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IAISの最近の動きと保険ERM

「2015 年IAIS Update-中華人民共和国マカオ特別行政区で会議開催」より(2015.10)

保険基準に関する国際的基準策定団体であるIAIS(保険監督者国際機構)の動向は、保険ERM整備に大きな影響を及ぼします。2015年6月18日~19日、マカオで開催されたIAIS第8回グローバルセミナーが開催されました。その論点をまとめました。

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IAISの国際的な監督の構造

IAISは、1994年に設立され、世界約150カ国・地域の保険監督支局で構成されています。保険契約者の利益に資する比率で資金・安定的な保険事業の発展とグローバルな金融事業の安定を目指し活動しています。その主な活動は次のとおりです。

IAISの国際的な監督要求の構造図

出典:「2015年IAIS Update」よりIAIS提供

保険資本基準(ICS:Insurance Capital Standard)に関する意見交換

● 2015年6月18日~19日、マカオにてIAIS第8回グローバルセミナーが開催
  (参照:Deloitte Development LLC(米国)のレポート「2015年IAIS Update」)

● 出席関係者のやり取りから論点を列挙すると次の通り

1. ICSは、警戒信号(warning signals)か対応の基準(actionable)か(ICSの用途)
⇒ 今後、論議が続けられる

2. 各国の多様な規制(diverse regulatory regimes)をどこまで容認するか
⇒ 比較可能性を確保し、アクションを可能とするためには、ICSが必要
⇒ 数年かけて、より統合的なアプローチへ(断続的収斂プロセス)

3. 資本の代替性(fungibility)の問題
⇒ 契約者保護と財務の安定性(対応コストの発生の平準化)の考慮 ⇒ 漸新的アプローチが必要
⇒ グループ内資本の移動をどのように整理するか

これらの論点については、今後、継続して論議されることとなります。

「2015 年IAIS Update-中華人民共和国マカオ特別行政区で会議開催」

英語原文:2015 IAIS Update - Meeting in Macau SAR, People’s Republic of China (PDF)

(PDF20ページ、2,184KB)

ICSをめぐる意見交換

IAIGs、GSIIsに関連する事項は、ICPs改訂作業の中で反映される可能性が示唆されました。そして、専門委員会のウルス・ハルバイゼン副議長は、ICPレビュー作業部会(ICP review task force)を設置し、2017年までにICPsの総合レビューを完了する予定であると述べました。

ICPsのレビュープロセス

出典:「2015年IAIS Update」よりIAIS提供

保険ERM態勢高度化支援サービス

デロイト トーマツ グループでは、保険ERM態勢に関し、基礎的な情報提供から、各社固有の問題解決まで幅広く関わり、Deloitte Touche Tohmatsu Limited(DTTL)のグローバルネットワークを駆使し、最新の情報と豊富なアドバイザリーサービスを提供します。

保険ERM態勢高度化支援サービス
(ブロシュア、PDF、384KB)

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(ブロシュア、PDF、212KB)

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