調査レポート

2050年カーボンニュートラル実現に向けた技術リストの作成を開始

有望なカーボンニュートラル技術をCO2削減ポテンシャル、CO2削減コストおよび技術成熟度の観点から整理して一覧化

2020年10月26日、日本政府は、2050年までに温室効果ガスの排出量を全体としてゼロにする、すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを宣言した。温室効果ガスは二酸化炭素(以下、CO2と記載)、メタン、一酸化二窒素、フロン等が含まれるが、CO2が90%以上を占める。本レポートにおいてはCO2を対象とし、CO2の排出量と吸収量を相殺して実質的にゼロにすることを目指す技術にフォーカスする。

日本において2050年のカーボンニュートラルを達成するためには、CO2排出量を実質ゼロにすることへ貢献する技術の社会実装に向けた現実解(道筋)が必要である。政府の方針では、CO2排出削減及びCO2吸収に関する様々な技術を組み合わせて達成する目算だが、今後は計画の具体化と共に、進捗状況に応じて官民で後押しする技術をブラッシュアップしていくことが重要な課題だと考えられる。

デロイト トーマツ グループではカーボンニュートラルに貢献する技術を、CO2排出量の削減ポテンシャル及びCO2排出削減コスト、技術成熟度の観点から整理して比較するリスト(以下、技術リストと記載)の作成を目指しており、本稿はそのプロトタイプである。今後、この技術リストに有望な技術を順次加えて拡充し、各要素の精査と定期的な見直しを行うことで、カーボンニュートラル実現に向けた技術の社会実装戦略の立案や企業・自治体の取り組み内容の検討の一助となれば幸いである。

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詳細は「2050年カーボンニュートラル実現に向けた技術リストの作成を開始(PDF)」を参照ください。

「2050年カーボンニュートラル実現に向けた技術リストの作成を開始」(PDF, 1.15MB)
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