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調査レポート
Deloitte CFO Signals Japan: 2020Q4
財政環境見通しは改善つづくも、判断は分かれた
日本における第23回目の実施となったCFO向けの定期サーベイ。 本サーベイでは、「経済環境に関する調査項目」で時系列でCFOの意識変化やマクロ的な視点での日本経済及び世界主要国のリスクシナリオに関する意識調査を行い、調査時点での最新の見通しを考察しました。あわせて、日本の独自のホットトピックとして、不確実性が高い環境下におけるファイナンス組織・人材の在り方に関してについてお伺いしました。 本ページでは、今回のサーベイ結果の中で特徴的な回答結果についてまとめています。(調査期間:2021/02/16~02/26)
目次
- Deloitte CFO Signalsについて
- 2020Q4 Signals Survey Report Highlights
- CFOにとっての“the Trusted Advisor”となるために
Deloitte CFO Signalsについて
Deloitte CFO Signalsは、デロイトがグローバルレベルで定期的に実施している、企業を取り巻く経済環境に関するCFOの意識調査です。毎回の調査で世界各国CFOの皆様から得られた回答結果を集約し、デロイトの専門家が考察を加え、CFOからの”Signals”として発信しています。日本で行うDeloitte CFO Signals Japanでは、「経済環境に関する調査」において、毎回グローバルで統一の設問を設定しています。それによって日本だけに限らず、グローバルレベルでCFOの動向を考察します。
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2020Q4 Signals Survey Report Highlights
財政的な見通し
設問1. 財政的な見通し
各社の財政的な見通しが3 ヶ月前と比べてどのように変化したかを調査した。
2020Q4サーベイでは、財政的な見通しが「大いに楽観的になった」「やや楽観的になった」の合計は48%と、前回の51%からほぼ不変、約半数弱のCFOの財政見通しが好転したとの結果になった。1月にかけてのコロナ新規感染者数急増や1月上旬の2回目の緊急事態宣言発出という状況からは、この結果は予想外に楽観的にも見える。
しかしながら「概して変わっていない」「やや悲観的になった」との回答合計がわずかながら過半を超えていることから、企業CFOの先行き景況感は二分化されているように見える。
(全文レポートより一部抜粋)
今後1年間の日本経済の注目点
設問4. 今後1年間の日本経済の注目点
今後1 年間の事業展開を展望するうえで注目される日本経済の注目点を調査した。
今回の調査では第1位が「テレワーク推進や働き方改革による業務への影響」、第2位が「政府のコロナ対応策・経済対策・企業支援策」、第3位が「営業再自粛、イベント自粛や入国制限等による消費の減少」でほぼ同じ回答率、前回調査と同じ3項目が上位となった。前回同様に、コロナ感染症関連の項目が上位を占めた。
働き方やデジタル化はいずれも構造的変化に関わる課題であり、仮に近い将来にコロナ感染が収束したとしても、これらの項目はCFOの中期的な関心事であり続けそうだ。
(全文レポートより一部抜粋)
CFOご自身の現状と理想の時間配分
設問6. 不確実性が高い環境下において、CFOの役割と時間配分
CFO自身の4つの役割における「現状と理想の時間配分」を聞いた。
理想形としては、オペレーター、スチュワードという守りの機能に割いている時間を減らし、ストラテジスト、カタリストという攻めの役割に充てたいと考えていることがわかる。
不確実性が高い環境下においてストラテジストの役割である戦略立案(計画)のみならず、カタリストの役割である戦略実行の推進や会計オペレーションを実行する役割であるオペレーターにも重きを置いているともいえるだろう。
(全文レポートより一部抜粋)
組織として意思決定に関与すべき領域
設問8. ファイナンス組織が検討の初期段階から意思決定に関与すべき領域
ファイナンス組織として初期段階から意思決定に関与すべき領域、関与している領域について調査した。
上位の3つはいずれも事業の重要戦略に深く関わる領域であり、関心が高まっているといえる一方、調達、生産、マーケティングなどの事業運営については関心、実態の関与率ともに上位の3つと比べると相対的には低くなっている。
ファイナンス組織がビジネスパートナーとして事業側に対して価値提供をしていくことの重要性が認識されてきているが、事業運営の各オペレーションにもファイナンス組織が深く関与していくことが、今後より一層増加すると考えられる。
(全文レポートより一部抜粋)
CFOにとっての“the Trusted Advisor”となるために
デロイト トーマツ グループでは、様々な課題に直面するCFOを支え、ファイナンス組織の能力向上に寄与することを目指したサービスを展開しています。グローバルに展開するプロフェッショナルファームとして先進的な知見やネットワークの場を提供し、CFOにとっての“the Trusted Advisor"となることを目指します。詳しくは、CFOプログラム*をご確認ください。*CFOプログラムとは、様々な課題に直面するCFOを支え、ファイナンス組織の能力向上に寄与することを目指すデロイト トーマツ グループによる包括的な取り組みです。