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IASB、金融商品に関連する分類及び測定の適用後レビューを締めくくる報告書を公表

IAS Plus 2022.12.21  

IASBは、IFRS第9号「金融商品」の分類及び測定の適用後レビュー(PIR)についてのプロジェクト報告書及びフィードバック・ステートメントを公表した。

IASBは、IFRS第9号「金融商品」の分類及び測定の適用後レビュー(PIR)についてのプロジェクト報告書及びフィードバック・ステートメントを公表した。導入すべき説得力のある証拠が存在するかどうかについて議論した。

プロジェクト報告書及びフィードバック・ステートメントは、PIRについてのIASBの結論を提供している。これには、以下の点が含まれる。

  • 関係者は、新たな要求事項についての目的または原則の明瞭性(clarity)または適切性(suitability)に関する根本的な疑問は有していない。
  • 全般的に、要求事項は整合的に適用が可能であり、財務諸表の利用者に対する有用な情報を提供する。しかし、要求事項の理解可能性を改善するために、いくつかの分野について明確化が必要である。
  • 関係者は、IFRS第9号の分類及び測定の要求事項を適用するまたは執行する際、また、本会計基準が企業に提供することを要求する情報を利用するまたは監査する際に、予想外のコストには直面していない。

さらに、IASBは、さらにリサーチが必要な2つの論点を識別している。当該論点は以下のとおりである。

  • ESG連動要素のある金融資産の契約上のキャッシュ・フローの特性についての企業の評価
  • 金融資産または金融負債の決済としての電子送金
     

さらなる情報は、プレス・リリース(ASBJのWebサイトの日本語訳-※1)及び報告書(IFRS財団のWebサイトー英語-※2)を参照いただきたい。


 

※1》「IASBが金融商品に関する分類及び測定の要求事項のレビューを公表」(ASBJのWebサイト)
※2》"Project Report and Feedback Statement"(IFRS財団のWebサイト)

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