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【保険ERM】英国生命保険の将来(2016.07)

退職分野でのビジネス機会の拡大

日本では、高齢化が進み、生命保険市場は成熟したと言われます。日本よりも早くから高齢化が進み生命保険大国となった英国では、退職分野で劇的な変化が起こり、新たなビジネスチャンスも創出されています。英国市場での変化は、日本の生命保険ビジネスや退職分野ビジネスにおいて参考となる部分があります。ただ、その場合、リスクを分析し管理する技術の重要性がますます高まる点に留意が必要です。

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英国では年金自由加入制度(auto-enrolment)により、確定拠出型年金の成長が予測されている。この流れにおいて、従来の生命保険会社が受託していた退職年金ビジネスは、他業態で成功を収めたアセット・マネージャーや銀行を主とする新規参入企業にビジネスチャンスを奪われる可能性がある。

デロイト(DTTL)は、ワールド・エコノミック・フォーラムと共同で、金融サービスの将来について、破壊的イノベーションによって金融サービスの構造、供給および消費のあり方がどのように変化するか、広範囲の調査を実施した。この調査によれば、「プラットフォームに基づくビジネス・モデルを採用する場合、イノベーションのインパクトが最大となる」ことが判明した。プラットフォームに基づくイノベーションは、新たな市場を生み出すというよりは、極めて効率的に既存の買い手と売り手を結びつけるため、市場に破壊的変革を引き起こす可能性が非常に大きい。例えば、大規模災害リスクは再保険だけでなく、証券化されて資本市場での取引も一定増加しており、再保険を補完して再保険価格にも影響を及ぼしている。また、長寿、死亡、疾病といった日本の保険会社にとって影響が大きいリスクを、資本市場で取引するようになったとすると、保険市場に変化を起こす可能性がある。

生命保険会社は、このような変革が予想される環境下においても、重要な強みである数理的専門性とリスク管理スキルを活用することで、他の市場参加者と効率的に競合することが可能であろう。またFinTechと連携する戦略を取ることで、成功を享受することも可能であろう。破壊的変革をビジネスチャンスと捉えることができる。

退職分野ビジネスは日本においても今後有望である。既存の保険会社、新規参入社にとっても、ERM経営を推進することで成功の機会となる可能性がある。本レポートが参考になる部分が多いと考える。

 

「英国生命保険の将来-退職分野でのビジネス機会の拡大」
英語原文(PDFファイル):UK life insurance futures - Growing the retirement opportunity

(PDF、8ページ、1,447KB)

保険ERM態勢高度化支援サービス

デロイト トーマツ グループでは、保険ERM態勢に関し、基礎的な情報提供から、各社固有の問題解決まで幅広く関わり、Deloitte Touche Tohmatsu Limited(DTTL)のグローバルネットワークを駆使し、最新の情報と豊富なアドバイザリーサービスを提供します。

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(ブロシュア、PDF、384KB)

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