サービス

グループリスクマネジメント

経営計画の達成確率の向上に資するリスクマネジメント関連サービス

グループリスクマネジメントは経営計画の達成確率向上に資する仕組みです。デロイト トーマツ グループでは戦略リスクを含む先進的かつグループリスクマネジメントの取り組みを支援しています。

グループリスクマネジメントの必要性が高まっている

昨今の経営環境の急激な変化によって企業を取り巻くリスクは増大しています。例えば、国家間の緊張による地政学・経済安全保障に関するリスク、グローバル潮流である脱炭素に向けたリスクと機会、AI・IoT技術の革新に伴うサイバーリスク等、従来のオペレーショナルリスクを管理対象とするリスクマネジメントだけでは到底対応できないことは明らかです。

このような経営環境の変化が自社グループにとってどのようなリスク・機会になりえるのかを適時適切に判断する企業が、レジリエンスや競争力を飛躍的に高め企業価値を向上しています。
 

グループリスクマネジメント体制・プロセス構築のポイント

リスクを新規/反復的、外部要因/内部要因の軸で整理すると以下の4つのリスク分類に分けられます(図表1参照)。

① オペレーショナルリスク

② 戦略リスク_事業リスク

③ 戦略リスク_投資リスク

④ 戦略リスク_エマージングリスク

【図表1】

※クリックまたはタップして拡大表示できます

従来のリスクアンケート票等を用いたボトムアップのPDCAマネジメントサイクルでこれらのリスクを一律に管理するだけでは不十分であり、各リスクの性質に応じたマネジメントサイクルを構築する必要があります。

① オペレーショナルリスク

グループ会社を含め、残存リスクを踏まえたコントロールの設計・運用による費用対効果の最適化とインシデントデータベースを活用したリスクの顕在化状況の動的モニタリング。

② 戦略リスク_事業リスク

グループ中期経営計画の前提(市場規模と想定市場シェア等)における変動要因の特定・影響評価と対応方針策定を事業計画策定プロセスに組み込んで運用

③ 戦略リスク_投資リスク

グループ全体の企業体力を踏まえた投資の設定とリスク・リターンを踏まえた投資意思決定、撤退基準の整備・運用による個別案件管理およびポートフォリオの最適化

④ 戦略リスク_エマージングリスク

グループ全体に影響する地政学リスクやパンデミック、技術革新による破壊的創造等のエマージングリスクに係るシナリオプランニングと戦略オプション・BCP策定

①オペレーショナルリスク、④エマージングリスクはCRO、②戦略リスク_事業リスク、③戦略リスク_投資リスクはCSO・CFOが所管するパターンが多いです。一方で、収益責任を負っているCSO・CFOや事業部門・グループ会社ではリスク認識が不足しているケースが見受けられます。CROが客観的な立場から②戦略リスク_事業リスク・③戦略リスク_投資リスクに係るリスク認識やリスク対応策の立案に関する助言、戦略オプションの提案を行うことで健全なガバナンスが維持され、経営計画の達成に資するリスクマネジメントを実現することが可能になります。
 

サービス紹介

  • グループリスクマネジメント体制・プロセスのアセスメントおよび高度化の構想策定・実行
  • グループ会社におけるリスクマネジメント体制・プロセスの高度化
  • リスクアペタイトの導入によるグループリスクマネジメント高度化
  • オペレーショナルリスクに係る真因分析
  • インシデントデータベース構築およびオペレーショナルリスクの定量評価
  • グループ中期経営計画策定とリスクマネジメントの統合

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プロフェッショナル

松本 拓也/Takuya Matsumoto

松本 拓也/Takuya Matsumoto

有限責任監査法人トーマツ パートナー

シンクタンクにてコンサルティング業務に従事した後、有限責任監査法人トーマツに入社。 監査業務の経験を経た後、現在は、グローバルリスクマネジメント/コンプライアンス体制構築を中心に、グループガバナンス再構築、危機管理体制構築、内部統制構築、内部監査等のアドバイザリーサービスを数多く手掛ける。 主な著書に『最新 コーポレートガバナンスのすべて』(共著、日本実業出版)他 米国デラウェア州公認会計士/公認... さらに見る