AIガバナンスの実践例「市民によるリスクチェーンモデルの活用」研究論文がSpringer誌に掲載 ブックマークが追加されました
調査レポート
AIガバナンスの実践例「市民によるリスクチェーンモデルの活用」研究論文がSpringer誌に掲載
柏の葉リビングラボで実践されたリスクチェーンモデル活用事例の研究論文がSpringer 誌に掲載、国際学会HCI International 2023でも研究結果を発表
AIガバナンスの実践例として、2022年にアーバンシティデザインセンター柏の葉(UDCK)「みんなのまちづくりスタジオ」で行った市民主体でのAIカメラ利活用ユースケース検討ワークショップにおいて、リスクチェーンモデルを活用し、市民主導でのマルチステークホルダーによるリスク検討を実施。国際論文誌Springerにその研究論文が掲載され、2023年7月開催の国際学会HCI International 2023でプレゼンテーションを行いました。
柏の葉リビングラボでの市民主体でのリスクチェーンモデル活用の研究論文がSpringer誌に掲載
※本ページの記載情報は記事公開時点のものです
Deloitte AI Instituteの松本敬史は従来よりリスクチェーンモデルを活用し、AIサービスのリスクマネジメント実現に向けた産官学による研究活動を実施しています。その活動のひとつであるAIガバナンスの実践例として、市民主体でのリスクチェーンモデル活用の実験を行いました。
AIは高い可能性を持つ一方で、ビジネスや生活を支え、様々な変化に対応しなければなりません。誰もがAIを開発できる「民主化された」時代だからこそ、市民が主体となってマルチステークホルダーでの対話によるAIのリスクマネジメントを検討することができるのか、柏の葉リビングラボで実験を行い、その研究論文が国際論文誌Springer誌に掲載されました。
Springer誌「Risk Framework for the Use of AI Services Driven by Citizens Themselves」(外部サイト)
Takashi Matsumoto, Mika Kimura, Teruka Sumiya & Tomoyo Sasao
写真:柏の葉アーバンシティデザインセンター(UDCK)みんなのまちづくりスタジオ「AIカメラ編」より
HCI International 2023にて市民主体でのリスクチェーンモデルの研究事例を発表
2023年7月にコペンハーゲンで開催された国際学会HCI International 2023にてSpringer誌掲載の「市民主体でのリスクチェーンモデル活用」についての研究発表を行いました。
デロイト トーマツの他にも、多くの日本人研究者が参加しており、スマートシティや市民との共創に係るテーマで様々な研究成果が発表されました。
写真:HCII2023にてプレゼンテーションを行っているDeloitte AI Institute 松本 敬史
HCII2023に参加した日本人研究者の方々
左から、デロイト トーマツ 木村 心香(共同研究者)、東京大学 井桁 由貴さん、ロスキレ大学 安岡 美佳准教授、日立製作所 白澤 貴司さん、松本、日建設計 吉備 友里恵さん、図解総研 近藤 哲朗さん
Deloitte AI Instituteは引続きリスクチェーンモデルを活用した研究を推進し、生成AI(Generative AI)との対話をこのフレームワークに搭載させるという研究を進めています。今後の研究成果にも是非ご注目ください。
参考URL(論文・学会・関連する研究活動)
- Springer誌「Risk Framework for the Use of AI Services Driven by Citizens Themselves」(外部サイト)
Takashi Matsumoto, Mika Kimura, Teruka Sumiya & Tomoyo Sasao - HCI International 2023@コペンハーゲン(外部サイト)
- 東京大学未来ビジョン研究センター
「AIサービスとリスクコーディネーション研究会」(外部サイト) - 東京大学未来ビジョン研究センター主催、Deloitte AI Institute共催
『リスクチェーンモデルの応用事例ウェビナー Risk Chain Model to Practice「柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)での市民とのまちづくりワークショップへの活用」』(外部サイト) - 柏の葉アーバンシティデザインセンター(UDCK)
『(レポート)みんスタ「AIカメラ編」DAY3 リスクチェーンモデルでAIカメラの「リスク」と「対策」を考える』(外部サイト)
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