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国際会計基準審議会(IASB)及び国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)が、2023年6月の会議を受けてワーク・プランの更新を公表
IAS Plus 2023.06.27
IASB及びISSBの2023年6月に改訂されたワーク・プランでは、 ISSBがIFRS S1号「サステナビリティ関連財務情報の開示に関する全般的要求事項」及びIFRS S2号「気候関連開示」を公表したため、これら2つのプロジェクトが削除された。
2023年6月の国際会計基準審議会(IASB)及び国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)の会議を受け、ワーク・プランが前回更新された2023年5月以来、会議及びその他の進展からどのような変更があったかを理解するために、IFRS財団ウェブサイトのワーク・プランを分析した。ISSBは今月テクニカル会議を開催しなかったが、最初の2つの基準であるIFRS S1号及びIFRS S2号 を公表した。
以下は、2023年6月1日(デロイト トーマツのWebサイト-※1)の前回の分析からワーク・プランに行われたすべての変更の分析である。
基準設定プロジェクト
- 「気候関連開示」
ISSBが2023年6月26日にIFRS S2号(IAS Plus-英語※ 2)「気候関連開示」を公表したため、本プロジェクトはワーク・プランから削除された。 - 「資本の特徴を有する金融商品」
公開草案が2023年第4四半期に予定されている(以前は2023年下半期)。 - 「全般的要求事項」
ISSBが2023年6月26日にIFRS S1号(IAS Plus-英語※3 )「サステナビリティ関連財務情報の開示に関する全般的要求事項」を公表したため、本プロジェクトはワーク・プランから削除された。 - 「IFRS for SMEs 基準の包括的なレビュー 第2回」
2023年6月の会議において、IASBは本プロジェクトの次のステップとしてIFRS会計基準を開発することを決定した(2025年に予定されている)。
メンテナンス・プロジェクト
- 「IFRS for SMEs 基準の修正-国際的な税制改革-第2の柱モデルルール」
公開草案のフィードバックが2023年8月に議論される予定である(以前は2023年第3四半期)。 - 「交換可能性の欠如(IAS第21号の修正)」
IFRS会計基準の修正が2023年8月に予定されている(以前は2023年第3四半期)。
リサーチ・プロジェクト
- 「IFRS第9号の適用後のレビュー 減損」
情報要請(2023年5月(IAS Plus-英語※4 )公表)のフィードバックが2023年第4四半期に議論される予定である(以前は2023年下半期)。
その他プロジェクト
- 「IFRS会計タクソノミの更新-一般的実務(金融商品)及び全般的改善」
本プロジェクトは、IFRSタクソノミの更新案の予定を2023年第4四半期として、ワーク・プランに追加された。
上記は、2023年6月1日と2023年6月27日の、IASB及びISSBのワーク・プランの忠実な比較である。
現在のワーク・プランについては、いつでもこちら(IFRS財団のWebサイト-英語※ 5)からアクセスできる。
》IASB及びISSBのワーク・プラン(IFRS財団のWebサイト-英語)
》Deloitteのプロジェクト・ページ(IAS Plus-英語)
※1》「国際会計基準審議会(IASB)及び国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は、2023年5月の会議を受けてワーク・プランの更新を公表」(デロイト トーマツのWebサイト)
※2》 ‘IFRS S2 — Climate-related Disclosures’(IAS Plus-英語)
※3》 ‘IFRS S1 — General Requirements for Disclosure of Sustainability-related Financial Information’(IAS Plus-英語)
※4》 ‘IASB publishes second request for information on the post-implementation review of IFRS 9’(IAS Plus-英語)
※5》 ‘Work plan’(IFRS財団のWebサイト-英語)