ナレッジ
COVID-19の銀行・証券会社に及ぼす影響
概要
銀行と証券会社は、COVID-19の状況の変化に応じて、高いレベルで警戒を怠らず、またパンデミックに対する戦略を書き換えざるを得ない状況に迫られています。既に世界各地で大胆な税制上の措置や金融政策がいくつか講じられていることは安心材料であるものの、これらの措置がどう市場に安定をもたらし、正常化を加速させるかは、徐々にしか明らかになっておりません。
COVID-19がもたらす不確実性は、当分の間続くと思われます。銀行や証券会社は、状況の変化に応じて、高いレベルで警戒を怠らず、また事業継続の戦略を書き換えざるを得ない状況に迫られています。既に世界各地で大胆な税制上の措置や金融政策がいくつか講じられていることは安心材料ではあるものの、これらの措置がどう市場に安定をもたらし、正常化を加速させるかは、徐々にしか明らかになっておらず、場合によっては効果が分からないものもあります。しかしながら、銀行およびその顧客は、今回の危機に直面しても、過去10年間のいかなる時よりも自己資本比率が高い水準にあるということに、いくばくかの安心感を得ることができます。
銀行は顧客の差し迫ったニーズのみならず、同時に、直近、短期、中期的な様々なオペレーション、財務、リスクおよび規制コンプライアンスに関する影響についても積極的に考える必要があります。銀行には、市場および経済活動を支援し、安定した状態への速い復帰を促すという役割が与えられています。このような前例のない未曽有の問題にもし銀行および証券会社がうまく対応すれば、社会貢献だけでなく、長期的には銀行業界への信用およびレピュテーションを高めることにつながるでしょう。
この記事のポイント:
- 銀行および証券に起こりうる長期的な影響
- 役員および経営陣が問うべき重要な問いとは
- 実用的な次のステップ