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OEM再編・デジタル化時代を生き抜くために

日系サプライヤへの提言

OEMの再編により、航空機製造業界は、2+2時代からABC三国時代へと大転換を遂げている。競争環境が大激変する中、日系サプライヤは根底からその存続が脅かされている。本稿では、日系サプライヤの現在の立ち位置を把握した上で、どこで戦うべきか(Where to play)、どう勝つか(How to win)という点を考察する。

概要

航空機製造業界でのOEMは長らく、ナローボディ/ワイドボディはBoeingとAirbus、リージョナルジェット(RJ)機はBombardierとEmbraerという2+2の寡占構造であった。しかしながら、(1)OEMプレイヤーの変化、(2)メガサプライヤの出現、(3)機体のデジタル化を受けた業界大転換の流れの中、2+2の業界構造は、Airbus=Bombardier連合(A:EUとカナダ)、Boeing=Embraer連合(B:米国とブラジル)、COMAC(Commercial Aircraft Corporation of China)=UAC(United Aircraft Corporation)連合(C:中国とロシア)によるABC三国時代へと突入した。

現状に安住すれば企業の存続すら危ぶまれる状況も想定される中、日系サプライヤはどう対応すればよいのか。日系サプライヤの現在の立ち位置を把握した上で、ポジショニング(どこで戦うか:Where to play)、ストラテジー(どう勝つか:How to win)の2つの視点から、日系サプライヤが生き残るための提言を大胆に示す。

OEM再編・デジタル化時代を生き抜くために[PDF: 1.36MB]
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