西日本アドバイザリー
1.西日本アドバイザリーとは
西日本アドバイザリーは、有限責任監査法人トーマツに所属する組織であり、九州を中心とした西日本エリアを拠点に活動しています。また、全国約30拠点のメンバーとともに、スタートアップ・中小企業支援を通じた地域活性化や課題の解決に取り組む「地域未来創造室」と連携し、九州で生み出した地域の成功事例を全国に展開することで、九州に留まらず全国の地域の価値を高めるための活動もしています。
私たちのチームには、心の底から地域が好きであり、地域の価値と可能性を信じているメンバーが集まっています。それは九州出身で地元に貢献したいと考えていたり、出身は異なっても地域の人や食、文化に触れたことがきっかけで好きになったり、地域課題の解決や地域経済の発展可能性に魅力を感じていたりと理由はさまざまです。そういったメンバーが集まり、自らの意志にチームと組織の力を掛け算して、地域に大きなインパクトを生み出す挑戦に日々取り組んでいます。
また、私たちは形式的なものに捉われず、普段から組織の枠組みを超えて志を同じくする多くの企業や団体、個人と一緒に活動をしています。もちろんデロイト トーマツ グループにおいてクロスファンクションで実施する取り組みも盛んです。私たちが目指す世界は、決して単独では実現できませんし、正しいことはみんなでやる方が、より早く良いものができると考えているからです。そういった意味ではデロイト トーマツ グループの中でもかなり異質な組織であり、組織と組織を超えた地域のイノベーションのハブになる組織であると考えております。
私たちの真のクライアントは地域の挑戦者です。スタートアップはもちろん、中小企業、大企業、官公庁、学生など既存の枠組みに捉われず新たな価値創造に挑戦する人が対象です。私たちのチームはペイフォワード(Pay it Forward)の精神を大切にしています。それは1980年代に今のチームの土台を作ったある公認会計士が、「ベンチャー企業は経済界の子供で宝だ。子供と同じようにベンチャー企業のいない地域は成長しない。その成長のためには地元の企業や行政を巻き込み、地元で支援できるようにしないといけない」という強い使命感のもと、地元経済界を巻き込みながらひたすらに無償で支援し続けたところに由来しています。その結果、今の有限責任監査法人トーマツにおける九州クライアントの基盤ができました。
私たちのチームにはこのDNAが強く受け継がれています。「地域にとって良いこと」のために、志を同じくするみんなと、一緒に汗を流したいのです。
2.私達が目指す世界
西日本アドバイザリーのMission・Vision・Values・Philosophy
Mission ‐ 私たちの存在意義と使命
『世界規準の地域価値を共創する』
Vision – 実現する世界
『地域の挑戦者が多様な選択肢と機会に出会える世界を実現する』
Values - 行動と判断の規準
- 『For Innovators』
すべては挑戦者のために - 『Think Big』
大きな視座で最適解とインパクトを志向しよう - 『Act Bold』
失敗を恐れずに全振りしよう - 『One Team』
「あなた」で語らずに「私たち」で語ろう - 『Enjoy Everything』
正しいことをみんなで楽しくやろう - 『Respect Individual Wills』
メンバーの意思を尊重してみんなで応援しよう - 『Lead the Self』
自分の正義と信念を抱こう - 『Always Show Thanks』
関わるすべての人への敬意と感謝を忘れない
Philosophy – 私達全員の根底にある共通の価値観
地域には、たくさんの価値がある。
豊かな資源、特色ある産業、尖った技術を持つ企業、
何かを変えようと挑戦する人たち。
地域には、可能性が溢れている。
地域の未来は、そう信じる挑戦者で創られていく。
もし、自信がないのなら、もし、勇気がないのなら、
世界に自慢できる価値を、見つけて伸ばせばいい。
世界に繋がる市場を、つくればいい。
ただ、挑戦者は信じて、挑戦し続けるだけでいい。
地域には、地域でも、人類が平等であるように、
世界と同じ選択肢と機会が溢れているのだから。
「わたしたちの地域は最高だ」
そこに住む人たちが、自慢気に、誇らし気に、
自分の地域を語れるように。
そんな未来になったらいいねと、
わたしたちはそう思っているのだから、
地域の価値と市場をつくるための挑戦を
地域のみんなと一緒にはじめたのだ。
3.事業内容
私たちの事業は大きく分けて以下の5つに分けられます(2024年4月1日より)。
- ①グローススタジオ事業
西日本アドバイザリー全メンバーが、あたかも社員の1人であるかのように企業内部から手を動かし、その成長や挑戦にコミットする事業です。企業のフェーズに応じて多様なスキルセットを有した人材が必要なため、そのニーズに全体で対応します。 - ②パブリック事業
官公庁や関連団体などと連携して、地域、産業、分野単位で捉えた面全体でイノベーターを支援する事業です。地域のイノベーターに必要な政策立案やその実行を支援します。 - ③全国地域支援事業
九州の成功事例を全国に波及させる事業です。地域未来創造室を通じて九州のチームメンバーが全国の地域を舞台に活動します。 - ④エコシステム構築事業
応援したい地域に必要な場や機会を創出します。その地域にとって本当に必要なものをチームで定義し、私たちチーム自らが汗をかき、挑戦者にとって必要なものを提供し、九州全体の底上げと繋がりを創出します。 - ⑤新規事業創出事業
西日本アドバイザリーが総力を挙げて新規事業に取り組み、自社プロダクトを創出します。ここで得た経験や資金はエコシステム構築事業を中心に各事業の推進に活用します。
私たちは九州経済が次のステージに進むためには、企業の成長に欠かせないプロフェッショナル人材が必要と考えています。上記①グローススタジオ事業についてはそういった想いから新設された事業です。
九州には全国や世界には知られていない素晴らしい中小企業やスタートアップがいくつも存在しています。しかしながら地域企業と求職者との間の情報の非対称性が著しく、UIJターンで九州に戻りたい、もしくは九州で新たに働きたい人材に対して、まだ情報提供が十分とは言えません。そこで将来九州の企業で働きたいと考えるプロフェッショナル人材を私たちのチームで受け入れ、一緒に企業支援に関与することによって、情報格差を無くし、最適な人材マッチングと九州のプロフェッショナル人材の流動性を高め、地域企業の本質的な成長に貢献したいと考えています。
私たちはこれまで主に九州を中心に活動していましたが、現在はアジア地域に関連した活動と九州の成功事例を全国に波及させる活動に地域未来創造室を通じて積極的に取り組んでいます。様々なバックボーンやスキルセットを有したメンバーそれぞれが、各分野・領域の挑戦者との強力な人的ネットワーク基盤を持ち、300を超えるプロジェクトを推進し、日々、地域の価値と市場をつくるために挑戦しています。
具体的には、官公庁と連携した企業の成長支援、DX、知的財産権などの分野別、または地域別にプロジェクトを企画運営し、選定企業となる中小企業やスタートアップなどに対して、個社毎の課題に応じた伴走支援を行っています。また、スタートアップや地域の中小企業の課題に応じて個社との直接契約にて支援を実施しています。また、資金調達やオープンイノベーションを推進したり、挑戦する学生を支援するためのプラットフォーム作りもエコシステム構築事業として実施しています。
チーム内の役職・立場は関係なく、それをやりたいと思うメンバーが旗を振ってチームと法人グループ、志を共にする社外のプロフェッショナルから仲間を募り、チームを組成し「チーム伴走型」でプロジェクトを実行します。企業支援に関するプロジェクトにあたっては、挑戦者の属する産業、課題や成長フェーズに応じてきめ細やかに対応する必要があるため、機能別ではマーケティング・HR・エンジニア・デザイナー・ファイナンス・セールス/CS・広報・ブランディングなど、属性では起業家、スタートアップCXO、中小企業経営層、大企業経営層、会計士、税理士、弁護士、弁理士など幅広く経験と実績を有する社内外メンバー(イノベーションエコシステム)で対応しています。