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業界展望2021 小売

小売の新たなルール

新型コロナウイルス(以下、コロナという)により、商品やサービスの購入に際し、消費者が健康への配慮と安全性を気にするようになったことで、通常は何年もかかるようなテクノロジーの進展がわずか数か月で実現された。本稿では、2021年の業界トレンドと併せ、小売業界に今後求められる優先事項について検討する。

小売業の変化する状況を理解する

コロナ収束後の小売業界はどうなるのか、またそれが2021年以降の計画を立てようとしている小売業者にとって何を意味するのかについて、米国の小売業者の幹部50人とデロイトの小売分野の専門家15人にインタビューを実施した。

政治的要因や経済的要因がどのように展開していくのかを理解することは、今後の投資や事業戦略を考える際に役立つだろう。変化する政治情勢に加えて、パンデミックとワクチン接種の道筋が、2021年の経済情勢を形作るのは間違いないが、米国の小売業者の幹部は、パンデミック前にあった道筋の水準まで景気が回復するには時間がかかると考えている。

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ルールを書き直す4つの機会

米国で必須サービスに分類される食料品、住宅改修用品、量販店は、消費者行動の変化の恩恵を受け、2021年の収益を積極的に成長させようとしている。それに対して、アパレルや百貨店などは、パンデミック発生時から苦戦しており、コスト削減を強いられたまま次の年を迎えている。

業種間に違いはあるが、今回のパンデミックは企業にとって、自社のビジネスを変革し、業界のルールを書き換えるような一生に一度の機会になるかもしれない。

具体的に、ルールが書き換えられ、主要な投資が行われる可能性が高い4つの優先領域を特定した。

原文(英語)レポートは以下よりご参照頂けます。

2021 Retail Industry Outlook (PDF,990KB)

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