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外部評価の向上に関するアドバイス

貴社のCSR活動に関する外部の第三者からの評価を向上することによって、投資家をはじめ多くのステークホルダーから貴社の信頼度を高め、貴社の企業価値の向上に寄与します。

外部評価の内容とその対応の意義

企業が実施しているCSRや環境に関する活動を第三者機関が評価し、その結果を指標化や、ランキング化して公開するなどの取組が行われています。第三者機関が評価した企業のCSR活動の状況は、投資家が投資判断の材料として利用されたり、一般に公開されて企業の信頼度を計る尺度として利用されたりしています。
これらの外部評価を行っている機関は、社会的責任投資(SRI:Socially responsible investment)と呼ばれる、企業のCSRの状況を考慮した投資ファンドのための評価機関や、新聞社・雑誌社、環境保全を推進するNGOなどがあります。特に欧米ではSRIファンドの成長性が高く、こういった外部評価が投資家の獲得や資金調達に与える影響は大きくなっています。また、そのような傾向からも分かるように、企業の社会的な取り組みは、特に外国人投資家の関心が高い分野です。
日本企業においても、グローバル企業や外国人株主比率が高い企業を中心に、SRIファンドへの組み込みや企業価値の向上を目的として、この外部評価を高めることを目標としている企業が増えています。 

さまざまな外部評価の手法への対応

外部評価はそれぞれ評価方法が違います。例えば、SRI評価機関の多くは、事業戦略と社会的活動の関連性や費用対効果の把握状況などを評価のポイントとしているのに対し、環境を主要な視点とした評価機関では、環境の取組をある程度網羅的に実施していることを評価のポイントとしています。多くの評価機関では、企業へのアンケート調査の回答を基に評価を実施しているため、対象とする外部評価機関の評価方法を理解し、的を射た回答を作成することが評価向上には大切です。また、特に海外機関が行う外部評価については、質問の意図や求められている回答像が日本の機関や企業が想定する姿と異なる可能性がある点にも留意して回答を作成する必要があります。 

外部評価向上に関するアドバイス

デロイト トーマツ グループでは、外部評価のアンケート調査で自社の取り組みを過不足なく適切に理解してもらい、評価を向上させるためのアドバイスを提供しています。まず、対象とする外部評価の配点や得点の分析を行い、前年度の回答の改善ポイントをご提示します。この際、必要に応じて、同業他社やグローバルのトップランナー企業などとの、ベンチマーク調査も実施します。改善ポイントは回答内容だけではなく、回答の前提となる活動についても、外部評価の向上の観点からご提案をいたします。
また、アンケートは、同じ活動を行っていても、回答者の主観によって回答内容が変わる特性があります。例えば、質問項目について部分的にしか実施をしていない場合に、「取組みが実施されていない」と回答するのか、「取組みが実施されている」と回答するのか、といったような違いがあります。アンケート調査においては、基本的に回答内容を基に評価が行われます。「取組みが実施されている」という記載をしたほうが当然評価は高くなりますが、どの程度の取組みがあればそのように回答できるのか、といった点が悩ましい部分です。このような点についても、外部の第三者の視点からのアドバイスを受けることで、より客観的に回答内容を調整することができるようになります。
さらに、アンケート主催者が海外の機関である場合、質問の意図や求められている回答像が日本の機関や企業が想定する姿と異なる可能性もあります。このような文化的な違いに起因する改善点についてもアドバイスいたします。 

継続的なアドバイスの実施

これまでの回答内容にもよりますが、アドバイスを基に自社の取組みを適切にアンケートに回答していく段階で、すぐにこれまでの回答内容との違いを実感していただけることも多くあり、短期間で外部評価の向上を目指すことができます。しかしながら、競合他社等も同様にレベルアップを試みているため、全体のレベルも上昇し続けています。評価の維持あるいは継続的な向上を狙っていくためには、継続的に活動や情報開示を充実させる必要があります。デロイト トーマツ グループでは、継続的なアドバイスの提供に加えて、中長期的な取組みや情報開示についてもご提案することで、外部評価の維持・向上の支援を実施しています。