした事業再編の例として、分離方向では、事業分離、JV解消があり、統合方向では、経営統合、事業統合、JV組成など、さまざまな形態があります。デロイト トーマツは、それぞれに特有の論点をふまえ、その準備段階から実行段階、そしてポスト再編まで、一連の再編プロセスにおけるシームレスな支援を提供します。
1. ノンコア事業や業績不振会社の分析支援
経営資源の選択と集中を加速するため、各事業セグメントを事業・財務面等から分析し、ノンコア事業や業績不振会社を洗い出し、事業ポートフォリオ上の課題抽出を支援します。
2. 経営統合・事業統合支援
統合案件は、自社と統合相手の双方が統合後の事業体の経営に引き続き関与するため、統合比率など条件面の交渉とともに、統合後の姿を見据えた上で双方の意向を調整しながら進める必要があります。このような特有の論点を押えながら、一連の統合プロセスを支援します。
3. JV組成・解消支援
パートナー企業との事業統合によるJV組成や、JVを組むパートナー企業の持分の買収や自社の持分の売却などのJV解消について、その検討段階から実行までをシームレスに支援します。
4. 事業分離支援
主に、事業ポートフォリオ入れ替えのための事業売却の準備、また、事業の独立性を高めることで価値向上を目指すグループ内分社の2つの局面において、事業を切り離す一連のプロセスを支援します。
Why Deloitte?
デロイト トーマツでは、企業の財務、管理プロセス、個別事業に対するアドバイザリー等の知見を統合し、事業ポートフォリオの再評価・管理強化を支援します。
1.多様な専門家の連携によるシームレスな支援
事業ポートフォリオ改善では、対象事業の財務構造把握のための計数把握や、当事者間調整のための交渉、実際の再編タスクの実行まで、複合的な機能をいかに連携し一体運用できるかが重要です。デロイト トーマツは、商社・投資事業出身者、公認会計士・税理士からなるファイナンスのプロフェッショナルや戦略コンサルタントなど多様な専門家を擁し、再編プロセス全般にわたりシームレスに支援します。
2.豊富な事業再編事例への対応実績
事業ポートフォリオ管理は、その背景や目的、実施したいことにより、重視すべき視点が異なります。デロイト トーマツでは、他社の事例や各社の支援実績をふまえて、各社の特性や実情にあった事業ポートフォリオ管理のあり方をご提案することができます。
3.グローバルネットワーク
近年の事業再編は多くのケースで海外対応が必要となります。デロイト トーマツは、海外拠点撤退の支援実績を多く積み重ねており、豊富な海外拠点の再構築・撤退の経験値をふまえつつ、全世界のデロイト ネットワークと連携を図りながら、各種情報提供およびアドバイスを実施します。
4.実行のハンズオン支援
ポートフォリオ改善実行に伴う事業売却等のM&A実務を支援します。また、ビジネス面まで踏み込んだバリューアップのため、個別案件に応じて最適人材をアサインし、ハンズオン支援を行います。その他にも、国内・海外を問わず、経営基盤強化、構造改革、PMI等の非連続な場面でボーダレスに対象会社を強力に支援し、改革の着実な遂行を支援します。
リストラクチャリングに関する最新情報、解説記事、ナレッジ、サービス紹介は以下からお進みください。
> リストラクチャリング:トップページ <
その他の記事
第1回 事業ポートフォリオマネジメントの見直し
事業再編・カーブアウトシリーズ:上場企業における事業売却の方法論~ある食品会社のケース