自分で考え、自分で作り上げていく面白さ~Women in SAP メンバーインタビュー~ ブックマークが追加されました
新しいことへの挑戦が好きで、SAPプロジェクトでの活躍に加えて、メタバース、XR(クロスリアリティ)等の最新テクノロジー活用をリードしている。自分で考えて自分で作り上げていく面白さは。
デロイト トーマツ コンサルティング
Globalizing Digital Enterprise (g-DE) コンサルタント S.R
デロイト トーマツ コンサルティングのGlobalizing Digital Enterpriseに所属して、主にSAP関連のプロジェクトに携わっています。SAPというのは、企業の根幹となる経営基盤や基幹業務を支えるテクノロジーのことで、私自身がSAPシステムの開発に関わるというよりは、クライアントがSAPというテクノロジーをうまく活用していけるよう、ビジネス変革のアドバイザリーや運用定着化に向けたサポートをしています。
記者をしている友人がいるのですが、彼は記者の仕事がどんなに激務でも、会えばいつも自分の仕事を楽しそうに話してくれて、そんな姿に影響されたからです。前職の仕事にも満足していましたが、自分は今こんな仕事をしているのだと、周囲に生き生きと語れるような仕事を見つけたいと思い、転職を決意しました。
その時、自分が本当にやりたいことって何だろうと考えたときに、自分のキャリアがよりオープンに開かれた場所にいきたいと考えました。オープンというのは、今後の選択肢が広いという意味です。自分のやりたいことは将来変わる可能性もあるし、今のやりたいことを実現するにしても将来変わるとしても、コンサルは比較的柔軟性の高い業界ですし、今の自分に合っていると感じましたので、コンサルという職種を選びました。
不安はあまりありませんでした。何か初めての仕事をするとき、未経験かどうかはあまり関係なく、大事なことは自分のマインドセットのあり方だと思っています。入社後、私は比較的短い期間で様々なプロジェクトに関与させてもらっています。毎回今までやったことがないこと、知らないことばかりですが、最初から無理だなと感じたことはありません。そういわれてみると、自分に最初から十分な知識があるかどうかもあまり気にしたことはありませんね。それより、新しいことややったことないことでも、やればなんとかなると、まずは挑戦してみようと思う気持ちが大事だと考えています。もちろん、周囲が自分をうまく活かしてくれているのだと思いますが、やってみると意外となんとかなっています(笑)。そういった成功体験の積み重ねが自信につながっているのだと思います。
「SAP」と聞くとマニアックで難しそうなイメージを持っている人が多い印象です。ただ、実際SAPプロジェクトに携わってみると、クライアントの業務を熟知して、クライアントビジネスを良い方向へ導くためにコンサルテーションすることが求められます。つまり、テクノロジーとビジネス両方の視点をバランスよく持つ必要があり、高いビジネス・センスが必要になります。テクノロジーの仕事の中でも、テクノロジーとビジネスの境界線が極めて曖昧なものもあるんだな、というのは自分の中での気づきでした。とすると、テクノロジーだからマニアック、テクノロジーだから難しそう、というのは一種のバイアスなのかもしれません。
そういう意味だと、テクノロジーの仕事において理系、文系の括りはあまり関係ないと言うこともできます。私自身は文系ですが、大学で学んでいたこととは全く異なる仕事をしています。むしろ大学で学んだことをそのまま仕事にできているという人は少ないと思います。そうなるとやはり大事になることは、仕事に対する心持ちだと感じます。最近私のユニットでは、自分を含めて様々なバックグラウンドを持つ方の採用が増えています。それほどコンサルのビジネス領域は多岐にわたってきています。ですので、過去にそうした経験がないからと敬遠する必要はなく、入ってみれば自分の強みを生かせる場所は必ずあるとぜひ知ってもらいたいです。
日々テクノロジーは進化しており、ものすごい速さで新しい技術が生まれています。そうした、まだ誰もやったことがない、誰もその先がよくわかってないものに携われるところがテクノロジー領域の醍醐味だと思います。誰も正解が分からないので自分もチームの中心になることができ、全員で0から形にして行けるということは、中々他には無いかなと思います。これは、もともと新しい事とか、全然やった事がないことに飛び込むのが好きという私の性格によるところもありますが、こうした性格を持つ人はテクノロジー領域でコンサルタントになることは向いていると思います。
誰かの人生やキャリアの選択肢を広げられるビジネスに自分は将来携わりたいと思っています。もう少し具体的に言うと、いわゆる社会的弱者や貧困国の人たちは、生まれた場所や生まれた環境のせいで自分の選べる未来が限られてしまっていることが多いです。テクノロジーは、そうした人たちの人生の今後の選択肢を広げる大きなツールの一つになると考えています。例えば、スマートフォンなどはすごくいい例です。スマホが出る前は貧困国に住む個人が外の情報を得ることは簡単ではありませんでした。しかし、スマホを持てるようになると、SNS等を通じて外にコミュニティを作ったり、今まで知りもしなかった仕事や生き方を見つけられたりするようになりました。それだけで彼らの人生はより選択肢が広がり、今までと全く異なるものになったと思います。そういう可能性がテクノロジーには秘められていると思います。彼らが今後の生き方やキャリアで新しい道を選ぶ一助となるビジネスを、テクノロジーを通じて生み出していけたらいいと思っています。