2021年度 日本テクノロジー Fast 50 授賞式

開催レポート

日本国内のテクノロジー・メディア・通信(TMT)業界の企業を対象にした成長率のランキング、「2021年 日本テクノロジー Fast 50」を開催しました。

 

 

 

2021年12月14日に開催されたオンラインの授賞式では、ランキング発表、授賞式の他、デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社 COO 木村 将之と株式会社DeNA川崎ブレイブサンダース 代表取締役社長 元沢伸夫氏による特別講演が行われました。

授賞式の模様を開催レポートとしてご紹介します。

2021年 日本テクノロジー Fast50 授賞式

今年で19回目の開催となったテクノロジー企業の成長率ランキング「日本テクノロジー Fast 50」授賞式の様子です。
 

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2021年 日本テクノロジー Fast50 授賞式

授賞式開催レポート

 

開会挨拶

Deloitte Private 日本テクノロジー Fast 50 プログラム責任者
パートナー 沼田 敦士

主催者を代表して沼田から、本プログラムのコンセプトや社会に果たす役割を説明するとともに、過去の受賞企業の多くが、今の日本を代表する企業に成長し、市場をけん引していることを説明しました。

また、「2021年も新型コロナウイルス感染拡大に振り回された1年となりましたが、そのような厳しい環境下でも力強くビジネスをリードし、日本経済の成長に貢献されてきた今年の受賞企業の皆様へ敬意を表します」と語りました。

ランキング発表:1位は株式会社 BEL AIR

栄えある1位に輝いたのは、人材派遣管理システム「jobs」の販売などのSaaS事業やSI(DX)事業を行う株式会社 BEL AIRで、過去3決算期の収益(売上高)に基づく成長率2,526%を記録。2位はパーソナライズを基軸としたD2Cブランドの企画・販売を行う株式会社Spartyが成長率2,328%を、3位には歯科矯正用透明マウスピースおよび未病関連サービスの展開を行うSheepMedical株式会社が成長率1,661%をそれぞれ記録し、ランクインしました。

基調講演1

「Tech Giantによる産業ディスラプションから考えるベンチャー企業成長の方向性」
デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社
COO 木村 将之

Tech Giantの動きに学ぶベンチャー企業の成長戦略について、企業のスタートアップ・新規事業に係るアドバイザリーサービスに従事する木村が自身の経験・知見を踏まえ解説しました。GAFAMによるリアル産業のデジタル化、異業種参入の事例を用いながら、新規参入者の心構えや企業競争力の高め方などについて説明しました。

基調講演2

「プロスポーツビジネスにおける逆境からのマーケティング戦略」
株式会社DeNA川崎ブレイブサンダース
代表取締役社長 元沢 伸夫氏

プロ野球球団「横浜DeNAベイスターズ」を最も人気のない球団から最もチケットがとれない球団へと成長させたマーケティング戦略の実例、そして、DeNAがプロバスケットボール「川崎ブレイブサンダース」を承継して以降に行ってきた改革、地元地域を巻き込んだマーケティング戦略についてご紹介いただきました。

閉会挨拶

日本テクノロジー Fast 50 プログラムエグゼクティブディレクター
有限責任監査法人トーマツ パートナー 朽木 利宏

今年はAI、ビッグデータ分析、クラウドなど、近年の注目領域の事業を展開する企業の受賞が目立ったことに触れ、受賞企業の皆様が多岐にわたる領域で展開されているサービスが、“新たな生活様式”や“より良い社会の構築”に大きく貢献していると説明しました。また、「今後も自社サービスで社会の課題を解決し、さらに発展し、GAFAMのようなTech Giantが何社も登場することを祈念しています」と語り、結びの言葉としました。

開会挨拶
ランキング発表
基調講演1
基調講演2
閉会挨拶

日本テクノロジー Fast 50とは

2021年で19回目を迎えた「日本テクノロジー Fast 50」は、日本国内のテクノロジー・メディア・通信(TMT)インダストリーの、過去3決算期の収益(売上高)に基づく成長率の上昇が著しい日本企業(上場・未上場問わず)の応募からなるランキングプログラムです。指標を収益(売上高)成長率としていることにより、企業規模によらない成長性を表わすランキングとなります。ソフトウエア、音楽・エンターテインメント、通信インフラなど、情報・メディア・通信が幅広い分野で融合する中、デロイトは、これらをTMTインダストリーと捉え、インダストリーの活性を目指し、全世界でテクノロジー Fast 50 / Fast 500プログラムを展開しています。Fast 50は国レベルの、 Fast 500は地域レベルの収益成長率を基準としたランキングです。Fast 500は、アジア太平洋地域、北米地域、EMEA地域で実施しています。

ランキング対象となる事業領域は、①半導体や部品・コンピュータ、周辺機器等を含むハードウエア、②アプリや各種管理運用システムを含むソフトウエア、③インターネットやクラウドサービスを含む通信、④広告やマーケティング、Eコマースを含むメディア、⑤バイオや製薬を含むライフサイエンス、⑥再生技術やエネルギー貯蔵、機器を含むクリーンテック、以上の6領域です。

日本テクノロジー Fast 50はDeloitte Private Japanの「ベンチャー・成長企業」向け支援プログラムの一環です。Deloitte Private Japanは、日本を支えるプライベートカンパニーや上場企業を含むオーナーの方々にフォーカスし、固有のニーズや企業ライフサイクルに応じたプライベートマーケット向けのサービスを、包括的に提供する統合プラットフォームです。主に「ベンチャー・成長企業」「インベストメントマネジメント」「ファミリービジネス」を支援してします。

Fast 50およびFast 500プログラムの詳細については、https://www.deloitte.com/jp/fast50をご覧ください。

プロフェッショナル

朽木 利宏/Toshihiro Kuchiki

有限責任監査法人トーマツ パートナー