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業務プロセス改善・コスト構造最適化(ライフサイエンス業界)

相次ぐブロックバスターの特許切れや価格圧力の高まりにより、ライフサイエンス企業の収益構造は大きく変化しています。加えて、偽造医薬品や原薬問題などを受け、ライフサイエンス企業にはより厳格な規制対応および調達・アウトソース先企業の管理が求められています。デロイト トーマツ グループでは、業務プロセスの見直し・改善を通じたコスト構造の最適化を支援しています。

リーンな経営体制構築のために

「リーン化」とは、贅肉を削ることで筋肉質な体質への改善を図ることを指します。価格圧力や新薬開発の難易度が高まる中で、ブロックバスターが相次いで特許切れを迎えた現在、ライフサイエンス企業にはコスト構造の最適化、つまり経営体制のリーン化が求められています。この取り組みをなくしては、十分な資源を新薬開発に投じることが難しくなり、競合優位性の確保が危ぶまれる結果に結びつきかねません。

デロイト トーマツ グループでは、ライフサイエンス企業の組織およびバリューチェーンの両側面から、業務プロセスの改善をサポートします。また、デロイトのメンバーファームと連携し蓄積したベンチマーキングデータに基づき、先進的な他業界や同業他社との比較を通じたコスト構造最適化戦略の策定を支援しています。

コスト構造最適化に関する主な支援内容
・シェアードサービス組織(SSC)およびSSC業務プロセス設計
・ビジネス・プロセス・アウトソーシングの導入
・人事中計の策定(事業戦略との整合性を担保した人員配置)
・間接材購買プロセスの最適化・システムの導入
・一般管理費・間接費の最適化

サプライチェーン最適化のために

サプライチェーン・マネジメントには、販売、生産および調達計画の立案から実際の製造・ロジスティクスまで、幅広い業務が含まれます。ライフサイエンス業界においては、偽造/不正流通医薬品の増加や原薬の供給問題などを受け、サプライチェーンの最適化および規制強化への対応は重要な経営課題の一つとなっています。また、ブロックバスターに依存したビジネスモデルの終焉により、少量生産や多規格への対応など、よりフレキシブルな生産体制の構築が求められています。

デロイト トーマツ グループでは、ライフサイエンス領域におけるサプライチェーン関連規制や生産性向上に向けた施策に関する豊富な知見に基づき、コスト構造を含むサプライチェーンの最適化を支援しています。

サプライチェーン最適化に関する主な支援内容
・S&OPプロセスの構築・導入
・Tracking/Serializationへの対応を含むSCMシステムの導入
・CMOへのアウトソーシングプロセスの設計、最適CMO管理手法の導入
・生産拠点統廃合/低コスト地域への移転戦略の策定・導入
・卸政策、共同購買(GPO)対応

計数管理に基づく意思決定のために

コスト構造の最適化においては、計数管理に基づく最適な意思決定が求められます。経営者には、客観的な数字を分析・評価し、シュミレーションに基づく最終的な経営判断を行うことが必要となります。

デロイト トーマツ グループでは、管理会計制度やITインフラの構築などの実務的な支援に加え、CFOを支え、ファイナンス組織の能力向上に寄与することを目指す包括的な取り組みであるCFOプログラムや、デロイトのメンバーファームとの連携による先進的な知見やネットワークの場を提供しています。

計数管理に関する主な支援内容
・CFOサービス(CFO組織の強化に向けた全般的組織改革支援)
・全社的な管理会計制度の構築
・製品ライフサイクルと整合した最適資源配分(人材・コスト)
・投資意思決定に基づく中長期損益シミュレーション
・研究開発コストの可視化
・ERPなどのITインフラ構築