サービス

温室効果ガス(GHG)排出量・削減量検証

企業に求められる温室効果ガス(GHG) 排出・削減量の把握は、ますます広範に及んで来ています。デロイト トーマツ サステナビリティ株式会社は独立した第三者機関として信頼性の高い公正な検証サービスを提供します。

GHG排出量検証のプロセス

GHG排出量検証は、次のようなプロセスで実施されます(フロー図)。

1. 検証計画の策定、検証実施の準備
お客様が作成された算定報告書にもとづいて、検証計画を策定します。この際、より効果的かつ効率的な検証を計画するために、主な排出源や内部統制システムなどについて、簡単なヒアリングを実施します。

2. 現地検証前の文書等検討
算定報告書ならびに関連資料を確認し、現地検証での確認事項や確認方法などを検討します。また、必要に応じて、追加的に資料や情報を収集します。

3. 現地検証
現地検証前の文書等検討を踏まえて、検証サイトに保管されている帳票類や資料等を確認するとともに、インタビューや観察を通じて算定報告書の排出量を検証します。

4. 発見事項の指摘
検証の結果発見された事項を取りまとめかつ評価して、お客様にお伝えします。指摘事項は次のように分類されます。
•是正要求【CAR】:GHG規定に適合しない事項、あるいは排出(削減)量の算出に著しい影響を与えている事項
•確認事項【CL】:実施内容及び記載内容について明確でなく、追加的な情報が必要な事項
•追加措置要求【FAR】:現時点では問題ないものの、今後の排出(削減)量の算出に影響を与える可能性のある事項
指摘事項に対しては、お客様とデロイト トーマツ サステナビリティ株式会社の双方が納得できるよう、十分な意見交換を行います。算定報告書は、双方の合意に基づき、修正をお願いすることがあります。

5. 検証報告書の作成
指摘事項に対するお客様のご対応を確認した後、検証報告書を作成します。

6. 検証結果報告会
検証結果報告会を開催し、検証結果のご報告をするとともに、検証報告書を提出します。

東京都・埼玉県排出量取引制度

東京都では、2020年までに東京都の温室効果ガス排出量を2000年比で25%削減するために、2008(平成20)年度の東京都の環境確保条例改正、2010年度からエネルギー消費量の多い約1,300事業所(燃料・熱・電気の使用量が、原油換算で1,500kl以上の都内事業所)に対して温室効果ガス削減の義務化が始まりました。あわせて国内で初めてとなる義務的なキャップアンドトレード型排出量取引制度が導入されることになりました。これは事業所間での排出量取引を促すことで、温室効果ガスの排出量削減効果をさらに高めることを狙いとしています。

また、埼玉県においても東京都の制度と連携して同様の制度が始まっております。

デロイト トーマツ サステナビリティ株式会社は両制度の検証機関として、以下の区分で登録されています。

  • 特定ガス・基準量 (東京都) / 目標設定ガス・基準量 (埼玉県)(エネルギー起源CO2)

総量削減義務と排出量取引制度 (東京都) 登録検証機関一覧 (弊社登録番号:8)(外部サイト)

総量削減義務と排出量取引制度 (埼玉県) 登録検証機関一覧 (弊社登録番号:11-9)(外部サイト)

フォレストック認定制度

「森林のCO2吸収量及び生物多様性保全と森林管理・経営レベルの認定(フォレストック認定)」制度は、平成20年8月に社団法人日本林業経営者協会により創設された制度であり、京都議定書目標達成計画に示されるわが国の森林吸収源の上限値1,300万炭素トンの達成のために、間伐等の実施による森林整備速やかに行うことに留まらず、将来に渡ってわが国の森林管理レベルを向上させる必要があるとの考えから、森林吸収源の価値を森林保全に還元する仕組みを創ることを目的としています(なお、平成22年4月1日に本制度の運営管理業務は一般社団法人フォレストック協会に移管されております)。

本制度の対象となる森林は、森林法に依り森林経営計画の認定を受けた森林または、森林認証(FSC森林認証 / SGEC森林認証)を受けた森林であり、本制度での認定に当たっては対象森林に対して、以下の評価を行います。
1. 生物多様性の評価:生物多様性保全とこれに関連する水土保全についての定性評価と植生・土壌等についての定量評価
2. 森林の管理・経営の評価:森林資源を持続的に守り且つ経済的にも持続可能ま形で行われているか、地域社会にこうけんしているか
3. 森林吸収源の算定:上記2つの評価が一定水準を満たしていることを前提に森林のCO2吸収量の算定を行います。なお、その算定方法は環境省のオフセット・クレジット(J-VER)制度を参考にして定められております。

フォレストック認定制度 (一般社団法人フォレストック協会)


本制度で行われる上記3項目の評価は、本制度にて指定されている森林認証機関により実施されます。森林認証機関は現地調査、資料調査等により評価を行い、「森林吸収源・生物多様性等調査報告書・証明書」を作成します。

森林認証機関により作成された「森林吸収源・生物多様性等調査報告書・証明書」は、続いて本制度で指定されている審査機関により審査を受けることとなります。審査機関は「森林吸収源・生物多様性等調査報告書・証明書」を審査し、「審査・検証認定書」を作成します。

これらの書類はその他所定の書類とともに一般社団法人フォレストック協会に提出し、理事会を経て認定となります。

デロイト トーマツ サステナビリティ株式会社は2013年4月に本制度の審査機関として指定されました。本制度の認定取得を申請される方は、是非とも弊社にお問い合わせください。

GHG検証システム規程

この規程は、デロイト トーマツ サステナビリティ株式会社の温室効果ガス(GHG)検証の概要を明らかにし、お客様へ提示することを目的としています。また、この規程は、当社がGHG 検証を希望するお客様に対し、GHG 検証にかかる国内規格或いは国際規格に照らして、GHG 検証業務(以下、「検証業務」とします)を実施する際に適用します。

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異議申立及び苦情の受付

異議申立及び苦情の受付

当社から、検証業務において、判定保留又は否定的検証結果(限定付適正意見、不適正意見、意見不表明等)の判定の通知を受けた事業者は、必要な場合、当社に異議申立をすることができます。また、当社の判定前の無限定適性意見以外の検証結果に対し不満がある事業者、或いは当社に登録された事業者に対する検証業務について不満を有する者は、当社に苦情を申し立てることができます。また、当社の判定前の否定的審査結果に対し不満がある顧客、或いは当社に登録された顧客に関する認証業務に対して不満を有する者は、当社に苦情を申立てることができます。

 異議又は苦情の申立を行う者は、その事由の発生した日から30日以内に、当社の業務管理チーム責任者宛に「申立書」を提出して下さい。

当社では、申立内容を確認し、内容に正当性があると認められる場合には、正式に受理し、以下の手順で対応処置を実施します。併せて、これらの結果を申立者等に対して通知します。 

異議申立に対する審議は、当社の異議申立等処理パネルが行います。異議申立者には、意見陳述の機会が与えられます。異議申立等処理パネルによる決定には、いずれの当事者も再度異議を唱えることはできません。

苦情に関する審議も、当社の異議申立等処理パネルが行います。異議申立等処理パネルは、必要に応じ、審査チ-ム、苦情申立者及びその他の関係者・参考人等に意見陳述の機会を与えます。

デロイト トーマツ グループのGHG排出量の検証の特徴

デロイト トーマツ グループのGHG排出量の検証の特徴
※クリックすると拡大表示します

GHG排出量検証のフロー図

GHG排出量検証のフロー図
※クリックすると拡大表示します

デロイト トーマツ サスティナビリティのGHG排出に関する審査等の実績

■CDM認証モデル事業(環境省)

・廃水バイオガス発電及び有機廃棄物コンポスト化CDM事業調査(タイ)
・水力発電所機能回復プロジェクト仮有効化審査(ベトナム)
・埋立処分場メタンガス回収発電プロジェクト仮有効化審査(ウクライナ)

■CDMバリデーション(有効化審査)/ベリフィケーション(検証)

・中国、ベトナム国、スリランカ等における水力発電、太陽光発電、風力発電、バイオマス 他

■WCD調査業務

・中国国内におけるCDM案件(大規模水力発電)に係るWCD調査 他

■Gold Standard認証業務

・ベトナム国内におけるCDM案件に係るGold Standard認証 他

■二国間クレジット制度(JCM)に係る方法論適用可能性調査

・地熱発電プロジェクト 他

■試行排出量取引スキーム検証(内閣官房/経済産業省/環境省)

・大手製紙工場、金融業事務所、電気設備メーカー工場のCO2検証 他

■自主参加型国内排出量取引制度(環境省:第1期~第7期)

■オフセットクレジット(J-VER)制度(環境省)

・廃食用油由来のBDF燃料の車両等における利用プロジェクト
・熱分解による廃棄物由来の油化燃料・ガス化燃料の利用プロジェクト

 他

■国内クレジット制度(経済産業省)

・マグネシウム溶解鋳造用カバーガスの変更プロジェクト
・高効率ヒートポンプの導入による省エネ事業

 他

■東京都「総量削減義務と排出量取引制度」/埼玉県「目標設定型排出量取引制度」検証

・特定温室効果ガス排出量検証
・都内中小クレジット/県内中小クレジット検証
・その他ガス検証
・再エネクレジット検証
・優良事業所認定検証

■J—クレジット制度(環境省/経済産業省/農林水産省)

・食品工場におけるボイラーの高効率化
・養豚事業者による低たんぱく配合飼料による豚のふん尿処理からのN2O排出抑制

 他

■ASSET(環境省)

■カーボン・オフセット制度(環境省)

・コンサートの開催に伴うCO2排出量のカーボン・オフセット 他

■フォレストック認定制度(一般社団法人フォレストック協会)

・大分県内山林 他

プロフェッショナル

達脇 恵子/Keiko Tatsuwaki

達脇 恵子/Keiko Tatsuwaki

有限責任監査法人トーマツ パートナー

これまでにESG(環境・社会・ガバナンス)、リスクマネジメント、内部統制などの各種ガバナンス関連のコンサルティングに従事。現在はデロイト サステナビリティ 日本統括責任者としてクライアントのESG領域における取り組みを支援している。 主な実績はCSRレポート・統合報告書の作成コンサルティングやマテリアリティ評価を含むCSR戦略立案コンサルティング、およびその企業戦略への組み込み支援等。 主要著書:... さらに見る