営業秘密管理実務マニュアル ブックマークが追加されました
出版物
営業秘密管理実務マニュアル
―管理体制の構築と漏えい時対応のすべて―
技術ノウハウや顧客リスト等の営業秘密は、企業の重要な経営資源の1つであり、企業がこれを適切に管理し、漏えいを防止することは、その競争力の維持・強化のために不可欠の課題です。また、雇用の流動化やIT技術の進展により、以前に比べ情報の漏えいや不正使用のリスクが高まっているなか、平成27年不正競争防止法改正により、営業秘密についての民事・刑事両面にわたる保護が大幅に強化され、自社の営業秘密侵害に対する救済が求めやすくなっただけでなく、他社の営業秘密を侵害しないことの重要性が増大しました。
本書は、このように重要度を増した営業秘密の管理について、共著者である阿部・井窪・片山法律事務所の弁護士服部誠氏と共に、それぞれの実務経験と、企業実務家の方々を交えて3回にわたって実施した「企業秘密合同セミナー」での議論の成果を踏まえ、より実務に直結した営業秘密の適切な管理手法を解説することを主眼において執筆したものです。基礎知識から自社の情報が第三者により侵害されたときの対応、特に重要な情報の漏えい・流出リスクの極小化、企業秘密が漏えい・流出した場合の対応、他社の情報の侵害者と疑われないようにする体制について、豊富に図表を織り込み丁寧に解説しています。
営業秘密管理体制の構築や強化を検討されている日本企業にとって、今後の実務における参考情報として役立てていただけるのではないかと考えています。
書名 |
営業秘密管理実務マニュアル |
発行 |
|
執筆 |
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社、他 |
価格 |
本体2,800円+税 |
出版 |
2017年2月 |
ISBN |
976-4-865-56138-8 |
目次
第1章 営業秘密管理の必須知識
第1 なぜ「営業秘密」を管理するのか
第2 営業秘密保護と不競法─全体像と改正の経緯
第3 平成27年改正不競法の内容と意義─重罰化・推定規定/流通規制の導入等
第2章 営業秘密の保護に関する不競法と実務
第1 企業として行っておくべき備え
第2 民事訴訟による対応
第3 刑事訴訟による対応
第3章 営業秘密管理の実務
第1 営業秘密管理の4つの視点
第2 経産省ガイドラインと管理体制
第3 社内における営業秘密管理体制の構築
第4 人事・労務面からみた営業秘密管理
第5 営業秘密漏えいへの対応・対策
第6 他社からの営業秘密の漏えい防止
第7 他社の営業秘密の侵害防止策
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