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IPOの基礎知識(IPOの本質)

マイ・カンパニーからパブリック・カンパニー(社会的公器)への変革

IPOとはどのような意味があるのか、その本質をご説明します。

IPOの本質

IPO(Initial Public Offering)は、自社の株式を初めて市場に提供することで、ほとんどの場合公募による資金調達が行われます。株式公開の結果、自社の株式が証券市場において広く一般投資家の間で売買されることになり、飛躍的に利害関係者の数が増加するため、企業の社会的責任が増大し、経営者の経営責任も一層重くなります。「企業の成長」と「経営の透明性」はもちろんのこと、一般投資家からは「魅力ある会社作り」も求められる代わりに、企業の成長に必要な資金を証券市場から調達することが出来るのです。

IPOのためにはGoing Public、すなわち、マイ・カンパニーからパブリック・カンパニー(社会的公器)への変革が求められます。パブリック・カンパニーへの変革とは、適時適切なディスクロージャーを行える体制を構築するとともに、属人的経営から脱し、組織的計画的な経営を実践し、事業の継続性及び収益性を確保できるよう自社の仕組みを見直していくことを意味します。これはオーナー経営者に大きく意識変革を迫るものであり、経営者は自社がパブリック・カンパニーに変革できるか慎重に検討し、強い意志を持ってIPOを準備を進めていくことが重要と言えます。 

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