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経営目標達成のための戦略リスクアドバイザリー
戦略リスクをマネジメントし、経営にとっての重要リスクを想定内に収め続ける
デロイト トーマツでは『戦略リスクマネジメント・フレームワーク』に基づき、企業経営に大きな影響を及ぼす重要リスクに対する強靭な態勢を構築するための様々なアドバイザリーをご提供しています。
目次
- 戦略リスクマネジメントの潮流における最大の変化とは?
- 必要性が高まる戦略リスクマネジメント
- 究極のリスクは「経営目標が実現できないリスク」
- 戦略リスクマネジメントを効率的・効果的に行うための『戦略リスク・マネジメントフレームワーク』
- デロイト トーマツの戦略リスクアドバイザリー
戦略リスクマネジメントの潮流における最大の変化とは?
Deloitteが実施した世界のエグゼクティブ300人以上が参加したサーベイでは、積極的に戦略リスク管理を実施していることが判明し、94%の企業は過去3年間に戦略リスク管理に対するアプローチを変更しています。その最大の変化は、全体的な事業戦略・計画策定プロセスに戦略リスクの分析を統合する企業が増えているということでしょう。そして、その努力は功を奏しているようです。調査結果によると、61%の企業が、自社のリスク管理プログラムは、事業戦略の策定と実施をサポートするという目的において、少なくとも適切に機能していると考えています。この数字はEMEAで低く(51%)、南北アメリカ(67%)とアジア・太平洋地域(63%)でやや高くなっています。しかしそれは、もはや大幅な改善の余地がないという意味ではありません。全体的な結果を見ると、戦略の策定と実施をサポートするという点で、自社のリスク管理プログラムに5点満点中5をつけた企業はわずか13%に過ぎず、40%の企業が不十分だと考えていることがわかります。EMEAは特に低調で、リスク管理プログラムに5点をつけた企業はわずか5%であり、49%が不十分だとしています。
必要性が高まる戦略リスクマネジメント
経営環境の変化に伴い企業を取り巻くリスクは飛躍的に増大しています。例えば、マクロ経済動向や市場動向、複雑かつ不安定化を見せる政治情勢、世界各地での紛争、自然災害、FCPAやBribery Act等グローバルな規制強化の動き、顧客や従業員の価値観の多様化、IoT・AI・ロボティクス等に代表されるテクノロジーの革新など、企業の外部環境および内部環境は大きな変化にさらされています。
また、インターネットの普及に伴い、SNS等による情報拡散のスピードが飛躍的に増大しており、ミスやクレームへの対応不足や不祥事に即応できずに長年築いたブランドを失墜させる事例が相次いでいます。
こうした環境変化へ適時適切に対応できない企業は、中期経営計画や単年度計画の前提が崩れて想定外の損失を招いたり、規制違反により巨額の制裁金が課されたり、オペレーションミスにより安全性を脅かす事故が発生したり、それらが大きく報道されレピュテーションを毀損するなど、事業の根幹を揺るがす損失を被ることになります。
究極のリスクは「経営目標が実現できないリスク」
取締役会と経営陣で共有すべき究極のリスクは「経営目標が実現できないリスク」と考えられます。これは「経営計画に潜むリスク」と「経営計画達成を阻害するリスク」に分けることができます。
「経営計画に潜むリスク」について
・計画に定めた目標は実現性のある内容なのか
・計画の実行に必要な経営資源は十分に投入されているか
・計画の前提となる外部環境や内部環境が変化した場合にも目標は達成しうるのか
といった検討を実施し、そもそも計画自体に目標が未達となる可能性が含まれていないか検証します。また、グループ全体の経営戦略と個々の事業戦略に分けることで、より具体的にリスクを抽出することができます。
「経営計画達成を阻害するリスク」について
例えば組織設計、各種制度の整備・運用、人事、業務プロセス整備・運用、IT活用、組織風土の維持・改善といった経営活動の切り口に分解し、経営計画との不整合がないか、また各要素間の不整合がないか検討し、経営計画の遂行に支障をきたす可能性の有無を検証します。
戦略リスクマネジメントを効率的・効果的に行うための『戦略リスク・マネジメントフレームワーク』
リスクへ対処すべき組織を、3つのディフェンスラインモデルにあてはめて整理することにより、グループ全体のリスクマネジメント態勢を効率的かつ効果的なものにすることができます。このフレームワークを活用することにより、
・監督側の取締役会と執行側の経営陣で重要リスクの発生状況および管理状況を共有し続ける
・重要リスクの発生状況を測るKRI(Key Risk Indicator)と重要リスクの管理状況を測るKPI(Key Performance Indicator)を設定し、執行以下の第一ライン(事業部門)、第二ライン(管理部門)、第三ライン(内部監査部門)での最適役割分担のもと継続的にモニタリングを行う
・上記の仕組みが機能していることを監査を通じて確認し続ける
といった強靭なリスクマネジメント態勢の構築が可能となります。
デロイト トーマツの戦略リスクアドバイザリー
『戦略リスクマネジメント・フレームワーク』を活用し、戦略の実行に当たって、経営層にとっての重要リスクを想定範囲内に低減することが重要です。
デロイト トーマツの代表的な戦略リスクアドバイザリーサービス
・『戦略リスクマネジメント・フレームワーク』の導入
・経営戦略のリスク評価
・事業戦略のリスク評価
・健全なリスクテイク環境を実現するためのガバナンス最適化