Posted: 12 Apr. 2022 5 min. read

「Well-being社会を見据えた今後の障がい者活躍推進」 社外ゲスト招聘 社内Webinar開催報告

障がいのあるメンバー活躍推進の取り組み

2022年2月9日、デロイト トーマツ グループでは社内向けWebinar「Well-being社会を見据えた今後の障がい者活躍推進~各企業の取り組み、課題、メッセージから」を開催しました。今回は社外より2名のゲストスピーカーをお招きしています。お昼休みの任意参加の開催ではありましたが、ピーク時には130名の社職員が参加していました。

トーマツチャレンジド株式会社代表取締役 淺井 明紀子よりオープニングスピーチの後、Webinarは講演とパネルディスカッションの2部構成で行いました。

第1部: 講演

まず、大東コーポレートサービス株式会社 RPA推進事業部 次長 西岡 幸智氏より、「障がい者×RPA=∞」と題して、特例子会社におけるRobotics Process Automation(RPA)の活用事例を共有いただきました。発達障がいを含む精神障がい者には高度なIT知識と強い集中力をもつ人が多く、RPAのワークフロー構築において能力を発揮しているということでした。

次に、読売新聞東京本社 広告局企画営業部 龍至 江梨子氏より、「新聞広告に見る 企業の社会課題解決への取り組み」というタイトルで、SDGsをはじめとした社会課題に対する新聞読者の興味関心を示すデータ、および社会課題解決をめざす新聞広告の事例を紹介いただきました。

最後に、デロイト トーマツ コーポレート ソリューション合同会社HR障がい者活躍推進 兼 トーマツチャレンジド株式会社 管理部長 青野 路子より、「デロイト トーマツ グループならではの可能性」と題し、デロイト トーマツ グループにおける障がい者雇用および定着に関して、現状の課題や今後の可能性を共有しました。また、これまでのデロイト トーマツ グループにおける障がい者雇用の実践をふまえて、障がい者活躍推進において重要なことは、障がいの有無に関わらずお互いの働きやすさに繋がる可能性がある点を示唆しました。

第2部: パネルディスカッション

講演の後、登壇者に加えてデロイト トーマツ グループに所属する障がいのあるメンバーも参加し、パネルディスカッションを行いました。事前に寄せられた質問に対して、一人ひとりが熱心に回答しました。

「障がい者雇用に関して今後取り組んでいきたいこと」として、西岡氏は「障がい者手帳を所持していない障がい者、週20時間未満の短時間勤務なら働くことのできる障がい者など、多様な人材を雇用していきたい」と今後の展望を披露しました。龍至氏は「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会後も社会課題は山積しており、人権や教育・障がい者雇用などに対して、一貫した姿勢で取り組む企業の広告展開を強力にサポートしていきたい」と抱負を述べました。

青野からは、「法定雇用率を超えた雇用、活躍推進が実現していくとよい。そのためには業務領域を拡大してくことが重要であること、『受け入れてもらえる』『増やせる』とありがたく思うのではなく、障がいのある方の雇用が普通のことになってほしいと思う」と共有しました。同時に、「専門的な知識やスキルのあるメンバーを雇用し労務管理はコーポレート部門で遂行し、スキルの育成をフロント部門の専門家メンバーに関与してもらうなどの方法も模索している」と今後の社内での展開について言及しました。

今後の展望:

最後はビデオ「誰もが自分らしく働ける社会に向けて」および「デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社の障がい者雇用」を上映して、Webinarは終了となりました。

事後に寄せられたアンケートでは、「他社の事例を知ることができて勉強になった」「ITの分野でも障がいのあるメンバーが活躍できることがわかった」「内容が充実しており、もっと聞きたかった」という意見などが多数寄せられました。

大東コーポレートサービス株式会社は「東京都ソーシャルファーム認証」*1 を取得し、また読売新聞東京本社およびデロイト トーマツ グループは「The Valuable 500」*2 に加盟しています。こうした社外からの公的な認知も、障がい者雇用や活躍推進を後押ししていくでしょう。

デロイト トーマツ グループは「人とひとの相互の共感と信頼に基づく『Well-being(ウェルビーイング)社会』の構築」を自らのAspirational Goalとして掲げており、かつWorldClassにおいては、教育(Education)、スキル開発(Skills)、機会創出(Opportunity)の 3分野で、2030年までにまでに200万人の人々に対してインパクトを及ぼすことを目標に掲げ、取り組みを推進しています。障がい者雇用と活躍推進は、その中のひとつのテーマとして位置づけられています。

デロイト トーマツ グループは、2021年4月にThe Valuable 500に加盟し1周年を迎えました。今後も本Webinarのような取り組みを通じて、社会課題解決に向けた社職員の意識変容と行動変革を進めていきます。

*1 【東京都ソーシャルファーム認証】
一般的な企業と同様に自律的な経営を行いながら、就労に困難を抱える方が、必要なサポートを受け、他の従業員と共に働いている企業を、東京都が審査のもと認証するものです。大東コーポレートサービス株式会社は2021年10月に認証を取得したことを公表しました

*2 【The Valuable 500】
2019年1月に開催された世界経済フォーラム年次総会(通称 ダボス会議)において立ち上げられた活動で、障がい者が社会、経済にもたらす潜在的な価値を発揮できるような社会づくりの推進を目的に、世界で500社以上の賛同・参加を得ています。
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