最新動向/市場予測
先行指標においつく景気減速:米国経済動向
リスクインテリジェンス メールマガジン vol.111
当方では従前より米国経済が近々減速局面に入ることを予想しているが、これがなかなか本格化しない状況が続いている。短期的には、2024年に入り雇用者数の伸びがやや鈍化するととともにインフレ率も低下基調にあるものの、4-6月期までのGDP成長率や直近の雇用統計などの実績指標を見る限り、景気の大幅減速を示すような悪化は見られない。
リスク管理戦略センターのマネージングディレクターとして、ストレス関連情報提供、マクロ経済シナリオ、国際金融規制、リスクアペタイトフレームワーク関連アドバイザリーなどを広く提供する。
2011年から約6年半、大手銀行持株会社のリスク統括部署で総合リスク管理、RAF構築、国際金融規制戦略を担当、バーゼルIII規制見直しに関する当局協議や社内管理体制構築やシステム開発を推進。2004年から約6年間は、同銀行ニューヨーク駐在チーフエコノミストとして、米国経済調査予測、レポート執筆、講演等に従事。以前は国債・CPチーフトレーダー、ロンドン支店ディーリング企画業務等、マーケット業務に10年以上携わった。