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IIRCとSASBは、合併の意向    

IAS Plus 2020.11.25

国際統合報告委員会(IIRC)と米国サステナビリティ会計基準審議会(SASB)は、すべての企業価値のドライバー及び基準にわたる包括的なコーポレート・レポーティングのフレームワークを投資家と企業に提供することを意図する統一された組織である、Value Reporting Foundationとして合併する意向であることを発表した。

国際統合報告委員会(IIRC)と米国サステナビリティ会計基準審議会(SASB)は、すべての企業価値のドライバー及び基準にわたる包括的なコーポレート・レポーティングのフレームワークを投資家と企業に提供することを意図する統一された組織である、Value Reporting Foundationとして合併する意向であることを発表した。


本合併は、2020年9月に包括的なコーポレート・レポーティング・システムにおける包括的なコーポレート・レポーティングに向けて共同で作業する意向についての声明(IIRCのWebサイトー英語※1)を公表した、Carbon Disclosure Project (CDP)、気候変動開示基準委員会(CDSB)、Global Reporting Initiative(GRI)、IIRC、SASBの作業を進めるためのものである。


本プレスリリースは、Value Reporting Foundationが、すべての目的適合性のある価値創造のトピック及びコーポレート・レポーティングにそれらを統合するアプローチを記述するIIRCの統合報告フレームワークを維持することを示している。これに対して、SASB基準は、各インダストリーにおいて報告しなければならないトピックのデータの詳細な定義を提供している。本フレームワーク及び基準は、補完ツールとして維持され、Value Reporting Foundationが双方を合わせて使用することを促進する。

 

本合併は、グローバルに整理された報告システムを設けることにより、コーポレート・レポーティングのランドスケープを簡素化することへのグローバルの投資家及び企業の要望の高まりに対応するものである。本プレスリリースは、2021年半ばに設立されるValue Reporting Foundationが、一連のグローバルに受け入れ可能な基準に向けた作業を、IFRS財団、証券監督者国際機構(IOSCO)、欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)、CDP、CDSB等と行う準備が整っていることを強調している。

 

プレスリリースの全文(英語※2)は、SASBのウェブサイトにアクセスしていただきたい(同一のものがIIRCのウェブサイトにある)。
GRI(GRIのサイト-英語※3)とCDSB(CDSBのサイト-英語※4)は、それぞれのウェブサイトに歓迎するリリースを掲載している。 


 

※1》"Statement of Intent to Work Together Towards Conprehensive Corporate Reporting (PDF:737KB-IIRCのWebサイトー英語)
※2》 ‘Press Release’(PDF:81.78KB-SASB-英語)
※3》 "GRI welcomes consolidation of value reporting organizations"(GRI-英語)
※4》 "The Value Reporting Foundation – What is next for CDSB?"(CDSB-英語)

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