コーポレート ファイナンシャルアドバイザリー/日々クライアントと向き合うプロフェッショナルのワークスタイル

 

N.T.

デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社
コーポレート ファイナンシャルアドバイザリー シニアコンサルタント

新卒入社/M&A/働く環境・魅力
※役職・内容はインタビュー当時のものになります

2020年4月にDTFAに新卒で入社。ローテーション制度にて複数の部署を経験後、コーポレート ファイナンシャルアドバイザリー (CFA)部門に本配属となり、主に金融機関のクライアントを中心にM&Aアドバイザリー業務を提供。M&A案件において、プロジェクトマネジメント支援、デューデリジェンス(DD)実施支援、事業計画分析、株式価値分析、ストラクチャー検討に係る助言、各種契約書類の作成に係る助言、最終契約交渉に係る助言など、幅広い業務に携わる。
本ページでは、金融機関による海外フィンテック企業への出資案件における、とある1日を紹介する。

 
10:00 始業(自宅)、チームMTG

在宅勤務で業務を開始します。
1案件あたり4~5人のメンバーで担当しており、毎朝チームメンバーとのオンラインMTGで一日のTo Doを確認します。新しいタスクや進捗が滞っているタスクがあれば期限や対応方針の認識をすり合わせます。また、クロスボーダー案件では時差の関係で深夜にクライアントから問い合わせが来ることもあり、急を要するものがあれば朝一番で対応します。
CFAには、案件の状況やフェーズに応じて、クライアントから相談や作業依頼が日常的に寄せられます。こうした問い合わせに迅速に対応することで、案件が円滑に進むようサポートしています。

13:00 出社、昼食

昼からオフィスへ出社します。
出社日の昼食は、オフィス近くの飲食店やオフィス内にあるカフェでとります。
(写真はオフィス内のカフェの小松菜チキンカレーです。)

14:00 業務再開(オフィス)

プロジェクトチームのアナリスト・コンサルタントと作業方針の確認MTGを行います。
当案件ではデューディリジェンス(DD)プロセスが進行しており、CFAは円滑にDDが進行するよう各分野(財務・税務、法務、ビジネス、IT、人事など)のDDチームとクライアントをサポートしています。DDには法律事務所やデロイトの海外メンバーファームを含む多くのメンバーが関わるため、チーム全体に気を配る必要があります。
DDプロセスにおけるCFA業務としては、クライアント要望の各チームへの連携や、対象会社に対する各チームからのQ&Aシートの取りまとめ、対象会社へのインタビュー設定など、ロジ周りの作業が多く発生します。これらの業務はアナリストも担当するため、シニアコンサルタントはアナリストへ作業指示を出しながら、案件が円滑に進行しているかを継続的にモニタリングします。
各職位の説明はこちら

16:00 クライアントとの電話、作業

案件によっては、CFA業務の一環として、対象会社の事業計画分析や修正事業計画に基づく株式価値分析を実施することがあります。事業計画分析では、対象会社が提出した計画の蓋然性の検討や、クライアントの意向の反映などを行い、事業計画を調整します。
これらの分析はクライアントからのインプットを基に進める必要があるため、クライアントとの対話を通して分析に必要な情報を収集します。
また、DDの中で株式価値に影響する可能性のある事項が発見された場合、その取扱いについてもクライアントと相談します。

18:00 クライアントMTG

案件終盤になるとM&Aの最終契約についてのMTGが頻繁に設定されます。今回の案件では、DDや株式価値分析の結果を見ながら、最終契約書にどのような内容を盛り込むべきか助言します。法務アドバイザー(弁護士)と連携して助言を行いますが、CFAは主に経済性の観点から契約書に盛り込むべき内容を助言します。
また、取引相手方との交渉の方針についても助言します。

20:00 夕食

他部門の同期職員とオフィス近くの飲食店で夕食をとります。 同期職員とは普段の業務であまり関わらないため、業務外では積極的にコミュニケーションをとるようにしています。

21:00 業務再開(オフィス)

一日でやり残した細かい作業や、オンライン研修の受講などの所内業務を行います。 また、翌日のタスクの整理もこの時間に行います。

 
22:30 終業、趣味

終業時間は日によってバラつきがあり、夕方早めに終わることもあれば、遅い時間まで作業に追われることもあります。
早めに終業した日にはテニスをしたり、事務所内に併設されているFitness Parkで身体を動かすようにしています。また、資格の勉強や読書などの自己研鑽も終業後に行います。
(写真は、事務所に併設されているFitness Parkで、デロイトトーマツ グループの社職員は無料で使用できます。更衣室やシャワールームも完備され、Fitness Park利用時に限らず、皇居ランなど、Innovation Park外での運動の際にも利用できます。)

 

Nさんにインタビュー

Q. 普段行われている業務を教えてください。

A. CFAでは、M&A案件の組成からクロージングまでの各フェーズで案件が円滑に進行するよう、クライアントの一番の相談役となってクライアントをサポートします。具体的には、Pre-M&Aフェーズにおける出資先・売却先候補の選定支援や、M&Aフェーズにおけるプロジェクトマネジメント支援、DD実施支援、事業計画分析、株式価値分析、ストラクチャー検討に関する助言、各種契約書類の作成に関する助言、最終契約交渉における助言など、多岐にわたる業務を提供しています。
また、業界調査案件やCVCの投資方針の策定支援案件など、M&Aに直接的には繋がらない案件もしばしばありますが、これらの案件でもCFAとしての財務的な知見や業界知見を組み合わせて業務提供しています。
シニアコンサルタントとしては、案件内でほとんどの業務を一通りこなせることが期待されているため、私自身も極力マネジャーの手を煩わせないよう業務を遂行することを意識しています。また、クライアント担当者のメインの窓口となってコミュニケーションをとる案件も増えてきたため、クライアントから受けた問い合わせや依頼に即時に対応できるような財務・業界知見を身に着けることの重要性を感じながら業務にあたっています。

Q. 業務で大変なことについて教えてください。

A. M&A案件では、状況が刻々と変化するため、クライアントに対して適時かつ的確なアドバイスを提供することが求められます。クライアントが課題を抱えた際に最初に相談を受けるのがCFAですが、クライアントの指示を待たずに先回りして助言を行うことがクライアントからの信頼獲得につながります。特にイレギュラーな事態が発生した場合には、迅速に対応方針を検討し、クライアントへの助言を行う必要があります。対応方針の検討は通常、マネジャー以上がメインとなって行う一方で、助言に必要な分析資料の作成はメンバーが担当するため、チーム全体で迅速に対応することが重要となります。

Q. DTFAの魅力を教えてください。

A. 個人の成長環境として非常に良い環境が整っていることが魅力だと思います。
多くの案件を少人数で回しているため、若手にも早期に成長することが求められており、主体的に業務に取り組めば案件の根幹に関わる仕事も早期から任せてもらえる環境にあります。さらに、DTFAにはさまざまなサービスラインや案件があるため、各自の興味や能力に合った仕事も見つけやすいと感じています。
そのため、財務に興味があり、個人の成長環境も重視する方には非常に適した会社だと感じています。

Q. DTFAに関心を持っている方へメッセージをお願いします。

DTFAはその名前のとおり、財務的な知見を軸としてクライアントへサービスを提供しています。財務的な知見はどのようなビジネスにおいても欠かせないものであり、その専門性を新卒1年目から高められる環境は貴重だと思います。
業務にはプレッシャーもありますが、その分成長を実感できる仕事ですので、興味をお持ちの方はぜひチャレンジしてみてください。

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