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国際会計基準審議会(IASB)が、7月の会議を受けてワーク・プランの更新を公表
IAS Plus 2020.07.25
IASBの2020年7月の会議を受けて改訂されたワーク・プランでは、基準設定プロジェクト及びメンテナンス・プロジェクト及びリサーチ・プロジェクトの多くプロジェクトについて時期が変更されている。
国際会計基準審議会(IASB)の2020年7月の定例会議を受けて、会議の結果に伴う変更および前月に改訂されたワーク・プランからのその他の進展を理解するために、ワーク・プランを分析した。変更は、IASBが最近公表した公開草案及び修正IFRSによるものである。
以下は、2020年6月26日(デロイト トーマツのWebサイト-※1)の最近の分析からワーク・プランに行われたすべての変更の分析である。
基準設定プロジェクト
- 経営者による説明-公開草案は2021年上半期を予定している(以前は2020年下半期)。
- 基本財務諸表-フィードバックのレビューは2020年第4四半期を予定している(以前は2020年下半期)。
- 料金規制対象活動-公開草案は2020年第4四半期を予定している(以前は2020年下半期)。
メンテナンス・プロジェクト
- 負債の流動及び非流動の分類(IAS第1号の修正)-2020年7月15日の修正IFRSの公表をうけてワーク・プランから削除された。
- 単一の取引から生じた資産及び負債に関する繰延税金(IAS第12号の修正)-プロジェクトの方向性の決定は2020年第4四半期を予定している(以前は期日なし)。
- IBOR改革とその財務報告への影響 フェーズ2-修正IFRSの公表は2020年8月を予定している。
- セール・アンド・リースバック取引のリース負債-公開草案は2020年9月を予定している(以前は2020年第3四半期)。
リサーチ・プロジェクト
- 共通支配下の企業結合-ディスカッション・ペーパーの公表は2020年9月を予定している(以前は2020年第3四半期)。
- 採掘活動-プロジェクトの方向性の決定は2021年上半期を予定している(以前はリサーチのレビューが2020年7月)。
- 資本の特徴を有する金融商品-プロジェクトの方向性の決定は2020年第4四半期を予定している(以前は2020年下半期)。
- 資産のリターンに基づく年金給付-リサーチのレビューは2020年第4四半期を予定している(以前は2020年下半期)。
- IFRS第10号、IFRS第11号、及びIFRS第12号の適用後のレビュー-情報要請は2020年10月を予定している(以前は2020年第4四半期)。
その他のプロジェクト
- デュー・プロセス・ハンドブックのレビュー-デュー・プロセス・ハンドブックの修正は2020年8月を予定している(以前は2020年6月)。
- IFRSタクソノミの更新-2020年次改善及び一般的実務-新しくワーク・プランに追加された。タクソノミの更新案は2020年第4四半期を予定している。
- IFRSタクソノミの更新-IFRS第17号 、IFRS第4号及びIAS第16号 の修正-このプロジェクトはIFRS第4号も含むこととし、タクソノミ更新案のフィードバックは2020年第4四半期を予定している(以前はタクソノミの更新案が2020年7月)。
- IFRSタクソノミの更新-Covid-19に関連した賃料減免(IFRS第16号の修正)-タクソノミの最終更新は2020年8月を予定している(以前はタクソノミ更新案のフィードバックが2020年7月)。
- IFRSタクソノミの更新-金利指標改革フェーズ2-タクソノミ更新案は2020年9月を予定している。
上記は、2020年6月26日と2020年7月24日のワーク・プランの忠実な比較である。
現在のIASBワーク・プランについては、いつでもこちら(IASBのWebサイト-英語※2)からアクセスできる。
※1》「国際会計基準審議会(IASB)が、6月の会議を受けてワーク・プランの更新を公表」(デロイト トーマツのWebサイト)
※2》 ‘Work plan’(IASB-英語)
》IASBのワーク・プラン(IASBのWebサイト-英語)
》Deloitteのプロジェクト・ページ(IAS Plus-英語)