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【保険ERM】環境リスクと保険の関係を解説

出典:保険毎日新聞(2017.9.19掲載)

デロイト トーマツ グループ リスク管理戦略センター 後藤茂之は、静岡大学農学部の「環境リスク論」の授業において、「環境リスクの社会的負担の分配システム(保険)」をテーマに講演をしました。

リスク評価・管理が「不確実性」を保険可能な「リスク」に変える

保険は、大数の法則を活用した代表的なリスクソリューション・ツールである。しかしながら、保険を成立させる条件(InsurabilityとMarketability)を満たす危険のみが、保険制度の下で運営可能となっている。また、不確実性が拡大する今日の「リスク社会」においては、保険制度に乗せられない「不確実性」が数多く存在している。リスクを分析し、保険プールとして管理するためには、ERM技術の向上が不可欠である。

環境リスクは、これまでも保険会社にとって挑戦の対象であった。社会的負担システムの一つである保険の意義と機能、さらにリスク管理の重要性と難しさを理解する目的で、今回、静岡大学で講義をした。今後の気候変動を踏まえると、環境リスクへの取り組みはますます重要なテーマといえよう。
 

リスク評価・管理を実施することの大切さを説く

静岡大学農学部の「環境リスク論」の授業で、「環境リスクの社会的負担の分配システム(保険)」をテーマに講演した。同講座の担当教官である富田涼都准教授によると、環境学は、「正の影響(生態系サービスなど)」だけでなく、「環境リスク」を前提に調和的な自然と人間の相互作用をデザインしようとする学問である。それ故、環境リスクとどのように付き合うかといった視点が欠かせない。ハザードの除去だけでなく発生確率の提言や社会負担の分配までを含めた総合的な「リスクマネジメント」についての考察を深めたという意図があるという。

つづきは、PDFをご覧ください。(保険毎日新聞の許諾を得て記事を転載しています) 

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