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化学メーカーのイノベーション戦略再考

化学企業のイノベーション戦略の方向性とは

化学業界向けNewsletter「扉」特別号

化学メーカーのイノベーション戦略再考

マテリアルズインフォマティクスを始めとするデジタル技術の発展により、化学業界のイノベーション環境は大きく変化しています。化学メーカーが長期的に価値を創造し続けるためには、変化を捉え、イノベーションアプローチを見直し、効果的・効率的に投資を行っていくことが重要です。

本レポートでは、デジタル技術の発展が化学業界のイノベーションに与えている影響と、今後進むべきイノベーション戦略の方向性、具体的なアプローチについて論じております。

 

尚、本レポートは、Deloitte Development LLCが発行した「Innovation in
chemicals -Choosing to create long-term value-」を和訳したものです。

原著は以下リンクよりご確認いただけます。

https://www2.deloitte.com/us/en/insights/industry/oil-and-gas/chemical-innovation.html

(プロセスユニットニュースレター「扉」特別号 2020年12月発行)

【目次】

1.はじめに

この20年、化学業界の素材や物質のイノベーションのペースは鈍化していた。しかし近年、この状況は急速に変化し始めた。3Dプリントなどのデジタル技術の進歩によって、新たなイノベーションの機会が創出され、素材メーカーの革新的な製品開発が促進されているのだ。急速に進化する環境下で化学企業が生き残るために、どのようにイノベーション機会を活用すればよいのだろうか。この問いに対して、デロイトは専門家へのエグゼクティブインタビューの実施と、独自のイノベーションベンチマークフレームワークの開発を行った。インタビューとフレームワークの2つのアプローチから得た知見に基づき、化学企業がイノベーションを通じて、より多くの価値を生み出すためのインサイトをいくつかご紹介する。

 

2.長期的な大変革は、化学のイノベーションに多大な影響をもたらす

世界の化学業界の運命は、エンドマーケットの需要、主要原材料の価格変動、貿易および規制上の障壁、サステナビリティと結びついている。このような、不確実なドライバーの動きを加味し、イノベーションに関する洞察を行うためには化学業界の今後の発展をけん引していく企業を、これまでと異なる形でセグメント化するべきである。そこで、新たなセグメントを定義した。また、そのセグメントごとに、イノベーションを通じて最も高い価値を生み出すハイパフォーマンス企業を検証していく。

更にデロイトによりセグメントレベルでイノベーションに対する企業戦略を評価した結果についても論じていく。

 

3.デジタル時代の価値を創造、獲得するためのAdvanced Materials Systems(AMS)アプローチの活用

デジタル時代でのソリューション開発は、分子に注力した従来のイノベーションアプローチの型を破り、再構築していくべきである。デロイトのAdvanced Materials Systems(AMS)は、企業のイノベーションアプローチの再構築を支援するツールとなる。AMSは、従来の分子発見と応用開発に注力したイノベーションから、エコシステム全体での効果的なコラボレーションを通じたソリューション開発への移行といったパラダイムの変革を支援するフレームワークである。AMSを使用したソリューションビジネスの推進と、先端材料システムを創造するための重要なステップを紹介する。

 

4.顧客体験を生み出すことは、長期的な価値を高めるカギとなり得る

イノベーションという言葉は、新しい製品や技術の発明として定義されることが多い。しかし、企業においてイノベーションは単に製品や技術の開発を指すものではなくなっている。イノベーションによって企業価値を最大化させているハイパフォーマンス企業は、新しい製品や技術を統合すると同時に、新サービス、ブランド、チャネルを通じて、より価値の高い顧客体験を生み出している。どのような顧客体験を実現しているのか、事例をもとに論じる。

 

5.まとめ:長期的価値の創出

※同業企業・学生の方のお申込みはご遠慮いただいております

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