グループ案内

デロイト トーマツへのグループイン事例:デロイト トーマツ アクト

経営の承継とテクノロジー領域におけるEnd to Endのビジネスモデルを確立

デロイト トーマツ グループでは、付加価値が高い専門的サービスについて、戦略策定から実行支援までEnd to Endで提供できる体制を目指しています。ソリューション提供体制のスピーディーな実現のため、高い業務品質を持ち、ビジョンやカルチャーを共有できる外部企業様との連携(グループイン)を推進しています。今回は参画後、急速に組織拡大したデロイト トーマツ アクトの当時のトップ、岡田昭彦にグループインの動機と参画後の実感を聞きます。

本記事では、デロイト トーマツ グループに参画いただいた企業オーナーの生の声をご紹介します。

企業・メンバー紹介

デロイト トーマツ アクト株式会社

2000年にエー・フレーム株式会社として設立。設立当初から保守運用サービスを軸にSIサービスを展開し、製造業のSAP導入プロジェクトを多数主導。また、アプリ保守業務を業界内で先駆けて手掛ける。2019年にデロイト トーマツ コンサルティング合同会社(DTC)の完全子会社としてグループに参画。グループ参画後にSalesforce(SFDC)事業やAI・RPA等の事業を立上げ、2021年に社名をエー・フレーム株式会社からデロイト トーマツ アクト株式会社(DTakt)に変更。福岡事務所の設立、フルリモートワーク制度の導入等により、急速に組織拡大を進め、クライアントのDX戦略実現を支援。

岡田 昭彦

製造業、特に食品・製薬・化学・石油・自動車部品サプライヤー業界等に対して、基幹業務改革支援、決算早期化支援、情報部門トランスフォーメーション支援、TCO削減/間接部門サービス共通化支援、等のコンサルティングに従事後、情報資産・組織に対するManaged Service事業を推進。2016年、エー・フレーム株式会社の代表に就任。2019年10月よりデロイト トーマツ グループに参画。

信國 泰

全社的な組織再編・業務改革やサプライチェーン改革、営業改革など幅広くバリューチェーン全体に及ぶコンサルティング経験を有し、特にシステム導入まで含めたフルライフサイクルでのプロジェクトに強みを持つ。現在は各種サービス全般を統括するリーダーとしてCapability & Capacityの向上に取り組むほか、デジタル人材育成など、クライアントワークに留まらない社会課題解決に関わる活動もリード。2021年よりDTaktの代表取締役に就任(兼務)し、岡田より経営のバトンを受け継ぐ。

グループインの動機と参画後の実感

(信國)なぜデロイトを選ばれたのでしょうか。

(岡田)外資系のコンサルティング会社から独立し、創業当初は主にITコンサルティング業を小さい所帯で行っていました。コンサルティング需要の高まりを見据え、2015年より本格的に事業拡大を推進する経営方針に転換し、SAPに軸足を置いた保守業務等のエンジニアリングのサービスを拡充し、新卒・中途採用を開始しました。事業拡大に取組む中で、自社のブランド力の観点で採用面に課題を感じ、また営業力の観点でも大手企業と比較して優位性を築くことが出来ず、高単価のプライム案件が獲得できていない状態が続いていました。

そのような状況で、デロイト トーマツ グループへのジョインを打診いただきました。当時の私にとって、デロイト トーマツ グループは監査法人や上流の戦略コンサルティングのイメージが強く、自分たちのITエンジニアリング主軸のビジネスとは少し遠いイメージがありましたが、これからはテクノロジーにも注力するという経営方針を伺いました。私としても今後の成長に課題を感じていたので、第二創業のいい機会と捉えて本格的にグループインを検討し始めました。

過去、他の企業からも同様のグループインの提案をいただくこともありましたが、事業を丸ごと親会社に取込まれて、本来持っていた文化などが消えてしまう印象がありました。一方で、デロイト トーマツ グループは、メンバー個々人の様々な違いが尊重され、受容されていると実感すると共に、自信を持って個性を発揮できるインクルーシブなカルチャーを醸成していると感じました。私としても同様の価値観を重視していましたので、元々のDTaktの特色や強みを残しつつ、グループの中で活躍していくイメージを明確に持つことが出来ました。
 

(信國)グループイン後に実感できたシナジーについて教えてください

(岡田)グループイン前から、システム要件定義等の上流フェーズのコンサルティングをDTCが担い、実装フェーズをDTaktが支援するEnd to Endのビジネス構想がありました。この取組みを実行したことが、グループイン直後から安定したプライム案件の獲得に繋がり、早期のシナジー創出に寄与しました。グループイン前はバリューチェーンの下流である保守業務が中心のビジネスモデルでしたが、グループインにより上流から下流まで一気通貫での提供体制を早期に確立できました。また、グループイン後の新規事業として、SFDC導入の事業を開始し、今ではDTaktの主力事業の一つに成長しています。更にRPAやAI等のテクノロジー中心の組織も新たに立ち上げました。

(信國)採用については、いかがでしたか

(岡田)採用は正直最もシナジーを感じられた点です。グループイン前の2019年は正社員30名程度の所帯でしたが、2023年7月末時点では500名を超える組織に成長しています。驚異的な人員増加は業界内でも特筆すべき結果であると考えていますが、この成長を可能にした要因としては、大企業グループで安心感がありながら、スタートアップの様なダイナミズムを感じさせ、そして今後の成長ストーリーを新卒・中途問わず候補者にアピール出来たことが大きいと考えております。また、グループに参画したことで、デロイト トーマツ グループのコーポレート部門とともに採用戦略を練り、採用予算にしっかりと投資してもらえる環境があったからこそ積極採用の実現が可能となりました。また、フルリモートワーク制度の導入や福岡事務所の立上げにより九州地域をはじめとする日本全国の地方都市から優秀なエンジニアの採用も進んでおり、スタンドアロンでは想像もし得なかったスケール感で採用が進んでいます。まさに採用が重要な成長ドライバーであったと実感しています。

(信國)従業員の皆様の反応は、いかがでしたか

(岡田)グループインについては、総じて前向きな反応でした。グループイン前は二次請けの案件が多かったことから、業務内容が単一になる傾向が強く、キャリアの選択肢が限定されていましたが、グループインに伴いDTCと共同でプロジェクトを進めることが多くなり、案件のバリエーションが豊富になったことで業務経験の幅が確実に広がったと感じています。コンサル素養のあるメンバーの中にはDTCに転籍する人材も出てきていますが、個々人が自身の適性を意識してキャリアを選択できる環境づくりができたことは非常に良かったと考えています。このように、グループ間での異動がしやすい環境も、DTaktに限らずデロイト トーマツ グループ全体で従業員が増加している背景だと推察しています。

(信國)クライアントの反応はいかがですか

(岡田)既存顧客については、驚きの声もありましたが、総じてクライアントからは、与信レベルが上がって、与信枠を増枠できるのでグループ参画前以上に発注できる、といった前向きなコメントをいただきました。新規顧客については、基本的にDTCと連携して獲得する体制が整っていますので、安定的にクライアント数が増加しています。

今後の展望について教えてください

(信國)デロイト トーマツ グループにDTaktが参画したことで、DTCだけでなくデロイト トーマツ グループ全体の経営という観点でも、テクノロジー起点でクライアントを変革するイノベーションを起こすことが出来ました。正にクライアントのDX戦略を実現する土台としてDTaktが機能しています。今後も一層事業を拡大していく為に、常に新しいことに一緒にチャレンジしていくことが出来る仲間を積極的に増やしていく所存です。

グループイン企業のニュースリリースアーカイブ

デロイト トーマツ、エー・フレームの全株式を取得(2019年10月1日)

※掲載時の情報

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