お知らせ

脱炭素の進捗度合いの可視化に取り組んだ論文をデロイトアナリティクスの毛利、大場、関本が発表

国際協力銀行との共著による「脱炭素トピック毎における相対的な進捗度合いの可視化」

デロイト トーマツ グループでアナリティクスの専門家としてサービス提供・研究を行う毛利研、大場久永、 関本和穂が、国際協力銀行 春日剛氏、成宮仁氏とともに、海外新聞データから我が国の「先行」「競合」「空白」「劣後」と位置付けられる脱炭素技術を分類し、成長戦略における日本の技術分野の立ち位置を確認、分類した脱炭素トピック毎における国・地域間の相対的な注目度合いを可視化しました。

サステナビリティが経済成長、資産価値、金融市場全体に及ぼす影響について広く理解が進み、金融機関がサステナビリティのポートフォリオへの影響を重視するようになっています。中でも特に重要な要素として気候変動が挙げられますが、これには地球の温暖化に伴うリスクだけではなく、低炭素経済への移行が企業の長期的な収益性に与える影響(移行リスク)も含まれます。気候変動がもたらす新たな領域への投資を背景に、大規模な資本の再配分が加速していくことが予想されています。

本調査研究においては、客観的な公開情報(オルタナティブデータ)を用いたスコアを算出することで、ディスクロージャーに依拠しない非財務資本評価を可能にするアナリティクスおよび指標を開発するため、新聞データから脱炭素関連に係る記事を抽出、脱炭素トピック毎におけるセクターの相対的な進捗度合いを可視化しました。これにより、ESGスコアの客観性や透明性の向上が期待でき、脱炭素経済への移行リスクの定量・評価手法に焦点を当て、情報開示に耐えうる信頼性を有する評価手法の開発に繋げます。

デロイトアナリティクスはデータ分析に関するアドバイザリー業務や、気候変動をはじめとした社会課題解決に向けたテクノロジー活用に関する支援を行っております。ご関心のある企業のご担当者さまはお問い合わせフォームよりご連絡ください。

学会詳細

第28回 人工知能学会 金融情報学研究会(SIG-FIN)
https://sigfin.org/028/(外部サイト)

日時:2022年3月12日(土) 9:00-19:30

開催形式:会場およびオンライン(Zoom使用)のハイブリッド開催

会場:東京大学 本郷キャンパス 工学部11号館 HASEKO-KUMAホール 講堂 (東京都文京区本郷7-3-1)

執筆者プロフィール

毛利 研 (もうり けん)
有限責任監査法人トーマツ デロイトアナリティクス
マネジャー

人工知能関連の実装能力、業務経験が豊富なだけでなく、機械学習/深層学習に掛かるアルゴリズムの研究開発、同テクノロジーを活用したビジネスモデルの企画、戦略策定、アナリティクス組織立ち上げを強みとする。特に、自然言語処理およびマーケティングオートメーション領域に関して多くの経験を有し、アナリティクス組織への高度化支援やデータ分析活動の助言、データサイエンスの教育事業に従事。

大場 久永(おおば ひさなが)
有限責任監査法人トーマツ デロイトアナリティクス
マネジャー

金融機関を主軸として、アナリティクスに関わるアドバイザリー業務に従事。信用リスクやAML領域、不正検知における機械学習及び深層学習の活用などを強みとする。また、サイバーセキュリティにおけるアナリティクス活用なども推進しており、金融機関における幅広い領域での業務経験を有する。

関本 和穂(せきもと かずほ)
有限責任監査法人トーマツ デロイトアナリティクス

大手IT企業にて金融機関向けシステムの設計及びコアアルゴリズム開発、データ分析を担当。また、製造業向けクライアントに対しては製造物検査技術に使用するシミュレータに必要なコアアルゴリズムの設計から開発までリード。トーマツ入所後、金融機関向けにマーケティング分析や、Blockchainのトランザクション集計サービスの実証実験、自然言語処理を用いたサービス提供に関わる。数学科出身、代数幾何学を用いた多項式因数分解の効率化および非線形ソルバーの最適化が専門。

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