お知らせ

環境省の「令和6年度バリューチェーン全体での脱炭素化推進モデル事業」における対象企業を募集

複数主体による取組や業界横断での連携モデルを創生し、バリューチェーン全体でのGHG排出削減を支援

2024年6月14日

デロイト トーマツ グループのデロイト トーマツ コンサルティング合同会社(以下「デロイト トーマツ」)、株式会社エスプールブルードットグリーン(以下「ブルードットグリーン」)、一般社団法人サステナブル経営推進機構(以下「SuMPO」)は共同で、バリューチェーン(VC)全体でのGHG排出量削減を実現するためのモデル事業において、対象企業を公募します。本件は、環境省が実施する「令和6年度バリューチェーン全体での脱炭素化支援事業委託業務」をデロイト トーマツが受託し、その一環として行うものです。

政府の「GX実現に向けた基本方針」において、我が国のGHG排出量を2050年までに実質ゼロとするカーボンニュートラルの実現のためには、大企業のみならず中堅・中小企業も含めたサプライチェーン全体でのGXの取組が不可欠とされています。サプライチェーン全体でのGXの取組を進めるためには、自社における排出量(Scope1,2)削減だけでなく、VC排出量(Scope3)の削減が必要であり、それに向けては自社だけで無くVC上の企業とも連携した削減取組が効果的です。

今年度の本事業においては、複数主体による取組や業界横断での連携モデルを創生し、VC全体でのGHG排出削減を支援します。具体的な活動としては、業界内のデータ連携の促進や後発企業の支援を目的とし、業界共通のScope3算定ルールやエンゲージメント方針のガイドライン策定に向けた支援を行います。

なお、本モデル事業の公募に際し、概要を説明するウェビナーを開催致します。公募に際しての実施事項、公募期間、選定基準等をご説明し、2024年3月発表の「バリューチェーン全体の脱炭素化に向けたエンゲージメント実践ガイド」に沿ってエンゲージメント手法について解説を行います。

 

●本事業の目的

本事業では、企業におけるVC全体での排出量削減を促進するための複数主体による意識醸成、対策検討、データ連携等といった取組を支援し、VC全体での排出量削減に向けた先進的なモデル事例を創出すること、また業界内のデータ連携の促進や後発企業の支援を行うための業界共通のScope3算定ルールや、エンゲージメント方針のガイドライン策定に向けた支援をすることを目的とします。 本モデル事業は以下の2パターンとします。

①個別VC支援

応募申請者のVC排出量削減のために、構成企業(取引先企業)に対して行うエンゲージメントの取組を支援します。

  • 構成企業の意識醸成や構成企業の排出量算定支援
  • 再生可能エネルギーの共同購買などの削減手法の検討
  • 排出量データの共有・連携方法等

公募の対象と支援スキーム図

②業界団体・企業群支援

応募申請者を代表とする検討グループによる、業界のScope3算定ルールの共通化及びエンゲージメント方針策定に向けた検討を支援します。

  • 業界内の目標設定や共通ルールの検討
  • 次年度以降の取組に関するロードマップの策定
  • 策定した業界ルールについて、業界団体に所属する検討グループ以外の企業や、検討グループ内企業の取引先に対するヒアリング・実証

公募の対象と支援スキーム図

●公募対象 

①個別VC支援

本モデル事業に応募できる企業は、複数企業から成るグループとし、グループを代表する1者が応募申請者(以下「申請企業」という。)とします。ただし、グループを構成する企業(以下「構成企業」という。)は、申請企業を除き1グループあたり4社を上限とします。また、全ての構成企業が本モデル事業への応募条件に同意することを前提とします。なお、企業の事業活動を支えている会計士や税理士をはじめとする支援機関等(金融機関を除く)についても、構成企業として応募申請可能です。

②業界団体・企業群支援

「業界団体等による業界共通のScope3算定ルールやエンゲージメント方針のガイドライン策定に向けた取組」に応募できる企業・業界団体は、以下A)B)に示す2パターンとし、グループを代表する1者を応募申請者(代表)とします。代表は業界団体の事務局又は企業のいずれも可とし、検討グループの構成メンバー全員が本モデル事業の応募条件に同意しており、検討グループの代表が確定していることを前提とします。

  • A) 業界団体と代表で検討に参加する企業群
  • B) 業界におけるリーディング企業群※

※リーディング企業群とは、業界共通のScope3算定ルールやエンゲージメント方針の策定の実現に向けて、業界団体や業界に広く影響力がある企業群を指す。

また、本モデル事業において支援の対象となる共通ルールはScope3算定に基づく連携のための業界共通ルールであり、一例を下記します。

  • 支援対象:Scope3算定の業界共通ルール、データ連携のための業界ルール・ガイダンス、調達基準等
  • 支援対象外:再エネ共同調達、CFP算定・表示ルール検討(※)

(※)環境省 別事業において実施

●募集期間

令和6年6月13日(木)~同年7月19日(金)17時まで

●応募方法

応募方法は環境省HPをご参照ください

https://www.env.go.jp/press/press_03290.html(環境省HP プレスリリース)

●ウェビナー実施について

本モデル事業の参加企業・業界団体公募に関連し、エンゲージメント実践手法と公募概要について説明を行うウェビナーを本年6月25日(火)に実施します。

参加をご希望の方は以下に掲載の申込先URLよりお申し込みください。

なお後日、環境省公式ウェブサイトにてアーカイブ配信を予定しております。

 

日時:令和6年6月25日(火) 14:00~15:00

開催方法:オンライン(Zoom ウェビナー)

内容:エンゲージメント実践手法の解説、本モデル事業の公募概要の説明

申込先:https://www.bluedotgreen.co.jp/seminar/other/20240625_webinar(ブルードットグリーンHP)

 

■ 連絡先
公募その他事業全般については、以下の事務局にお問い合わせください。

【本事業の事務局】
バリューチェーン全体での脱炭素化推進モデル事業事務局
(デロイト トーマツ、ブルードットグリーン、SuMPO)
E-mail:R6vc_support@bluedotgreen.co.jp

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